ついに1万円を切るラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードが登場したようです。ただ、不確かな情報も多く分かる範囲で情報とか個人的感想とかをまとめておこうと思います。2023年12月時点で、EverGlide AE68はTaobao.comという中国のECサイトで販売されています。
EverGlideとは
EverGlideの公式サイトを確認したところ、キーボードのベアボーンキットやキースイッチを主に製造販売しているメーカーのようです。公式サイトのトップ画面には、全世界に送料無料という記述があり日本への配送も可能なはずです。ただ、個人的にこのメーカーから購入したことがないので、ご経験のある方がいましたらご教授いただきたいです。
特に印象的な製品は、半透明なキーキャップとケースが特徴的なEverglide SK68。ケースの中身が見える外観であったり、スイッチを55g/62g/67の中から選択できたり、面白い試みをしています。
このEverGlideがラピッドトリガー対応キーボードの取り扱いを始めたようです。
EverGlide AE68のバリエーション
先ほどの公式サイトには、なぜかラピッドトリガー対応のEverGlide AE68は掲載されておらず、Taobao.comのストアで販売されているようです。円やドルでの価格表記はなく全て元による表記。これを書きながら中国の元を調べたところ、1元は20.76 円。当然為替レートは毎秒変わるでしょうが。
EverGlide AE68は、いくつかのバージョンがありますが、最も安いのはキーキャップなしバージョンで313元(約6,500円)。めっちゃ安い。
キーボード本体のカラー展開は下記の5色が掲載されていました。いずれもキーキャップなしのバージョンで313元なり。
- ホワイト
- 半透明ホワイト
- ブラック
- 半透明ブラック
- 半透明グリーン
上の画像はTaobao.comのEverGlideから引用したものですが、右下のピンクは現時点で在庫はないとのことです。画像を見る限りですが、ちょっとおもちゃっぽさを感じますが実物を手に取ったことがないので何とも言い難い。ただ、この他に、キーボード本体が透明とアルミ合金のものもあります。いずれもちょっとお高めの999元(約21,000円)。
先ほどの安価な5色を選択すると、キーキャップを選択することになります。PBT素材との表記はありましたが、中国語の解釈が難しかったので、とりあえずカラー展開の画像を次に載せておきます。ちなみにキーキャップをつけると、お値段は333元~350元(約7,000円~約7,300円ぐらい)。
EverGlide AE68の主な仕様
EverGlide AE68の主な仕様は下記になります。ただし、公式サイトに中国語で掲載されてあったため何が何だかわからないことが多く誤翻訳もあるかもです。
キーレイアウト | US配列 |
サイズ | 65% |
キー数 | 68キー |
寸法 | 318×109×27mm |
高さ調整 | 3段階 |
保証期間 | 3年 |
ポーリングレート | 8000Hz |
ラピッドトリガー | 0.1mm~4.0mm 40段階調整可能 |
接続 | 有線接続 |
遅延 | 1.05~1.3ms(実測値) |
ケース素材 | ABS樹脂プラスチック |
RGB | 対応 |
当然ながらJIS配列(日本語配列)はなくUS配列。サイズは65%キーボードのみ、チルトスタンドがついていて、2種類の角度をつけることができます。ケースの素材は、アルミ合金と透明なバージョンもありますが、より安価なバージョンはABS樹脂プラスチックのため質感はそこまで期待できないでしょう。ただ日本円で7,000円ほどの本体価格でラピッドトリガー対応は不自然なほど安く感じます。
白を基調としたキーキャップは、上から見ると細かい印字がされているようで個人的に悪くない印象を受けました。キーレイアウトが特殊ということもないようです。キーキャップはPBTと表記されているものもあるので、もしかしたら品質は高いのかもしれません。
気になる性能面ですが、まずスイッチがどのようのものか判別できず、恐らく磁気スイッチで間違いないかと思います。
アクチュエーションポイントの表記がよく分かりませんでしたが、ラピッドトリガーの表記はあり、最短0.1mmの設定が可能のようです。0.1mm刻みで40段階に調整ができるのは、世に出回っているラピッドトリガー対応キーボードの中でもトップレベルの細かさと言えます。
最も驚いたのがポーリングレート8,000Hz。ただちょっと不確かではあります。8,000Hzとサイトに表記されていた項目は「回报率8,000Hz」とありました。中国の言葉に詳しい方がいましたらご指摘いただきたいと思います。もしこれが事実であれば、ラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードでは、8,000Hzに対応しているCorsair K70 MAXに続いて2つ目ということになります。8,000Hzは珍しい。
上の画像から推測するに、ラピッドトリガーは1つ1つ個別のキーごとにも、あるいは一括しても調整ができる模様。ソフトウェア上での設定になるのでしょうか。そうなってくると心配なのはソフトウェアの使い勝手です。どうしても海外のソフトウェアは日本語に対応していないので、出始めのメーカーのソフトウェアは不具合があったり表記がおかしかったり、何かと不便なことが多いです。
さらに気になるのは上の画像の、左の列下から2つの「クイックトリガー機能」。遅延を極限に減らす機能なのか、あるいは1つのキーを入力だけで複数のアクションを割り当てられる機能なのか。恐らく後者かと。
実際の性能は未知数…
これを書いている時点では、EverGlide AE68の性能が果たしてApex ProやHuntsman V3 Proのような、ラピッドトリガー対応キーボードで最高峰の性能かどうか正直判別できず購入に躊躇しています。
この原因としては私個人の問題が大きかと。というのも開示されている情報が中国語のため、語学に疎い私には読解できないことが1つ。自動翻訳機能があるとはいえ、英語→日本語のように一筋縄にはいかず、翻訳された内容が何を言っているか分からないことが多い。キーボードに超絶詳しい方であれば、翻訳されたキーワードから何の表記か推察できるのでしょうが、私には理解できないことが多かった。。
こうして不明点が多いため、性能面を勝手に疑問視してしまう自分がいます。分からないことが多いと大丈夫かこれ?と。ただ、スペックを見る限りとんでもなくコスパが良い代物にしか見えません。
また、購入面に関しても少しハードルの高さを感じてしまいます。これも単に私個人によるところが大きいですが。
現在取り扱いが確認できているTaobao.comで購入した経験がないことや、海外の買い物で過去に失敗したこともあってちょっと臆病になってしまいます。こういった良さげな物を発見したら、即飛びついて購入に動けるほど度胸がないんです。ちゃんと届くのかなぁ…とか、不良品だったら返金手続きは中国語かぁ…とか、送料ってめっちゃかかるんかなぁ…とか。行動する前に小さなリスクばっかり考え動けない人間なのです。
2023年12月時点で333元の約7,000円で購入できるラピッドトリガー対応キーボードではありますが、私のような行動力に乏しい人間は、潔く、Amazonとかで買えるようになるのを待つしかないのかも。。
ECサイトからの購入であれば一度経験さえすれば、その後購入することに躊躇しなくなるでしょう。が、物流の品質が明らかに日本とは違う中国から無事届くか、注文してからビクビクしてしまう性分です。以前中国のBanggoodから AKKOのキーキャップを注文した結果、多少ボコボコになった箱に入った製品は無事に到着はしました。最近もAliExpressでキーボード類を注文し待っている状態。新たにTaobao.comからも、自分ひとりでお買い物もできるようになろうかと悩んでいるアラフォーなのです。