MonsGeek M5のスタビライザーをルブしてキーキャップ交換してみた。

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2023年11月のブラックフライデーでフルサイズのMonsGeek M5を購入。人生で初めてキーボード内の構造を確認しスタビライザーを取り付けるなどした思い入れのあるキーボードです。好きなことにそれほどお金をかけ過ぎると散財しかねないので、出来る限り出費を抑えようとキースイッチキーキャップはAliExpressで購入した安価のものを取り付けていました。

苦労して組み立てたものですが、組み上げた直後からどことなくしっくりこず、あまり使いたくなくなっていました。使っていくうちに愛着も湧いてくるかと思いきや、そんなこともなくビジュアルだったりSpaceキーなど幅の長いキーキャップを打鍵した時の感覚だったりが好きになれず結局ほとんど使わず。使いたくなるようなフルサイズキーボードにすべく少し手を加えてみました。

目次

組み立てたMonsGeek M5のイマイチだったこと

キーキャップのデザイン

キーキャップはRome blackという色で、黒/白/赤が混在したデザイン。価格の安さと画像の見た感じが良さげでしたので購入。これを書いている時点であればAmazonなどでも購入できるようです。

画像を見たときは、明確にこれでいいと思えていたものの、いざ実物を目にすると今の自分の心には響かず今一つな感じを受けました。キーキャップのデザインの問題というより私個人の好みの問題です。キーキャップがややテカって見えるのも気になる点。シルバーのキーボードの筐体とマッチしていない感じが気になっていました。

SAプロファイル

キーキャップは背の高いSAプロファイル。はっきりとした打鍵音を求めて背の高いキーキャップを選びましたが、使っていくとけっこう手首が疲れることが分かってきました。キーキャップの背が高い分、以前より手の甲を上げる角度をつけて、しっかりとキーを押し込む必要があります。キーボードの手前に置いて、手首や手のひらをのせるリストレスト・パームレストがあった方がいいと感じる一方、これ以上デスク上に物を置きたくない願望もあります。打鍵音は良いが手首が疲れます。

スタビライザーの打鍵音

カチャカチャ音がすごい。SAプロファイルの打鍵音は期待通りですぐに好きになりましたが、スタビライザーの打鍵音はひどい。せっかくの心地よい打鍵音なのにEnterキーを押す度にカチャッと安っぽい音が響きます。SpaceバーやBackSpaceキーなどの幅のあるキーすべての音が耳障りで、自然とこのキーボードを敬遠するようになった最大の原因です。

スタビライザーへルブ

せっかくの人生で初めて苦労して組み立てたキーボードなので、これらの不満点を改善しようと動くことに。まずはスタビライザーへのルブを試みます。

まずキーキャップを全部外していきます。フルサイズのキーボードはキーの数が多くてめちゃめちゃ大変。

次は、背面の六角ネジを緩めてケースを外します。

ここで最悪のトラブル。六角ネジ1つのネジ穴が潰れ「なめた」状態に。輪ゴムを絡ませれば回る可能性があるとのことで、やってみるも全く回らず。一時は諦めかけました。

終わった…もうキーボードを開けられない。。絶望しながら解決策を調べると、なめたネジを回す道具があることが分かり、翌日の朝一でホームセンターのメイクマンへ。

ありました、その名も「なめたネジ外しドライバーセット」結果的にこれが救世主になってくれました。小さい2mmの六角穴にも対応、ハンマーも必要とのことで、人生で買うことなど無いだろうと思っていたハンマーも一緒に購入。

通常のネジ穴にも2~4mmの六角穴にも使えます。2mmの六角穴用をキーボードに入れて、ハンマーで数回軽く叩いてねじ込みます。

すると、見事にネジは回り始め無事に取り外すことに成功!今年一番の感動。歓喜。

潰れたネジは使わないようにして、ケースを閉じる時は予備のネジを使うことにします。これで無事キーボードのケースを外せました。

続いてPCBとスイッチプレートをとめているネジを外します。

ここからスイッチをひたすら外していきます。

指が痛くなるので手袋はした方が良かった。

次は8個のスタビライザーの取り外し。ネジで固定するスクリューインタイプのスタビライザーなのでネジを外していきます。

スタビライザーを取り外したら、ルブする前に絆創膏を切り、PCBのスタビライザーを取り付ける穴の間に貼っていきました。打鍵音が少しでも良くなることを期待。

ここからいよいよスタビライザーに潤滑剤を塗っていきます。まず組み立ててあったスタビライザーを全部ばらしました。

塗るのはグロリアス(Glorious) G-Lubeスイッチ潤滑剤。以前組み立てた7sProのスタビライザーに塗ったものと同じものを使いました。まず、ステム部分に塗っていきます。

続いてワイヤー部分。先端から曲がっている部分にかけて塗りました。

これをひたすら繰り返し、計8組を組み直しました。

あとはPCBにネジで固定し、先ほどと逆の手順で組み立て直していきます。PCBとスイッチプレートをネジで固定し、スイッチを付け直し。

ピンを曲げないように差し込んでいきますが、どう慎重にやっても必ず数個はピンが折れ曲がっちゃうのは私だけでしょうか。いくつかスイッチをダメにしましたがこれにてルブは完了。

新しいキーキャップを購入

デザインが好きになれなかったキーキャップを交換するためまたもや買っちゃいました。買ったのはCFX MX BoW Low Profile。背が高いキーキャップはかなり手首が疲れると勉強になったので、極端ですがめちゃくちゃ背の低いキーキャップを買ってみました。

遊舎工房で4,400円と送料550円で4,950円で購入しました。シルバーのキーボードには結局ホワイト一色がいいかと。パッと見いい感じです。

上の画像で左が今までのSAプロファイル、真ん中がCherryプロファイル、右が今回買ったLowプロファイル。あとはひたすらはめるのみ。かなり低くちゃんと入るか心配でしたがきちんとはまります。

キーキャップをはめていくと、ちょっとしたトラブル発生。Enterキーとテンキー部分の0キーが時折戻らなく現象。

上の画像の通り押された状態のままなぜか戻ってきません。ルブの塗り過ぎとかを疑いましたが、原因は特定できませんでした。

とりあえず、以前AliExpressのCherry Switch Storeというストアから購入した銀軸に付け替えることでほど解決しました。バネの反発が強く押下圧が高いスイッチならキーはすぐに戻るのかと想像。2か所だけスイッチが異なる状態になりましたが全然かまいません。

これにて今回は完成です。

いや、最高の出来。大満足です。こういうのを待ってた。

作業用キーボードは、結局テンキーとファンクションキーがあった方が作業効率が良いと気づきこのキーボードを購入。ほとんど使ってませんでしたが、これなら自然と使いたくなります。我ながら素晴らしき作品。

打鍵音と打鍵感

今回のLowプロファイルのキーキャップをつけたMonsGeek M5の打鍵音はこちらです。

ちなみに以前のSAプロファイルのキーキャップで、スタビライザーにルブをせずPCBに絆創膏を貼っていなかった時の打鍵音はこちらです。

明らかににスタビライザーは改善され十分使えるレベルかと思います。ただ、スタビライザーのキーと他のキーとでは若干打鍵音が異なっているのは気になります。動画だとLowプロファイルのキーキャップはペチペチした音に聞こえますが、実際に聞くともう少しコトコトした音に聞こえています。

やはり背の高いSAプロファイルの方がはしっかり音が響く印象でこちらも悪くない。背の低いLowプロファイルの打鍵音は、音が響き渡る感じはなくカタコトと可愛らしい音の印象。想像以上に良かった。

キーキャップの背が低くなったことで、打鍵する時の指の動きがコンパクトになり少し楽になった感じ。ただキーボードのケース自体に高さがあるため、長くタイピングしていると少し手首が凝るような感覚にはなります。こうなってくるとロープロファイルのキーボードでありながら、打鍵音や打鍵感の優れたものが欲しくなってきました…またしても物欲。


ずっとMonsGeek M5を買わなくてもよかったのではと、自分の購買行動を疑っていましたが今回のちょっとしたカスタマイズでむしろ大好きになりました。分割キーボードの7sProもあるしMonsGeekもあるし、日常使いしたいキーボードがあり過ぎて困っています。

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