自分自身は環境によって作業効率が大きく変化する人間だとつくづく感じます。狭いワンルームの自宅アパートの一室では全くはかどらなかったものの、職場に向かい、その環境では一気に作業が進むことがありました。
4〜5時間何一つ進展しなかったことが、少し場所を変えただけで1時間ほどで完了。こんなんだったら最初から環境を変えて、行動すれば良かったと後悔することばかりです。
ただなかなか外に足が向きません。一度は、喫茶店で作業すると自分に誓い、意を決して自宅を出るも、喫茶店の駐車場でテザリングが出来ないことが判明し帰宅したこともありました。
自宅では、最近購入したフルサイズキーボードLofree FLOW100もなかなか使い心地もいいので、好きなキーボードで作業できる楽しみもあります。大きいデュアルモニターもあるため合理的な作業が出来るはず。にもかかわらず、現状は画面の小さいiPad Airを持ち出し、外出先で作業をした方が結果的に前に進んでいることが多い。
自宅での作業も一度集中モードに入れば無心で行動できますが、最近の自分は、外に出た方がいい日ばかりのようです。外で作業すれば間違いなく生産性は高まるので、あとは行動するのみ。
ただ、使い慣れた大きいフルサイズキーボードを喫茶店で広げるには気が引けます。普段はiPad Air 5にSmart Keyboard Folioを取り付けてタイピングをともなう作業をやっていますが、平らな薄い板のようなキーボードに飽きがきています。
Apple純正のSmart Keyboard Folioも打鍵音が静かで悪くはありませんが、もう2年以上も使い続けているので物足りなさを感じています。自分の行動の出来なさ具合を、作業道具のせいにする愚か者ではありますが、ガジェット好きなので新しいキーボードが欲しいのです。
近頃は、Smart Keyboard Folioを取り付ける前に使っていたiPadケースと、全く別の打鍵感のコンパクトキーボードで作業したい気分です。テンキーやファンクションキーの無い60%キーボードは、Wooting 60HEやDucky One 2 miniをこれまで使ってきてました。今となっては、さらに小型キーボードがいいのではと思っています。
40%キーボードが欲しい
60%キーボードよりさらにミニマルな40%キーボードをずっと探しています。40%サイズは以下の画像のようなサイズ感です。Amazonで検索して唯一出てきたのがこのキーボードでした。
キーボード上部の数字キーも無いため、ショートカットキーを駆使して操作することになるでしょう。扱いづらさは心配ではありますが、キー数の少ないキーボードを操るのも楽しいものです。
Amazonで見つけた唯一の40%キーボードは、正直あまりデザインが好きになれません。どこか事務用品と一昔前のゲーミングキーボードが混ざったような外観に感じます。おまけに有線接続なのもよろしくない。
ガジェットは使っていて気分が上がるものであって欲しい。外観や打鍵感、デバイスとの接続性の良さなど、少しでも気になってしまう点は、使っていくうちに小さなストレスになるので妥協したくありません。
そこまで種類が多くあるわけではない40%キーボードですが、最近良さそうなキーボードを発見しました。
Epomaker TH40とは
Epomakerから発売されている40%キーボードEpomaker TH40。
Epomakerは、中国のキーボードブランドのようで、Amazonにも公式ストアが存在します。サイズやカラーの展開も豊富で、そこまで高い価格帯でもありません。残念ながら、現時点では、Amazonに今回お目当ての40%キーボードEpomaker TH40は掲載されていませんでした。
Epomaker TH40は、Epomakerの公式サイトから注文可能です。2024年7月の時点で13,500円となっています。
主な仕様は下記です。
キー数 | 44キー |
マウント | ガスケット |
ケース材質 | ABS |
接続性 | Type-C,Bluetooth,2.4G |
アンチゴースト | Nキーロールオーバー |
ポーリングレート | 1000Hz (有線/2.4G),125Hz(Bluetooth) |
バッテリー容量 | 3000mAh |
互換性 | Windows/Mac |
寸法 | 258×97×35mm |
重さ | 約0.5kg |
十分持ち運べるサイズ感とワイヤレス接続とあって、外出先でも使い勝手が良さそうです。またガスケットマウントということもあって、打鍵感にも配慮された設計がうかがえます。Poronフォームが内蔵され打鍵時の衝撃が緩和されるようです。
キーボード左上にストラップをつけられ、LEDにも対応しているようですが、個人的にはこの2点はあっても無くてもいいかなと。
カラーは、Black GoldとPurpleの2色。面白いのはスイッチも次の2つから選べる点。
- Flamingo(フラミンゴ) スイッチ
- Wisteria(ウィステリア) スイッチ
両方ともキーを下に押すと徐々に重くなるリニアタイプ。Wisteria スイッチの方が、わずかにキーストロークが短かく、押下圧も両者で少しだけ違いがあるようです。こればかりは打鍵しないと何とも言えません。
キーが少ない分、入力に手こずりそうですが、VIAに対応しているためキーマップの変更が可能です。デフォルトの設定で、慣れないショートカットキーなどは、自分好みに変更できるのはありがたい。
個人的には、分割スペースバーの間にFnキーがあるキーボードは使ったことがありません。このFnキーを押しながら他のキーを操作することで、数字などを入力していくことになるんでしょう。親指でFnキーを操作できるため、指の動きを最小限に抑えられるとのこと。面白そうです。
また、ホットスワップにも対応しています。外出先での使用を考えて、スイッチをより静音のものに変更したり、背の低いキーキャップに変更したり、自分なりにカスタマイズ出来るのもいい点です。
ただ、キーキャップのサイズは注意が必要。スペースバーが分割されているため、他のキーキャップと入れ替える場合、2.25uと2.75uのスペースバーが必要になります。
また、Epomakerの先ほど挙げたスイッチは、どうやら打鍵音がはっきりしているようなので、音が大きく気になる場合は買えた方が良さそうです。
有線でも無線でも使えますが、Bluetoothだけでなく、より接続性の高い2.4GHz接続に対応しているため、キーを押しても反応しない、遅れる、といったことは心配要らなそうです。
40%キーボードは、販売されている完成品が非常に少ない現状です。
これだけコンパクトキーボードは需要が少ないせいか、はんだ付けが必要な自作キーボードとして販売されているケースが多い。自分で必要な部品を買いそろえて組み立てる必要があります。
その点Epomaker TH40は完成品という貴重な存在。自作という楽しみもありますが、すぐに使いたい私にとっていい選択肢です。
1点心配なのは、対応デバイスにWindows/Macとあり、AndroidとiPadに使用できるのかという点。私の想定している使い方は、Redmi Note 9SやiPad Air 5と接続してタイピングを伴う作業です。大丈夫なんでしょうか。ちょっと吟味が必要かもしれません。