真っ黒いキーボードからの卒業。一味違うラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードを紹介

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ラピッドトリガー対応と可変アクチュエーションポイントが当たり前になりつつあるゲーミングキーボード。今となっては、各メーカーがしのぎを削って、極限までキー入力の反応速度を速める工夫を凝らした製品を次々に販売しています。元をたどれば、SteelSeriesがApex Proで可変アクチュエーションポイントを実現し、Wootingがラピッドトリガーを導入。この功績の大きさを勝手に日々実感しております。

可変アクチュエーションポイントとラピッドトリガーに対応するキーボードの数が多くなると、各メーカーが他社製品との差別化を図るため、性能以外で差をつけてきているように感じます。打鍵音や打鍵感にこだわったり、キーキャップやフレームの質感を変えたり、ソフトウェアなしでも設定変更ができたり。

2023年12月の今、遅延や操作性といった性能面では大きな差がつきにくくなっているのかな、と個人的に感じております。今後、可変アクチュエーションポイントとラピッドトリガーが出てきた時のように、大きな進化がくるのを待ちたいと思います。

今回は、一昔前には当たり前だった事務用の「真っ黒いキーボード」とは異なる、ちょっとおしゃれな外観のラピッドトリガー対応キーボードをピックアップしたいと思います。

目次

ちょっとおしゃれなラピッドトリガー対応キーボード

ちょっとおしゃれとは言うものの、あくまで私個人の感じ方ですので悪しからず。「真っ黒」ではないということでご容赦くだされ。

MonsGeek M1 HE

主にキーボード関連の製品を販売する中国メーカーAKKOが展開するブランドMonsGeek。M1 HEは、AKKOのCream Yellow磁気スイッチを搭載するラピッドトリガーに対応のゲーミングキーボードです。

”公式サイトより。MonsGeek M1 HEのシルバー。

2023年12月時点での価格は、公式サイトで159.99ドル、日本円で24,000円ほど。

カラー展開は、ブラック/パープル/シルバーの3色でいずれも芸術作品のような美しさを感じます。キーキャップの上側には印字がないため無刻印のようなデザインが印象的です。手前側に印字がありRGBにより程よく光が灯るようです。

アルミニウムケースに覆われ約2kgの本体の内部には、アルミニウムプレートが弾力性に優れたPoronケースフォームに挟まれています。これによって打鍵音に安っぽさはなく次の動画のようにどこか厳かで落ち着いた印象を受けます。

“YouTube MonsGeek Officialより。

さらにホットスワップにも対応しているため、キーキャップを変更したりとカスタマイズもできます。性能面では、アクチュエーションポイントを0.2mm~3.8 mmで0.1mm刻みでソフトウェア上で調整が可能と十分。

残念ながら今のところAmazonなどのECサイトには見当たらず、公式サイトでは売り切れ状態で、以前は在庫があったAliExpressでも在庫がないようです。私の調べる限りMechkeysから購入は可能のようです。今後、安定して国内から買えるようになれば嬉しいのですが。。

Akko MOD007B-HE

先ほどと同じメーカーのAKKOのラピッドトリガー対応キーボード。Cream Yellow磁気スイッチはMonsGeek M1 HEと恐らく同じもの。ただこのAkko MOD007B-HEはワイヤレスキーボード。ラピッドトリガー対応のワイヤレス接続は、Apex Proぐらいしか聞かないのでかなり希少と言えます。

”Mechkeys公式サイトより。

2023年12月時点での価格は、Mechkeysで249.99ドル、日本円で37,000円ほどの超高級品。

カラー展開はCream White-Palace/Cream White-Herb Garden/Black-Starry Skyの3色。個人的に最も好きなのは上の画像のHerb Garden。レトロな感じのWhite-Palaceは次の画像で、こちらも面白い配色です。

”Mechkeys公式サイトより。

CNC加工されたアルミニウム合金の筐体に、ガスケットマウント、OSAプロファイルPBT素材のキーキャップ。作りに妥協はありません。これも国内ECサイトではなくAliExpressMechkeysからの購入になるかと思います。いい物はなかなか手に入りにくい模様。

Darmoshark KT68 CNCモデル

DarmosharkといえばDarmoshark M3s Proなどのように、コスパの高いマウスが有名ですが、ラピッドトリガー対応のキーボードも販売されました。しかもCNC加工されたアルミニウムボディの高級品。

”Darmoshark公式サイトより。

Darmoshark KT68 CNCモデルは、公式サイトで31,800円という表記されています。が現在は売り切れ状態。SNSからの情報によると、Darmoshark KT68 通常モデルの生産後にCNCモデルの生産の日程が組まれるとのことです。

こちらはパープルを基調としたカラーが印象的で、通常モデルも非常によく似た外観をしています。通常モデルはアルミニウムの加工方法が異なるため、若干質感の差はあるでしょう。ただ、こちらも味気ない真っ黒なキーボードとは相容れない風貌でありながら20,800円と低価格で、価格を抑えてラピッドトリガー対応キーボードを手にすることができます。

DrunkDeer

DrunkDeerはコスパの高いラピッドトリガー対応キーボードの1つ。75%サイズのDrunkDeer A75と、65%サイズのDrunkDeer G65があり、カラーの異なるキーキャップの選択肢が用意されています。

”DrunkDeer公式サイトより

ラピッドトリガー対応のキーボードの中では、最安値といっていい価格帯ということもあってプラスチックで作られた全体像に、どこかチープさ感じる方もいるかもしれません。ただ、2023年11月に次の公式X(Twitter)にあるように、DrunkDeerから専用のアルミニウムケースが発売されました。

ラピッドトリガー対応キーボードの中では、圧倒的なコスパの高いゲーミングキーボードでしたが、カスタマイズにより質感をグレードアップさせることが可能に。ABS樹脂のプラスチックケースから、CNC加工されたアルミニウムケースに変わることで、一気に重厚感が増した代物に変貌。

一度キーボードそのものを購入しその使用感やソフトウェアの使い勝手を確認してから、徐々にカスタマイズしていくという楽しみ方もありです。

Keychron Q1 HE

キーボード界では言わずと知れたKeychronのゲーミングキーボードKeychron Q1 HE。

”公式サイトより

2023年12月の時点でクラウドファンディングという形で発売を予定していて、214ドルと公式サイトに掲載されています。先行価格でさえ214ドルと日本円で約32,000円のなかなかのお値段。一般販売価格はさらに高くなることは間違い無いでしょう。

とはいえKeychronという絶対的な安心感のメーカー。ラピッドトリガー対応キーボードには数少ない2.4GHzワイヤレス接続で、ポーリングレートは1,000Hzと遅延の心配もありません。オールフルメタルでダブルガスケット構造は、既存のKeychronQシリーズと同様に工芸品かのような風貌でしょう。


ハイスペックゲーミングキーボードが、性能に全振りでどこか味気ない外観なのはもはや過去の話。こうやってまとめてみると、真っ黒のプラスチックの塊ではないゲーミングキーボードは案外あるようです。ただ、どうしても高価格帯であったり国内から入手が困難だったり、入手するハードルはまだ高い印象を受けました。

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