先日ポーリングレート8,000HzをうたうEndgame Gear OP1 8Kを購入しました。早速ポーリングレートを調べられるサイトで使用したところ、なぜか4,000Hz程度しか出ません。ポーリングレートを計測できるサイトの問題か、計測方法に問題があるのか、PCの問題か、よく分かりませんがメーカー公称値を疑い始めるきっかけになりました。
ゲームはもっぱらFortniteばかり。プレイする中で1,000Hzだろうが4,000Hzだろうが明確に違いを感じることはありませんが、気になって仕方がないのです。他の8,000Hz対応マウスならメーカーの公称値通りの数値が出るのではないかと。
そこで中国メーカーのマウスを買ってみることに。せっかく買うので少し吟味して、エルゴ形状でそこまで重くないマウスを選びました。購入したのはAjazz AJ179PRO。購入価格はなんと3,485円。AliExpressのセールだったこともあって意味わからんぐらい安いゲーミングマウスを買うことになりました。
Ajazz AJ179PROの主な仕様
個人的にAjazzのデバイスは初めての購入です。マウスだけでなく、キーボードなどのPC周辺機器を製造している中国メーカー。Amazonで検索すると比較的コスパの高い製品が販売されています。
Ajazzのゲーミングマウスを見ると、全般的に数千円ほどでありながら最新センサーを搭載するなどスペックの高いものが販売されています。2024年9月時点でAjazzのフラッグシップは、PixArt PAW3950を積んでいるAJ179APEXだと思われます。このフラッグシップのマウスは最新センサーながら8千円ほどで販売されています。
今回購入したAJ179PROは、性能的におそらくこの次に位置付けられるゲーミングマウス。AJ179PROの主な仕様は下記です。
センサー | PixArt PAW3395 |
接続 | USB-Type C Bluetooth 2.4Ghz |
解像度 | 26,000DPI |
最大速度 | 650IPS |
最大加速度 | 50G |
ポーリングレート | 8,000Hz |
バッテリー | 400mAh |
寸法 | 117.8×65.55×41.32mm |
重量 | 58±3g |
このスペックが3千500円程度で買えるのは品質を疑ってしまうほど。個人的に、このマウスと同じくPixArt PAW3395を搭載するマウスを2つ持っています。Endgame Gear OP1 8KとSprime PM1。ともに軽く1万円以上するマウスです。
内容物はシンプルで、マウス本体、ケーブル、磁気充電ベース、説明書のみでした。
外観と形状
マウスの形状やサイズ感は、定番のゲーミングマウスGPro Xと比較してみると、少しだけ縦に短く、わずかに高くしたようなサイズ感です。サイドボタンはわずかに太くなっています。
最も高くなる位置はマウス中央、マウス後方はGPro Xよりゆるやかな傾斜になっています。
マウス正面から見ると、わずかに左クリック側が高くなるような傾斜があります。個人的には、この傾斜がエルゴノミクス形状の大きな利点になるかと。最も使用頻度の高い左クリックがわずかに高いと、クリックしやすく感じます。
上から見ると、マウス右上の薬指がかかる部分が丸みを帯びています。個人的には、薬指を右クリックのすぐ右横に置いてグリップしていますが、のちにFortniteをやってみると、この丸みによって握りやすく感じました。右クリックのすぐ右横に薬指を置いていると、右クリックを誤入力することがありますが、AJ179PROはこれが減り、ホールドしやすく感じました。
マウスの底には、ソールにシールが貼られていて、これを剥がして使用します。GPro Xよりしっかりとしたクビレがある形状で、特に親指を置く場所ははっきりとへこんでいます。左右対称型のマウスより、掴みやすさは利があると感じます。
底面には、DPIを切り替えるボタンと、接続方式を切り替えるボタンがあります。また、独特なのが充電ベースに置く際に納まる部分がへこんでいること。充電ベースには磁石によってくっつきますが、接続する2点はむき出しになっていて、カバーとかなくて大丈夫かちょっと心配です。
充電ベースに置くだけで充電できるのは思った以上に便利でした。ケーブルを抜き差しする手間はなくなり、マウスを使ったらここに置くだけ。
接続すると充電ベースの底が光り始め軽く絶望しましたが、背面のボタンで無事消せました。今の気分的には常時点灯だったら目障りでしかありません。こういうのが好きな人にはいいんでしょうが。
実際に重量を測ってみると60gとGPro Xとほぼ同じ。他のマウスと比較するとサイズ感を比較すると次のような感じです。
左の表面の汚れが目立つのがEndgame Gear OP1 8K、中央がAJ179PRO、右のグリップテープが貼られているのがGPro Xです。
GPro Xは縦に長いですが手のひらに厚みを感じるのはAJ179PRO。ボリュームがある感じがします。
ソフトウェアをダウンロードしてFortniteで使ってみます。
ソフトウェアをダウンロードして使ってみる
Ajazzの公式サイトからAJAZZ Driverなるものをインストールしました。特に戸惑うことはなくスムーズにインストールが完了しすぐに使えました。
使い勝手も良く簡単にポーリングレートの変更などが出来ます。とりあえず細かい設定は置いておき、ポーリングレートを試しに8,000Hzにしてみます。ところが、ポーリングレートの計測サイトで使ってみても4,000Hzほどしか出ませんでした。これで、Endgame Gear OP1 8Kに続き8,000Hzが出ないという事態。
もしかしたらPC側の問題なのかもしれません。使っているPCはIntel 13900KFを積んでいるので、IntelのCPU問題と関係しているのでしょうか。時間がある時にRyzenのCPUを積んだ別のPCで試してみます。
AJ179PROも8,000Hzの設定は諦めて、4,000Hzにして使用していきます。マウスソールに貼られていたシールを剥がして、Fortniteをやってみました。
使ってみて、3千5百円のマウスとは思えない使用感です。
個人的には左右対称型マウスより握りやすく、特にマウスが適度にくびれているため親指のフィット感がいいです。最初にも述べましたが、右クリックの右横に薬指を置きやすいのもいい点です。Fortniteをやる上で、薬指はそこまで曲げずに、やや伸ばした状態でマウス右上に置いておきたい身としては、今まで最も薬指に優しいマウスに感じます。
クリック感は、このマウス形状に慣れていないせいか、ちょっとクリックしづらい感じはあります。クリックを連打しにくく感じるので、しばらく使い続けて様子を見ます。握ると分厚さみたいなものを感じ、手とマウスの隙間が埋まる感覚があり、クリックする動作に影響していると思われます。
クリック遅延を特段感じることはなく、激安だからといって不良品ということはなさそうです。あくまで感覚的なことではありますが、Endgame Gear OP1 8Kを使ったあとにAJ179PROを使うと、ほんのわずかに反応が遅れている気がします。気のせいでしょうか。
想像していた以上にホールド感の良いマウスでした。個人の手の大きさによって感じ方は変わるでしょうが、私にはなかなか相性がいいようです。GPro Xと比べると、縦に短いエルゴノミクス形状とあって掴んでいる感覚が高まるかもしれません。