写真機の行き着く先はLeicaなのか?フルサイズカメラを探す初心者がライカを調べる。

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散歩がてらに気になった風景を写真に収めたり、狭いアパートの一室で目にとまったものを撮ってみたり、一眼ミラーレスカメラに触る機会が増えています。実際にカメラを扱うのは、1日の中で数分程度ですが無性に写真を撮りたい衝動にかられています。

APS-Cセンサー搭載のFUJIFILM X-S10が唯一持っている一眼ミラーレスカメラ。今さらではありますが、写真の色味を手軽に変更できる富士フイルムのフィルムシミュレーションにはまっています。最近は、何かと「Velvia/ビビッド」を使うことが多くなっています。フジの説明によると、高彩度な発色とメリハリのある階調表現で、風景や花の撮影に適している、とのこと。

暗くてせっかくのVelvia/ビビッドが生かしきれていない感じ。

相変わらずカメラの物欲は静まることはなく、APS-Cより一回り大きいセンサーを搭載するカメラを探し続けています。フルサイズのカメラで、散歩中に気軽にきれいな写真を撮ったり、身近な物を写したり、主にこの用途に適したカメラがずっと欲しい。

調べれば調べるほど、自分にとってはLeica(ライカ)が最適ではないかと思い始めています。フルサイズながらコンパクトな筐体は、街中で携帯していても違和感が少なく、人目がある中でのカメラを構えることに躊躇する私としては外に持ち出しやすい。

”Leica公式サイトより。

写真も動画も撮れる一眼ミラーレスカメラは多くあり、Leicaもその1つなんでしょうが、どちらかと言えば圧倒的に写真に特化している印象があります。他社の色んなカメラを調べてみると、画素数がもっと欲しいとか、筐体が重すぎるとか、写りが不安とか、どこかしら難点が見えてきます。カメラを写真メインで使いたい人間にとって、結局、行き着く先はやはりLeicaなのかと素人なりに感じています。

全く知識がないので、Leicaのカメラを自分なりに調べて、どのシステムが合っているのか整理してみます。

目次

Leicaストア Japanを見てみる

2024年6月時点で、公式のLeicaストア Japanを見ると、カメラが次の5種類に分類されていました。ちなみにAmazonカメラのキタムラ ネットショップなどでも購入可能です。

  • LEICA M-System
  • LEICA SL-System
  • LEICA Q
  • LEICA V-LUX
  • LEICA SOFORT
”Leicaストア公式サイトより。

LEICA M-Systemは、M型ライカと呼ばれ、Mは、ドイツ語のMesssucher「レンジファインダー(距離計)」を意味しています。レンジファインダーを覗くと全体がクリアに見え、撮影範囲を切り取って撮影する感覚とのこと。ライトいえばこのM型ライカを指すことがほとんど。マニュアルフォーカス専用カメラで、望遠や連写に弱いとされています。

LEICA SL-Systemは、ライカSLと呼ばれ、SLは、ドイツ語のSpiegel(鏡)とlos(分離)から頭文字を取ったもので、ドイツ語でミラーレスを意味しています。こちらはAF(オートフォーカス)で接写でも望遠でも撮影できます。M型ライカより多機能でサイズが大きいモデルです。

LEICA Qは、フルサイズセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラで、レンズは交換できません。マニュアルとオートの両方の操作に対応し、写真や動画を撮影できます。

LEICA V-LUXは、高倍率ズームレンズを搭載するデジタルカメラで、広角から望遠、マクロまで幅広い撮影に対応できるのが特徴です。V-LUXは公式ストアに表記されているものの、販売はされていないようです。

LEICA SOFORTは、インスタントカメラです。撮った直後に現像し印刷できるカメラのようです。

ただ、この他にも、APS-Cセンサーを搭載するLeica CL/TL-System、大型センサーを搭載するLEICA S-Systemなどもあるようですが、公式のLeicaストア Japanには見当たりませんでした。

”Leica公式サイトより。

M型ライカの仕様

Leica=M型ライカ、みたいなところがあるらしいので、M型ライカに絞って仕様を見てみます。これを書いている時点の最新M型ライカは、2022年1月に発売されたM11が最新機種。4年おきにモデルチェンジし、2年ごとにマイナーチェンジをするようです。前作のM10は2017年1月に発売しました。

また、モノクロ専用のM11 モノクロームや、M11-P(Professional)もありますが、通常版のM型ライカ M11の仕様を確認します。デザインは、ブラック・ペイントとシルバー・クロームの2種類あり、ブラック・ペイントの方が100g以上軽量です。個人的に、より軽い方が好感を持てるので、ブラック・ペイントのみのざっくりとした仕様を下記にまとめます。


”Leica公式サイトより。
  • 6030万画素
  • マニュアルフォーカスのみ
  • ISO 64~50000
  • 色深度 DNG:14bit、JPEG:8bit
  • 大型ブライトフレームファインダー
  • タッチパネル液晶モニター TFTアクティブマトリックス方式
  • メカシャッター:1/4000秒~60分
  • 電子シャッター:1/16000~60秒
  • 連続撮影 4.5コマ/秒
  • 撮影可能枚数 約700枚
  • 約455 g(バッテリー含まず)/約530g (バッテリー含む)
  • 約139×80×38.5mm

まず、目を引くのが6030万画素とフルサイズの中でも高画素機に分類されます。フルサイズカメラで6000万画素を超えるのは、SIGMA fp LSONY α7Ⅴα7CRぐらいでしょうか。ただ、他のカメラメーカーでは表現できないような、光と影の描写が独特とのこと。白飛びも黒潰れもしづらく、白と黒の色のグラデーションが豊かで、暗部にも明部にも強い。一度でいいから体験したいものです。

次に、他のカメラとの違いを感じるのがバッテリー持ち。撮影可能枚数が約700枚とかなりのバッテリー持ちがいい。同じく6000万画素越えのSIGMA fp Lの撮影可能枚数は約240枚。3倍ほどの差があります。個人的に写真を撮り始めてまだ浅く、深く考えずFUJIFILM X-S10で自由気ままに撮っていますが、バッテリーの消耗が速すぎてバッテリーの重要性だけは身に染みています。Leicaがうらやましい。

X-S10で撮った写真。MOSCOTの箱。

また、サイズ感もビビります。Leica M11は約139×80×38.5mm。今持っているAPS-CセンサーのX-S10は約126.0×85.1×65.4mm。横にこそ長いものの、高さと奥行はフルサイズのM11の方が小さい。さらにボディだけで約455gともはや異常な軽さ。フルサイズセンサー搭載の一眼ミラーレスカメラで、これだけコンパクト、かつ、バッテリー持ちがいいものは、他にあるんでしょうか。

少し気になったのは手ブレ補正がない点。M型ライカは主に手持ちで撮ることを想定しているはずですが、シャッタースピードは落とせないのかなと。そして、何といっても価格がぶっ飛んでる。2024年6月時点の公式ストアを見ると、1,452,000円。狭いワンルームアパートに住む庶民には手が届きません。


自分の用途に合ったフルサイズカメラを探していくと、結局Leicaが最もいい選択肢になるようです。価格以外は。死ぬまでに一度は手にしてみたいものです。おとなしく他のフルサイズを探します。

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