2023年10月時点で、最も安く手にできるラピッドトリガー搭載のゲーミングキーボードは、DrunkDeer G65で間違いないでしょう。
現状では、ラピッドトリガー搭載のゲーミングキーボードで2万円を切るものは、Razer Huntsman Mini Analogぐらいです。ただこのキーボードのアクチュエーションポイントは、最短で1.5mmとそこまで浅く設定できません。その他は、調べる限り全て2万円を超え4万円以上も珍しくありません。→『ラピッドトリガーのゲーミングキーボードをまとめました(2023年10月末時点)』
そんな中、2023年5月AmazonでDrunkDeer A75が取り扱われ、価格は日々推移しますが2万円以下で購入可能でした。A75はテンキーなどのない75%サイズでしたが、2023年10月になってよりコンパクトなDrunkDeer G65が購入可能になりました。
現状、ラピッドトリガー最安で買いやすい。
2023年11月初旬にAmazonで価格を確認すると15,900円。圧倒的に安い。
Amazonの価格でラピッドトリガー搭載のゲーミングキーボードを調べてみると、DrunkDeerを除いて、先ほど述べたRazer Huntsman Mini Analogが2万円前後で最安。Amazonで最も高かったのは、Apex Pro TKL WL (2023) US配列で43,000円ほどでした。ZENAIMに関してはで48,180円です。
群を抜いてDrunkDeer G65は安いと言えます。
当然ラピッドトリガーだけがキーボードの価値ではなく、価格の高いものはその価値にふさわしい性能や質感の高さがあります。がそれにしてもG65は圧倒的に安い。
また後述しますが、DrunkDeer G65の強い所は、安いからと言って性能が著しく劣っているわけではありません。アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの数値上、ゲーミングキーボード最高峰のREALFORCE GX1やHuntsman V3 Proなどと大差がないのです。
さらに、今のゲーミングキーボードの中でDrunkDeerの強みは、AmazonなどのECサイトで比較購入しやすい点があります。ラピッドトリガーを搭載したキーボードは、海外メーカーから続々と販売されていますが、公式サイトからの販売など個人輸入になってしまうことが多いです。購入方法が他にあったとしても、日本人には馴染のない購入方法であったりと、購入のハードルが何かと高かったりします。
DrunkDeer G65の主な仕様
DrunkDeer G65の主な仕様は下記です。
キー配列 | US配列 |
レイアウト | 65%(68キー) |
キースイッチ | 磁気スイッチ(リニア) |
キーストローク | 4mm |
アクチュエーション | 0.4~3.6mm |
耐久性 | 1億回 |
サイズ | 310mm×102mm×30mm |
重さ | 580g |
接続方式 | 有線接続 (USB-A to USB-C) |
ケーブル長 | 1.5m |
ポーリングレート | 1000Hz |
オンボードメモリ | 搭載 |
ソフトウェア | 対応 |
保証期間 | 1年 |
外観に関してですが、ケース素材はABSのプラスチックとあってさほど高級感はないようです。重量も580gで比較的軽め、持ち運びには良いかもしれません。ラピッドトリガーを搭載したゲーミングキーボードの中で、G65とほぼ同じサイズのDarmoshark KT68は、アルミ合金削り出しのケースになっていて、質感の違いは出てしまうでしょう。
また、DrunkDeer A75と同様にUS配列(英語配列)のみで日本語配列がない点も注意です。
磁気スイッチを搭載し、公式サイトの表記によると、アクチュエーションポイントは0.4mm~3.6mmで0.4mmごとに調整ができます。また、ラピッドトリガーは、0.2mm~3.2mmで0.2mmごとに調整が可能です。
アクチュエーションポイントの最短が0.4mmは、0.1mmにまで設定できるREALFORCE GX1やHuntsman V3 Pro、Apex Proといった最高峰のキーボードと比べると僅かに劣りますが、この差は慣れによってカバーできる範囲かと思います。
ただし、DrunkDeerは2023年9月にベータ版ではありますがアップデートによって、現状の最高峰のキーボードに肉薄することになりました。
アップデートにより最高峰のキーボードに迫る
以前にも紹介しましたが、ざっくり以下のようにアップデート。
- アクチュエーションポイント→最短0.2mm
- ラピッドトリガー→最短0.1mm
アクチュエーションポイントとラピッドトリガーともに0.1mm刻みで調整もできます。さらに、ターボモードと呼ばれる低遅延モードも追加されています。
現状ラピッドトリガーはトップレベルと同等。アクチュエーションポイントは、あと0.1mmで先ほどの3つのゲーミングキーボードに並びます。
ただアクチュエーションポイント0.1mm差は、よほど感覚が研ぎ澄まされたガチゲーマーでなければ判別できないレベル。私ほどのカジュアルアラフォーゲーマーには絶対その差は分かりません。
コンパクトサイズが良い
DrunkDeer G65は、テンキーやファンクションキーなどがない65%サイズです。75%サイズのDrunkDeer A75よりさらにコンパクト。個人的にFPS・TPSなどのゲームにはこのサイズが最適だと思っています。
特にFortniteなどで感度を低くしたローセンシであれば、マウスをぶん回す必要があるので、キーボードは出来るだけ小さい方が良い。少しでも大きいとマウスをキーボードにぶつける恐れがあります。
以前は80%サイズのApex Pro TKL(旧版)を使っていて、頭の片隅に「これ以上マウスを動かすとぶつけそう…」と懸念してマウスの動きを自然と制限してしまうことがありました。60%サイズのWooting 60HEに変えてからはそういった心配もなく、その分エイムとか索敵とか立ち回りとかに没頭できます。
ハイセンシの人であっても、机を広く使いたい人にはフルサイズに比べてだいぶ省スペースになるのでお勧めです。
逆にコンパクトキーボードをお勧めできない人は、ゲーム以外の作業も頻繁にやり、ショートカットキーを使いたくない、もしくは使えない人です。
そういった人はゲームと作業でキーボードを使い分けるか、フルサイズのラピッドトリガー対応キーボードを使うのが無難。例えば、Corsair K70 MAXとかHuntsman V3 Proとかです。
打鍵感や打鍵音に関しては触れませんでしたが、打鍵音は比較的高く大き目な音がなるようで、海外のレビュアーが次の動画で紹介しています。次の動画の4:11あたりからです。
個人的にはちょっと安っぽさがあるかな。。といった感じです。
ただ、2万円を切り、ベータ版であれアクチュエーションポイント最短0.2mmかつラピッドトリガーに対応はえぐい。しかも大量生産され購入しやすいとか他社に勝ち目があるのが心配になるぐらいです。