だいぶ前の話にはなりますが、2021年に海外サイトでガジェットを注文し、お金を支払ったにもかかわらず商品が届かなかったことがあります。最悪な経験です。
2020年7月に30代にして初のゲーミングPCをFRONTIERで購入。4~5万のPCとは雲泥の差がある性能で、生活を劇的に変えてくれました。PCのお金を使うだけでこんなにもストレスが減るものかと日々感動していました。
ゲーミングPCを購入した最大の目的はFortniteをやるため。YouTubeのプレイ動画を見たことがきっかけで、アラフォーになった今でもはまり続けています。
ゲーミングキーボードにマウス、ヘッドセットと一通り買いそろえていくも、YouTubeでプレイ動画を上げている強い方のように、そう簡単にビクロイが取れない日が続きました。この時は、自分の経験不足によるところが大きかったのは間違いありませんが、勝てないのはデバイスが原因ではないかと疑っていた頃でもありました。
そこでうまい人の使用デバイスや設定を真似したり、手元動画を見たりしていました。そこで発見したのがMartozという海外プロゲーマーが使用するデバイス、KEYBOARD JOYSTICK(キーボードジョイスティック)でした。
キーボード ジョイスティックとは
FPSやTPSなどのゲームにおいて、通常キャラコンの移動は、キーボードのWASDを使用します。中指でWSを入力し前後の移動、薬指でAを入力し左へ、人差し指でDを入力し右へ移動します。
つまり移動だけで3本の指を使うことになります。ゲームを始めた当初は、移動に加えて武器チェンやリロードといった操作が多用すぎて、どのキーにどのアクションを割り当てたらいいか四苦八苦していました。とにかくやることが多すぎて指が足りない。
そこで出会ったのがキーボード ジョイスティック。WASDを押さなくてもジョイスティックでキャラクターを移動できる代物です。これなら、移動に使っていたキーに別のアクションを割り当てられます。
この画期的なデバイスは、Gaming Mod Kitsと呼ばれる会社が、アメリカ ノースカロライナ州で製造しているもの。ちょうどYouTubeでゲーム動画見始めた2019年ぐらいには、FortniteでMartozはこれを愛用して、キルしまくっていたました。手元動画もたまにアップされ、親指でジョイスティックを操り、他4本の指でキーボードを操作するスタイルです。
Fortniteを始めた頃は、操作がムズ過ぎて心から指がもう2~3本欲しいと思っていたくらいでした。ただ、このジョイスティックがあれば、親指以外の指の操作性が広がり、自分もゲームで無双できると確信。購入を決意したのでした。
国内からキーボード ジョイスティックを注文
最初にも書きましたが、結論から申し上げますと、お金だけ払って商品は到着しませんでした。とりあえず購入する過程をまとめていきます。
まず、Gaming Mod Kits公式サイトで、キーボードジョイスティックを選択、スティックやボディの色を選択します。これを書いている時点ではSERIES 3.0となっていて、パームレストなどのオプションを付けなければ49.99ドル、8,000円ぐらいで販売されています。
海外の小さい会社から、商品を購入する経験は初めてで、正直なところ届かない覚悟はしていました。お金を捨てるようなものと割り切り、意を決して購入。すると以下のようなメールが届きました。
当時はSERIES 2.0でした、せっかく個人輸入するなら故障した時のことも考え2個も注文しました。
ジョイスティック2つと送料は40ドルで139.98ドル、だいたい2万2千円ぐらい。払ってしまいました。もう後戻りは出来ません。
今は分かりませんが当時はPayPalで支払うことが出来ました。記憶が正しければ人生で初めてPayPalを登録したきっかけだったと思います。海外サイトからの支払いで、クレジットカードが使えない場合もあるため、PayPalはかなり便利です。
ここから3週間ほど経過して、Gaming Mod Kitsから発送された旨のメールが来ました。USPSで送られるとのこと。USPS(United States Postal Service)は、アメリカの郵便会社で、日本の郵便局のような位置づけです。
しかし、ここから待てど暮らせど商品は届きません。
USPSの追跡サービスに問い合わせ番号を入力してみると、下記の画像のまま進展がありません。
アメリカからはるばる輸送されるので、1か月ぐらいかかることも想定していましたが、注文から2か月たっても音沙汰なし。これはおかしいと思い、販売会社であるGaming Mod Kitsと連絡することにしました。
情けないことに、英語力もなければ、英語でのメールのいろはも分かりません。とりあえず不思議な英文になってしまうことは覚悟のうえで、自動翻訳を駆使して下記のようなメールを送ることに。
Hello I purchased KEYBOARD JOYSTICK, but I haven’t received it yet. Could you let me know what’s going on? I have received the following e-mail on ○月○日.(JST)
『KEYBOARD JOYSTICKを購入したのですが、まだ届いていません。どうなっているのか教えてください。日本時間の○月○日に以下のメールが届きました。』
受け取ったメールの内容を添えて、USPSの追跡番号と注文番号を伝えました。すると、以下の返信が来ました。
Thanks for reaching out! It looks like your joystick came back to us. We can ship it back to you, but first I want to make sure we sent it to a good address. Does this look correct to you?
『ご連絡ありがとうございます!ジョイスティックが戻ってきたようですね。ご返送は可能ですが、まずはご住所をお確かめください。これで間違いないでしょうか?』
どうやら、注文した商品はGaming Mod Kitsに返送された模様。改めて正しい住所をアメリカの書き方で記して返信しました。アメリカの場合、住所は、自分の名前→番地→部屋番号→市町村→県→国、の順で書く必要があります。
メールで正しい住所を送ったものの、ここから返信が途絶えます。数週間おいて再度こちらからメールをしても返信はありませんでした。
大失敗です。当然ですが、2年ほど経った今でも商品は届いておらず、お金は戻ってきていません。何が問題だったのでしょうか、こちらの住所の書き方、メールの文面、考えましたが明確な原因はよく分かっていません。
販売会社の問題か、USPSの問題か、こちらの問題か
原因は定かではありませんが、日本から同じ商品を注文し届いている情報をSNSで見かけます。そうなると販売するGaming Mod Kitsが問題ある会社のようには思えません。
ただ、メールの返信がなかったのは解せません。私のメールの文面に落ち度があったか、私が理解していない海外特有の作法のようなものが悪かったか、いろんな可能性が考えられます。もしかしたら相手に対応しなくても良いと見切りをつけられた感じかもしれません。
その中で最も気をつけるべきことは、配送会社だったのかもしれません。USPSと検索すると、正常に配達されないトラブルを目にします。日本の配送サービスの品質とは大きくかけ離れて、過信しない方が良かったのかもしれません。
もしアメリカから個人輸入する場合、配送会社を選べるのであればUSPSは避けるようにしようと思います。アメリカに限らず、海外の配送会社は一度調べてみて、評判があまりにも悪い場合はその配送会社をやめる決断が必要なのかもしれません。
また、多少お金がかかったとしても、早く配達オプションを選択するとトラブルが少ないらしいです。へんにケチってしまうと痛い目に合う。
ちなみに、この失敗の後に、Wooting 60HEや、当時Amazonで買えなかったKeychron Q3を個人輸入しましたが、付けられる配送オプションは付けて無事届いています。
2万円ほどドブに捨てる結果になりましたが、覚悟の上でしたので精神的ダメージは最小限で落ち着いて暮らせております。2021年に買おうとしたジョイスティックは結局諦めて、より高性能のゲーミングキーボードを買い漁っていくことになりました。30代になってから始めたFortniteで、指使いは若い人のように機敏には動きませんが、前シーズンはエリート帯まで進む腕前にはなりました。老いに逆らって指を動かし続けようと思います。