今朝、枕に触れている頬にどこか湿り気を感じて居心地の悪さから身体を起こし起床。クーラーのついていない室内はぬるく、足の裏にフローリングのべたべたした感触が伝わってきました。時計を確認すると7時30分、湿度は73%と表示されています。
ここ沖縄では昨日から梅雨入りしたとのことで、この日は朝から弱い雨が降っています。平年は5月上旬から中旬にかけて梅雨入りしますが、今年2024年は5月下旬と少し遅い梅雨入りです。
梅雨入り前の沖縄が好き
個人的には、4月からゴールデンウィークすぎの短い期間が沖縄の気候で最も好きです。3月ごろはまだ寒さを感じるも4月になると半袖で過ごせる気温になります。晴れの日が多く湿度も低い、沖縄らしい日差しも差し込みジメジメした感じもありません。歳をとっている身からすると、肌の乾燥に気を配る必要がありますが冬ほどではないかと。
春なのに本土の初夏のような時期は、何かと気分も晴れやかで作業もはかどり、ゴールデンウィークで仕事の休みも多いこともあってストレスも感じにくい。夜も夏の寝苦しさもないし、洗濯などの取り扱いが面倒な厚手の衣類や寝具も要らない絶妙な時期です。
仕事が忙しくなる年度末を乗り切り、乗り切った反動で4月初旬はだらだらと過ごし、4月後半に気候の変化とともに生活にメリハリが出てくる。毎年こんな感じです。5月下旬、沖縄の1年で最も好きなこの時期は残念ながら一瞬で終わり、梅雨入りです。
5月下旬の沖縄
沖縄の梅雨は移住した当初は、そこまでネガティブな印象がなかったものの、移住して10年以上経過した今となっては気分が落ちることも多いのが本音です。
沖縄の梅雨に感じること
例年の沖縄は、5月のゴールデンウィークが終わったぐらいから6月の中旬ごろまでが梅雨。全国で最も早く梅雨入り終わります。梅雨の明けた6月からは一気に気温が上昇し長い夏が始まります。梅雨の期間の長さは、全国と比べて特段長いわけではないですが、個人的に本土で生活していた時よりあまりいい印象を持っていません。
厚い雲が1日中かかり日中でもどんよりと暗く雨が降りっぱなしの日は全国どこも同じでしょう。沖縄は蒸し暑く、強い雨が多い印象です。昼間から暗い室内で過ごしていると、島風が吹いているため窓を開けておくことは難しい日が続きます。開けっぱなしであれば突発的に吹く強い風で、室内は水浸しに。必ず閉めておく必要があります。締め切っていれば必然的に湿気がこもり、クーラーはつけっぱなしに。どこかよどんだ空気であたりは暗く、クーラーの人工的に冷やした風を浴びて1日過ごすのは気持ちがいいものではありません。
梅雨の時期の生活
この時期は、出社前の午前中に洗濯物を干したところで、帰ってきても生乾き。乾いているのか湿っているのかいつも迷うことになり、結局しばらくハンバーに干しておくことになり部屋中かけられた衣類だらけに。片付けてすっきりしたい。乾燥機を使えって話ですが、仕事で着るかりゆしはシワになったり、他の衣類も縮んだりするため積極的に使っていません。
この時期は布団も湿気を含んでいるせいか、なんかねちょねちょした感じで寝ご心地も悪い。1ヶ月ろくに布団は干せず、狭いワンルームアパートに布団乾燥機も置きたくない。就寝時に気持ちいい布団で寝たくなるのがこの時期。
この時期、外出時にコインランドリーがやたらと混雑しているのを見かけます。ひどい時は、コインランドリーの駐車場に停められない車が列をなし、渋滞の原因になっていることも。室内の湿度が常時70%越え、80%になることもある梅雨の沖縄では、洗濯物は誰しも困ると思われます。
クローゼットの中に除湿剤は必須で、あっという間にタンクに水が溜まります。梅雨の時期で晴れ間をぬって、湿度がわずかに低い日を見計らい開けっ放しにすることも必要です。
外出すると
雨の量が凄まじいこともあって、買い物や仕事の行き来で外に出た際に、一瞬でひとっぷろ浴びたぐらいずぶ濡れになることもあります。小雨が降ることもありますが、突発的な豪雨となるケースが多く、雨の水量と風のおかげで全身濡れるといってもいいぐらい。傘を差したところで結局濡れるので、豪雨が落ち着くのを待った方が良いことも多い。最悪、風が強いと傘は差せません。
スコールのような豪雨によって至る所で深めの水たまりも出来きることもあって、靴がぐちゃぐちゃになるのはほぼ確定。この時期は濡れてもいいサンダルが無難で、お気に入りの靴は履かない方がいい。本当に全身ずぶ濡れになるので、外出する場合、おしゃれは難しいでしょう。天候が悪い日は、雨風とは無縁のショッピングモールとかに向かう人が多い気がします。
また、沖縄では雨の日に渋滞となるのが定番。少なくとも通勤ルートや住んでいる所の周辺では、いつも以上の交通量です。ただでさえ車社会のため沖縄の朝は至る所で渋滞しますが、雨の日となれば通勤通学と帰宅時、休日はさらに大渋滞します。子どもの数の多い沖縄では、学校の校門付近に送り迎えの車が列をなしている光景をよく見かけます。こちらに来た当初は雨ごときで送迎してもらうのが不思議でしたが、本土にいる時には見たことないぐらいの風雨を目の当たりにすると致し方ないと思えるようになりました。
周りより低くなっている道路は水没しやすい場所もあり、これも渋滞の原因でこういった場所は遠回りしてでも避けるようになりました。水没した道路を無理に通ると車の故障の原因になるので運転には注意が必要。沖縄に来て、車の前のナンバープレート下側あたりが、軽く前に折れ曲がった車をたまに見ます。おそらく水の中を車で突っ切ったことが原因。以前、行けると思い水没した道路を走行。タイヤから車の両サイドに激しい水しぶきが舞い上り、横の視界はゼロに。恐怖を感じつつ何とか突っ切ったものの、後日ナンバープレートが曲がっているのを見つけました。原理はよく分かりませんが、水没した道路を勢いよく進むとナンバープレートが曲がるみたいです。
心のもちよう
閉め切った室内で生乾きの洗濯物に囲まれ、外に出れば足元は砂まじりでぐちゃぐちゃに、買い物を行くにも一瞬でずぶ濡れになり、交通渋滞で時間を失うことになる。この時期は1日中雲がかかり暗く、なにかと気持ちが沈みがちになります。
20代前半に年中暖かく雪も降らない沖縄に大きく期待して意を決して移住しましたが、本当に来て良かったのか考えることも増えています。ただ、沖縄の気候とか風土とかが原因というよりも、今の自分の生活が到底満足できるものではないため、環境をネガティブに捉えているのだと思います。
日頃の生活が充実していれば、自ずとその地域の気候も楽しめるようになるはず。今は自分の実現したいことを明確にし、実現に向けて継続して行動し続けようと、自分に言い聞かせています。
私はこれまで過度な節約志向がゆえに、心に不健全で時間を失う行動をとりがちでした。電気代がもったいないからエアコンを付けず蒸し暑さに耐え、太陽が出ない日でも照明を付けず暗い中で過ごす。ただ耐えて時間が経過するだけで、何も楽しめず生み出さないことが多かった。
自分の好きなことを素直に行動に移し心から楽しむことで、季節の変化や地域の環境への見方も肯定的になっていくと思います。
ここから6月中旬から下旬ぐらいまで沖縄は梅雨の時期が続きます。変に我慢することなく快適な生活を探りながらここで生きていきます。