ワイヤレスでありながらラピッドトリガー対応のAkko MOD007B-HE

当ページのリンクには広告が含まれています。

キー連打やストッピングに有効なラピッドトリガーは、Wootingに導入されて以来多くのゲーミングキーボードに搭載され始めています。

とはいえ、2023年11月の時点では、ラピッドトリガーに対応するキーボードの大半が有線接続。ワイヤレス派には選択肢が少ない現状です。ただ、ここにきてラピッドトリガー対応のワイヤレスゲーミングキーボードが新たに登場しました。

目次

Akko MOD007B-HEとは

Akkoは、キーボードを中心としたPC周辺機器を販売する会社で、2016年に中国の深圳で設立。特にデザイン性に重きを置いたメカニカルキーボードが豊富です。過去にキーボードメーカーのDuckyとのコラボ製品やアニメとのコラボ製品など、単なる入力デバイスの域を超えた作品を手掛けています。

”公式サイトより。サンリオとのコラボ製品。

このデザイン性に富んだAkkoから、ラピッドトリガーに対応したゲーミングキーボードAkko MOD007B-HEが発売。デザインもさることながら、ゲーム性能も備えた代物のようです。

Mechkeys公式サイトより。MOD007B-HE クリームホワイト-ハーブグリーン。

この75%サイズのコンパクトキーボードの主な仕様は下記です。

カラークリームホワイト-パレス
クリームホワイト-ハーブグリーン
ブラック-スターリースカイ
スイッチCream Yellow磁気スイッチ
キーレイアウト82キー
キーキャップPBT
キープロファイルOSA
ホットスワップフルキー対応
オンボードメモリ対応
Dynamic Keystrokes(DKS)対応
Nキーロールオーバー対応
ラピッドトリガー対応
LEDRGB
マウントガスケット
材質CNC加工アルミニウム合金
対応通信規格Bluetooth
2.4GHz無線
USB Type-C(有線)
バッテリー容量3,600mAh
本体重量約2.0kg
本体サイズ333×141×33mm
Mechkeys公式サイトより。MOD007B-HE クリームホワイト-パレス。

まず目を引いたのはカラー展開です。どれも味気ない真っ黒ないわゆる”ゲーミング”っぽさは感じない外観。遊び心のある色合いは、他のゲーミングキーボードとかぶることがなく所有欲を満たしてくれそうです。

CNC加工アルミニウム合金の本体は、安っぽいプラスチックではなく、重量が約2kgとずっしりしています。持ち運びには到底向いていませんが、自宅のインテリアの一部として映えるでしょう。一方で、販売するMechkeysに表記されている価格は、2023年11月時点で249.99ドルおよそ37,000円前後とちょっと高級品。ゲームの機能性もデザイン性も妥協したくない人にとっては購入の選択肢になるかと思います。

ワイヤレスである希少性

ワイヤレスは、Bluetooth接続2.4GHz接続

Bluetoothは5.0と最新とまではいきませんし、ゲーム用途であれば、遅延を考えると必然的にワイヤレスは2.4GHz接続を利用することになるでしょう。ただ、PC以外のタブレットやモバイルデバイスにBluetooth接続して作業などで有効活用できそうです。

これを書いている時点で、ラピッドトリガーに対応したワイヤレスゲーミングキーボードは、私の調べる限り、Apex Pro TKL ワイヤレスApex Pro Mini ワイヤレスのみ。浅いアクチュエーションポイントとラピッドトリガーの機能を求める人にとって、ワイヤレスの選択肢が非常に少ない現状です。→『ラピッドトリガーのゲーミングキーボードをまとめました(2023年10月末時点)

ちなみに、Apex ProのワイヤレスはAmazonで約4万円前後で価格が推移しています。価格面では、大差はないでしょうが少しでも安く手にしたい人は、通常販売価格のApex ProワイヤレスよりはMOD007B-HEの方が良いかもしれません。

好みにもよりますが、一般的な真っ黒なデザインに抵抗がある人は、ラピッドトリガー対応のワイヤレスゲーミングキーボードは、Akko MOD007B-HE一択といったところ。また、後述するスイッチなどによる性能面と比較してから決めるのもいいかと思います。

Akko Cream Yellow磁気スイッチを搭載

Cream Yellow磁気スイッチは、恐らくMonsGeek M1 HEと同等のものだと思われます。

キーを下に押すごとに徐々に重くなるリニアタイプ。

押下圧は50g±10gで、キーストロークは4.0mmのようです。

”Akko公式サイトより。

また、アクチュエーションポイントは0.2mm~3.8mmで設定でき、0.1mm単位で調整できます。同じワイヤレスのApex Proは最短0.1mmの設定が可能ですが、その差はわずかに0.1mm。誤差の範囲で最短0.2mmであれば十分と言えるでしょう。

さらにDynamic Keystrokes(DKS)といった機能で、1つのキー1回押すだけで、最大4種類のアクションを実行できる機能です。Wootingと全く同じ機能。

以下の4つの時点でアクションを設定できます。

  1. アクチュエーションポイントを下に通過した時
  2. 底打ち時
  3. 底打ち時から上がる時
  4. アクチュエーションポイントを上に通過した時

かなり雑な例を挙げると、「1」を押しただけで「1234」と入力を設定することができたりします。日々Fortniteをやる私には、このDKSこの活用法は今のところ思いつきません。

Mechkeys公式サイトより。MOD007B-HE クリームホワイト-ハーブグリーン。

デザインを自分好みにカスタマイズ可能

ゲーミングキーボードの多くは、キーキャップやキースイッチなどを変更することは出来ず、メーカー独自のものに限られるケースが大半です。中にはWooting 60HEのようにケースやキーキャップ、ケーブルなどがカスタマイズ性の高いゲーミングキーボードも存在はしますが少数派です。

MOD007B-HEを販売するAkkoは、元々キーボード関連に強くキーキャップなどが多種多様です。

そもそもMechkeysでは完全に組み終わったキーボードが販売されていますが、Akkoの公式サイトでMOD007B-HEは、キーキャップがないモデルとして199.99ドルで販売されています。つまりキーキャップは自分で選べる。

Akkoのキーキャップをざっと見るだけも、デザイン、プロファイル、素材、印字される文字など選択肢が多いことが分かります。

Mechkeys公式サイトより。MOD007B-HE クリームホワイト-パレス。

MOD007B-HEは、キーボードの模様替えを自由に楽しみたい人にはたまらない代物ではないでしょうか。カスタマイズの自由度の高いゲーミングキーボードを欲している方はぜひ。


ゲーミングデバイスで中華メーカーから最高峰と呼べるものは、個人的にはまだ耳にしたことがありませんでした。もしかしたら既に存在しているかもしれませんが。

今回のAkkoのキーボードは、アクチュエーションポイントが最短0.2mmかつラピッドトリガーにも対応と機能面では十分。さらにワイヤレスでデザインも凝っています。こうなってくると、今後国内やアメリカ、EUの製品より安価に高性能なデバイスが中国から次々に登場する日がくるかもしれません。

  • URLをコピーしました!
目次