キーボードLofree FLOW100の2週間使ってみて。なかなか良い。

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最も効率良く入力作業を行うにはキーボードが欠かせません。どうしてもスマホに触る機会は、若い世代より遥かに少ないためフリック入力は苦手な人間です。キーボードを使う機会が多いことで、キーボード熱も高まり色んな種類に手を出してきました。60%キーボードや分割キーボードなど。気分によって使い分けながら、打鍵する楽しみを味わっています。

最近は、キーボードの右端の数字キー(テンキー)が、いかに便利であるかを思い知り、フルサイズキーボードを使うことが多くなっています。前に使っていた自作キーボードMonsGeek M5がおかしな挙動をしたことから、新しいキーボードLofree FLOW100を購入しました。

このキーボードを使い始めた直後に限っては、キーボード変更後によく感じられる違和感が強く、2~3万円の価値があるか疑っていました。ただ使い慣れたキーボードから新しいものに変えれば、操作感の違いを感じるのは当然のこと。ここ2週間ほどは、他のキーボードに浮気することなく、ひたすらLofree FLOW100を使い続けました。

手先がそこまで起用でもない私でも、徐々に慣れ始め使い心地も良くなってきました。2週間ほどの使用感を自分勝手に書いときます。

目次

良い点

あくまで2週間ほどの使用感ですので、さらに使い続けていくうちに受け取り方も変わる可能もあります。現段階で言えることは、買って良かったということ。自分の性格上ネガティブな感想もありますが、けっこういいです。

また、キーボードの使用感は、乗り換える前に使っていたキーボードに大きく影響すると思います。このLofree FLOW100の前に使っていたキーボード次第なところもあります。私の場合は、MonsGeek M5というオーソドックスなキー配列のフルサイズキーボードを使っていました。

キーキャップは背の低いCFX MX BoW Low Profileを付けていたものの、キーボードケース自体が2kg以上あるアルミニウムケースで、高さや重さがある筐体です。このキーボードから乗り換えた場合の使用感になります。

打鍵感

使用した当初すぐに感じたのは「んっ重たい?」と、打鍵するのに力が必要な感覚でした。キーを押した後の跳ね返りも少なく感じ、やや押し込むパワーが要るようで、使っていく中で疲れないか心配でした。

また、以前使っていたキーボードと比べ、厚さはかなり薄くなり、角度が浅くなりました。厚さが10mm、傾斜角度3.9°、手首を上方向に曲げる必要がなくなり負担は減ったものの、最初はタイプミスが続きました。

使っていくうちに、前より手を少し丸めて、指を立てることでスムーズに打鍵できるようになり、力を入れる必要もなくなりました。以前のキーボードの名残りで手のひらを広げ気味で打鍵していると、キーを押す力を要する感じ。手で何かを掴むような形にしてタイピングしている今は、抑えめのカチカチとした押し心地を楽しめています。

打鍵音

Lofree FLOW100の打鍵音は次です。

TASCAM DR-07Xで録音しています。

静かな打鍵音のゴーストと呼ばれるリニアタイプのスイッチを搭載していることもあり、以前使っていたキーボードより静かで穏やかな感じがします。

薄いキーボードは、ペチャペチャというかペチペチとした感じのものが多い印象でしたが、Lofree FLOW100は薄い筐体ながらも穏やかなカタカタとした感じがあります。打鍵音は好みが分かれるところですが、個人的には控え目でややこもったような印象を受けました。ただゴーストと呼べるほど静かでもないかなと。わりと好きです。

フルサイズながら取り回しやすいサイズ感

以前のMonsGeek M5は3kgほど。重厚感のあるキーボードにはまっていて、あえて重量級キーボードを選んでいました。CNC加工されたアルミニウム合金のケースの中に、反響音などを抑える複数のフォームが敷き詰められ、ガスケット構造と打鍵感は申し分なし。これはこれで面白いキーボードでした。

Lofree FLOW100は、フルサイズでガスケット構造ながら738gと軽量です。ゲームの時はWooting 60HEを使うこともあり、何かとキーボードの位置は変えることがあります。単純に軽いと移動させやすく便利です。かといって打鍵時にキーボードがずれることもありません。

ちなみに、厳密にはフルサイズではなく96%キーボードです。実際のフルサイズより横幅が短いため、普段使っているマウスパッドpulsar ES2の上に、キーボードの右側をギリギリ重ねて置かなくてもよくなりました。以前のフルサイズキーボードでは、キーボードを斜めに置いたり、キーボードの下にマウスパッドと同じ厚さの布を敷いてキーボードの右側をマウスパッドに重ねたりしていました。この必要がなくなったので、テンキー付きでありながらコンパクトなサイズ感は助かっています。

ワイヤレス

今までは決まって有線キーボードを使用していました。キーボードは、マウスと違って動かす頻度が多くない上に、充電の度にケーブルを差すのが手間だと感じ、無線である必要性を感じていませんでした。

今回、初めてBluetoothで接続してみましたが意外といい。ペアリングも一瞬で出来て、デスク周りがシンプルになります。「たかがケーブル1本少なくなっても変わらんだろう」と思いきや、デスクの見た目も置く場所の自由度も上がり、今さらワイヤレスの良さを感じています。

ただでさえデスク上には、マウスやら一眼カメラやら飲み物やら置く物が多い。ケーブル1本でも減らせるものは減らした方がいいと気づきました。

充電に関しては、3時間の充電で40時間使えます。1日6時間使うとしてだいたい1週間に1回ぐらいの充電で良さそうです。キーボード全面のインジケーターは通常白く点灯しますが、バッテリーが20%未満で赤色に、5%を下回ると赤く点滅するので分かりやすい。

気になる点

キー配列

想定はしていましたが、一般的なキーは配列と異なる部分もあるため、キータッチに迷うことはあります。

テンキーがあるにもかかわらず、キーがびっしり詰まっているので、いまだに矢印キーの判別は下を見る必要があります。他には、Deleteキーとテンキー部分の0キー。この2つは慣れるまで時間がかかりそう。Deleteは通常Backspaceキーの右側のはずが上にあり、テンキーの0キーは少し大きいはずが右矢印になっているので、ずっと戸惑っています。

所有感

以前のキーボードでは、自分で苦労して自作した後、初めて打鍵した時の大きい達成感がありました。今回はその喜びみたいなのが皆無。打鍵感も打鍵音も良し、ミニマルなデザインもいい、ただ、どこか物足りなさを感じます。今後、自作キーボードで味わった特別な愛着がLofree FLOW100にもわいてくるのでしょうか。

キーマップの変更できず

キーに割り当てる入力をカスタマイズできる、VIAのようなソフトウェアには対応していません。使っていくと、やはり独特なキー配置で戸惑うことがあるので、出来ればキーマップを変更できればありがたかった。あるは、1つのキーを押す際に、通常通り押した場合(タップ)と、長押しした場合(ホールド)とで、入力を変えられるMod Tap機能に対応していれば、独特なキー配列問題はそこまで気にならなかったはず。拡張性がもっとあっても良かった。

キースイッチの互換性

Lofree FLOW100は、キースイッチとキーキャップを変えられる、ホットスワップ対応です。このLofree FLOW ロープロファイルキーボード用 Kailh キースイッチは、私の調べる限り、現段階で替わりとなるスイッチが少ないようです。

CherryMXキースイッチのフットプリント、Cherry・Gateronなど他メーカーのロープロファイルキースイッチと互換性はありません。また、Choc v1タイプのキーキャップとの互換性もありません。

出来ればより押下圧の低いスイッチに交換したいものの、選択肢が限られているため新しいキースイッチの登場を待ってみます。


ロープロファイルでありながら打鍵感に配慮されたLofree FLOW100。今後、新たな心躍らせるキーボードが出るまでは当面使い続けることになりそうです。

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