2019年に発売されたApex Proは、2023年に新たな改良を施され新版が登場しました。
キーキャップの質感やケーブルが変更され、新たに60%サイズのMiniやワイヤレスにも対応。ソフトウェア「SteelSeries GG」からラピッドトリガーも設定できるようになり、これを書いている2023年11月時点で最高峰のゲーミングキーボードの1つでしょう。
ここにきて、あらためて旧版のApex Proの価値の高さを実感しています。旧版のコスパはかなり高いとみています。
Apex Pro(旧版)の主な仕様
これを書いている時点で、Amazonで価格推移を見てみると2万円前後になっており、セール時には約17,000円ほどにもなっています。ラピッドトリガーに対応したゲーミングキーボードでは、かなり安い部類に入ります。
ラピッドトリガー搭載で現状最も価格を抑えられるのは、DrunkDeerですがApex Pro(旧版)がセールであれば、価格差はないに等しいと言えます。さすがにAmazonのセール時でない場合はApex Proの方が高いですが、旧版ということもありセールになりやすいのではないでしょうか。
「旧版」といってもその性能は新版であるApex Pro(2023)と変わりません。以下が主な仕様です。

スイッチ | OmniPoint 2.0 HyperMagneticスイッチ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~4.0mm |
押下圧 | 45cN |
レスポンスタイム | 0.7 ms |
耐久性 | 1億回 |
表面素材 | アルミニウム合金フレーム |
Nキーロールオーバー | 対応 |
アンチゴースト | 対応 |
LED | RGB |
重量 | 960g |
サイズ | 355×128×42mm |
アナログホール効果磁気センサーが搭載されたスイッチは、いわゆる60%キーボードの部分のみ。ファンクションキーなどには搭載されていません。ただFPS・TPSといったゲームには何ら支障はないです。
SteelSeries GGのアップデートが旧版にも適応
これを耳にした時の印象は、かなり太っ腹な対応だなと。SteelSeriesの神対応。
ついにApex Proがラピッドトリガーを実装することになりました。
また、アクチュエーションポイントはかつて最短設定で0.4mmでした。が、このアップデートにより旧版であっても最短0.1mmに設定が可能に。

現時点で国内からでも購入しやすいラピッドトリガー搭載キーボードで、アクチュエーションポイント0.1mmが可能なのは、Apex Proを除くと以下3点。
これらにApex Proも並んだ形になりました。個人的に今使用しているWooting 60HEはアクチュエーションポイント0.15mmですがWootingもほぼ同等。ただ購入のハードルが高い。→『ラピッドトリガーのゲーミングキーボードをまとめました(2023年10月末時点)』
Apex Proを含めた4つの中でELECOM VK600Aもコスパに優れていますが、セール時で2万円を切るようであればApex Pro(旧版)が狙い目です。

Apex Proの地味に良い点
今でも旧版は性能はトップレベルであることは間違いないです。ただ、この他にも良い点、個人的に好きな点があります。
1つがキー配列。まっとうな配列が好きです。

メーカー独自のキー配置だと、キーキャップが少し小さいキーがあるとか、ファンクションキーの位置がずれているとか、作業中に小さなストレスを感じることがあります。Apex Proは実にシンプルで良い。
普段どうしてもWooting 60HEを使いたいので、作業用にはKeychron Q3を使用していますが、キー配列は次のようにほぼ変わりません。

キー入力の位置を変更したい場合は、ソフトウェアを利用することで容易に変更することもできるので、入力作業はテンキーがない以外に不便さを感じることはまず無いかと思います。
また、地味に良い点としては、段階調整がついている点。
個人的にはゲームでは使用していませんが、タイピングを伴う作業の際に1段階上げて使用することで、打鍵のしやすさがぐっと上がります。人それぞれですが。

マグネット式リストレストも付属しているので手首の負担を軽減できますし、手首を置いてゲームや作業をしたい人には、わざわざリストレスト(パームレスト)を準備する必要がありません。
さらにキーボード左上には、USB Type-Aを接続できます。これも地味に便利だったりします。

マウスをここに挿すこともできるため、マウスとPC本体との距離が離れていて届かない、あるいはマウスを激しく動かすことが心配、といった場合はここに挿すことで解決できます。
以前はここにZYGEN NP-01を挿して使用していましたが、遅延を感じることなどありませんでした。
良い点として最後に、フルキーRGBに対応しているので、無性にキーボードを光らせたい欲求に駆られたときは、色のグラデーションをつけたり点灯させたり視覚的に楽しめます。

Apex Proの地味に気になる点
とはいえ、良い面だけでなく気になることもあります。
1つは打鍵感があまり好きではないです。悪く言うとちょっとおもちゃっぽい。
普段Keychron Q3を作業で使っているせいもあって、久しぶりにApex Pro(旧版)でタイピングをしてみると、ややペチペチした感触が強くチープさ感じてしまいます。
もちろん、性能は最高峰なのでFortniteで私が使うにはもったいないぐらいのレベルです。
さらに、巷でも言われている通りですが、長年使用しているキーキャップがテカテカしてきます。どうやらこれはApex Proの新版で改良されているようで、どうしてもこのテカテカ感が気になる方は新版のApex Proがいいかと思います。ただ機能面に差はないです。
次に、やはりケーブルです。太くて固い。

ケーブルを自由自在に這わせてPCに接続できるとは言い切れず、デスク環境によって困る人がいそうです。けっこう固いので曲げにくいのです。
ただ、これには少し工夫がされてあって、キーボードの背面に、どこからケーブルを出すか3通り変えることができます。

左右の両端か中央か、ケーブルの出す位置を変えられるのは、むしろ地味に嬉しい点ではあります。がケーブルがぶっとく、取り外せないのは気になってしまいます。
さらに、ケーブルを差し込むUSBが2つ必要な点も気になります。

PCのUSB-Aの差込口を2つ占領することになります。
自作PCなどでUSBを拡張している人であれば問題ないでしょうが、何かとUSBの差込口は混雑するので、キーボード1つに2つは欲張りすぎです。
最後に、旧版の製造が終了されるかどうかも気になります。
間違いなくこの性能でこの値段はコスパが良い。ただ新モデルが発売されている以上、旧モデルが淘汰されるのが世の流れかと。徐々に在庫がなくなり次第、販売終了の可能性もなくはないかと思っています。
2023年11月初旬の今、最短0.1mmのアクチュエーションポイントとラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードでApex Pro(旧版)は間違いなく買い。ワイヤレスでなくていい、外観や打鍵感にこだわらなくていい、といった方はぜひ。