神アプデでWooting 60HEに肉薄するラピッドトリガー搭載のDrunkDeer

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コスパに定評のあるDrunkDeerなるメーカーのゲーミングキーボードが最近ざわついているようです。どうやらアップデートで高価格帯のWooting 60HEApex Proに引けを取らない代物に変貌した模様です。

目次

DrunkDeerとは

公式サイトによると、2018年に設立された香港のキーボードメーカーとのことです。

アクチュエーションポイントやラピッドトリガーなどを調整できる磁気スイッチを搭載したキーボードの量産を実現。現状、細かい調整ができるキーボードは、高価になったり市場に出回りにくかったりしますが、DrunkDeerはこれらのデメリットを解消しつつあります。

2023年10月時点で公式サイトで販売しているキーボードは以下の2種類です。

  • DrunkDeer A75
  • DrunkDeer G65

A75は$149、G65は$129、といずれも2万円前後で販売されています。AmazonではG65は在庫切れの状態ですが、A75は18,000円で販売されています。

アクチュエーションポイントの微調整やラピッドトリガーを設定できるキーボードには、Wooting 60HEやApex ProREALFORCE GX1があります。Wooting 60HEは3万円前後で入手するのに手間も時間もかかりますし、Apex Pro、REALFORCE GX1は2万円で買える代物ではありません。

一方で、DrunkDeer A75は今のところAmazonで販売されていることから、流通量も確保されており、比較的買いやすい価格になっていると言えます。

DrunkDeerの商品展開

DrunkDeer A75は75%キーボード、G65は65%キーボードとフルサイズよりコンパクトな設計。

”公式サイトより。

ゲーム用途のみであれば65%サイズの展開はありがたい限り。ゲーム以外の作業を考えればファンクションキーもある75%が便利です。ただ上の画像でも分かるように、キーボード右上に音量調整のノブがついているため、最上部のファンクションキーの間隔が一般的なキーボードの配列と異なっています。

個人的な経験上、作業する際にファンクションキーも含めたキー配列が、今まで使用してきたキーボードと異なると作業効率が落ちます。タイプミスが増えたりタイプに迷ったり。

私の場合は作業での使用はなしかなと。タイピングを伴う作業では、一般的なキー配列であるKeychron Q3をしばらく使い続けています。

公式サイトには以下のカラー3種類が掲載されています。

  • ブラック
  • ホワイト
  • グレー

キーキャップを少し高価なPBT素材に変更できたり、キーキャップがついていないベアボーンも購入できます。

その他にも、キースイッチのスプリングや手首を置くためのパームレストも販売されています。

キーボードの主な仕様

ここでは2023年10月時点でAmazonで購入可能なDrunkDeer A75の仕様についての記述です。主な仕様は下記です。

キー配列US配列
レイアウト75%(82キー)
キースイッチ磁気スイッチ(リニア)
キーストローク4mm
アクチュエーション0.4~3.6mm
耐久性1億回
サイズ355mm×140mm×45mm
重さ715g
接続方式有線接続 (USB-A to USB-C)
ケーブル長1.5m
ポーリングレート1000Hz
オンボードメモリ搭載
ソフトウェア対応
保証期間1年

まず注意したいのは日本語配列がないことです。日本語配列にこだわりがある人は避けるべきですが、これを機にUS配列にシフトチェンジするのもいいかと思います。今後、海外のキーボードメーカーが新技術を搭載したキーボードを発売すれば、決まってUS配列のキーボードだからです。

打鍵感は底に行くほど徐々に重くなる性質のリニアアクチュエーションポイントは4mm刻みで変更でき、最も浅く設定する場合は4mm。ただし、後述するベータ版のアップデートでさらに浅く設定できるようになっています。

”公式サイトより。

ラピッドトリガーは、0.2mm~3.2mmで設定が可能。ラピッドトリガーの距離を調整できないキーボードもある中で比較的細かい設定ができ申し分ないと感じます。

外観は、ケースがプラスチック製でそこまで高級感は感じませんが悪くない印象です。チルトスタンドがあり一段階角度を上げることもできます。

ベータ版のアップデートでWooting 60HEに迫る

発売当初は、勝手なイメージですがWooting 60HEなどの廉価版といった感じでした。が、2023年9月にベータ版ではありますがアップデートで驚くべき性能に進化することになります。

ざっくり下記のように変更になりました。

  • アクチュエーションポイント→最短0.2mm
  • ラピッドトリガー→最短0.1mm

アクチュエーションポイントとラピッドトリガーともに0.1mm刻みで調整もできます。Wooting 60HEと遜色ない。さらに、ターボモードと呼ばれる低遅延モードも追加されています。

ラピッドトリガー搭載のキーボードをいくつかピックアップして、アクチュエーションポイント(AP)とラピッドトリガー(RT)の最短距離を下記にまとめました。

APRT
Wooting0.15mm0.15mm
Apex Pro0.1mm0.1mm
REALFORCE GX10.1mm0.1mm
Yuki Aim0.1mm
ZENAIM0.3mm0.2mm
DrunkDeer0.2mm0.1mm
※アップデートなどで表記とは異なっている場合もあります。

DrunkDeerはベータ版の数値ですが、名立たるゲーミングキーボードに引けを取らない性能です。

当然、ゲーミングキーボードはアクチュエーションポイントとラピッドトリガーだけで選ぶものではないので一概には言えませんが、上記のキーボードの中で最も安価に容易に手にできる点は評価できるのではないでしょうか。

Wootingに関しては、百分の一の単位まで数値が表記され、0.05mm刻みで調整できより細かく精度の高い数値に設定できる点では、他のキーボードより優れていると言えるかもしれません。

上記のキーボードでどれを選ぶかは人それぞれ。

そんな中で、DrunkDeerは圧倒的にコスパ重視の人に勧められるゲーミングキーボードと言えます。

DrunkDeerは、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーなどの設定はソフトウェア上で変更できます。ただ、ソフトウェアは現段階では英語のみの表記となっている模様です。

”公式サイトより。

ソフトウェア上では、感度の設定の他、WindowsとMacのプロファイルを切り替えたり、LEDやマクロ設定ができたりするようです。


アップデートによりデバイスの性能が進化していく流れは、ユーザーにはありがたい限りです。新しい製品が出る度に出費を重ねると本当に散財しかねません。

DrunkDeerのアップデート内容を見る限り、この値段のまま据え置かれることがないように感じます。今後、販売数が増えれるにつれて、需要が高まり価格改定があると思えるほどの代物です。他の製品が市場で枯渇する中、まさに今が最も手にしやすい時期なのかもしれません。

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