初めての自作キーボード【その4】MonsGeek M5の完成!

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初めての自作キーボードは思った以上に時間がかかりました。スタビライザーの組み立て方法も分からず、取り付けにも失敗したことで1日で完成することはありませんでした。

前回までに、【その1】では内容物とキーボードの内部を確認し、【その2】ではスタビライザーを組み立てと取り付けを、【その3】ではスタビライザーの付け直しをやりました。

右も左も分からない状態でしたが、今回でひとまず初めての自作キーボードは完結となります。

目次

人生初の自作キーボードに挑戦(続き)

前回はスタビライザーを付け直してケースを閉じたところで終わっていましたので、キースイッチとキーキャップを取り付けていきます。

キースイッチとキーキャップを付け直す

とにかく心配だったのがスタビライザーに取り付けるキーキャップ。スタビライザーがちゃんと機能するのか不安でした。

スタビライザーをつけた箇所のみキーキャップを付けてみると、キーが傾くことなく打鍵は出来ます。ただ、少しグラつく感じがして不安定な感じが気になります。

さらに、スタビライザーを付けたキーキャップの打鍵音は控えめに言って最悪です。前回の【その3】でも書きましたが、カチャカチャ音が響き期待していた打鍵音とは程遠い有様。残念。軽くショックを受けています。

このフルサイズキーボードのMonsGeek M5には、スタビライザーを付けたキーが、SpaceキーやShiftキーなど計8か所あります。8か所全てカチャカチャ音がする上に、8つのキーごとに異なる様々なチープな音がして統一感もありません。

最も嫌な音はEnterキー。

こうやってブログで文章を書く中で、一定の文章を書き終えてEnterキーを押すたびに「かちゃっ」と安っぽい音が鳴り響く。本当に嫌です。スタビライザーの静音化が急務です。

初めての自作キーボードに四苦八苦の連続で、ルブを施す気力もないため、静音化はせずに他のキーにスイッチを取り付けていくことにします。前回スタビライザーの取り付けミスに気づくまで、キースイッチとキーキャップを取り付けていったので、要領はつかんでいました。

一気にキースイッチは取り付け完了。108個のスイッチとキーキャップをひたすらはめ込む作業は、動画を見たり音楽を聞いたりしながらやり終えました。

ただ、キースイッチをはめ込む時は注意が必要でした。PCBの上に敷くシートのような薄いスイッチパッドが、PCBの穴とずれる場合があります。ずれてしまうと、スイッチのピンを挿す穴をふさいでしまい、スムーズにはめ込むことが出来ません。

これに気づかず無理やり押し込もうとした結果、見事にピンが曲がり使えなくなったスイッチもあります。

キースイッチをはめる時は、確かに力は入れますが、決して強引にはめようとしない方がいいです。ちょっと力を加えても入らない場合、どこかに引っ掛かっていることが考えられます。

今回の自作キーボードでダメにしてしまったキースイッチは2つ。信号を送る金属のピンが完全に折れ曲がりました。疲れていたことや、すぐにキーボードを完成させたい、はやる気持ちを抑えられず、作業の精度が低くなっていました。

キースイッチの次はキーキャップ。背の高いSAプロファイルのものを付けています。

前回にも書きましたが、やはりちょっと固くスイッチに取り付ける時には少し力が要ります。Keychron Q3とかWooting 60HEとか、いろんなキーボードのキーキャップを外したり付けたりしてきましたが、今まで最も力が要りました。キーキャップとかキースイッチが壊れないか軽く心配になるぐらい窮屈な感触です。

キースイッチとキーキャップがきつく、一度取り付けたキーキャップをキープラーを使って引く抜くと、キースイッチごと抜ける箇所もあったぐらいです。大丈夫なんでしょうか。

もしかしたらキースイッチとキーキャップの相性が良くないみたいなのがあるのかも。あるいはAliExpressで購入した製品の品質の問題か、今後使っていくうちに不具合がでないか観察したいと思います。

すべてのキーキャップをはめ込みついに完成。小さな達成感を味わいつつ全体を見てみることに。

生まれて初めてキーボードの内部を開けてみたり、スタビライザーの向きを間違って取り付けたり、キースイッチのピンが折れ曲がったり。いろいろありましたが何とか形になりました。

外観を改めてみると、シルバーのケースと白/黒/赤のキーキャップが合っていない気がします。想像していた以上にあまり好きになれないかも。。自分で選んだキーキャップですが、早速他のカラーの購入を検討しています。

PCと接続して使ってみる【打鍵音】

いよいよPCとの接続。果たして問題なく使えるのか期待と不安が入り混じながら、MonsGeek M5に付属している白いコイルケーブでPCと接続してみます。

接続直後、一度キーボード全体が控えめに光りすぐに消えました。キーを入力をすると、無事入力されます。とりあえず一安心。ちょっとテンション上がりました。

途中ミスもありましたが、人生初の自作キーボードは成功と言えると思います。

実際にタイピングをしてみると、スタビライザーのあるキー以外の打鍵音は悪くないです。SAプロファイルのキーキャップを選んだのは、程よい打鍵音を期待していたからで、概ね満足。もう少し打鍵音があってもよかったですが。

ただ、やはりスタビライザーのあるキーの打鍵音は、まったく好きになれません。かちゃかちゃと壊れたおもちゃのキーボードのようで、せっかくのキーボードが台無し。SpaceキーとかEnterキーとか一刻も早く改善したい。どうにかせねば。

不具合?

次の日、PCの電源をつけてキーボードを使おうとすると、なぜか反応しませんでした。

キーを押しても入力されず、USB接続されていてもキーボードとしてPCが認識していないようです。困ったものです。

現状としてはケーブルを抜き差しすると改善され、一回で直ることもあれば、何回か抜き差しないと認識しない場合もあります。

原因はよく分かりませんが、キーボードのケース閉じる時に、フォームなどが入る内部のボリュームが多く強引に閉じたことが悪かったのではと。

内部の配線が何かに干渉していないか心配です。スタビライザーの静音化を試みる際に、一度内部を開いて確認しようと思います。

初めての自作キーボードのまとめ

まず今回の自作キーボードで勉強になったことを雑にまとめると下記のような感じです。自分用の備忘録として書き残しておきます。

  • 電動の精密ドライバーは必須級
  • 作業用の手袋を着用すべき
  • 初めての自作はキー数の少ないコンパクトキーボードが良い
  • スタビライザーの静音化は誰しもやりたくなるほど酷い
  • スイッチ挿入時は丁寧に。折れ曲がります
  • MonsGeek M5のコイルケーブルはいまいち
  • 初めてであれば、詳細な説明書はあった方がいい

こんなところです。フルサイズのキーボードを自作するとなると、単純にキー数が多いので大変になることを分かっていませんでした。最初は、キー数が少ないキーボードの方がいいです。けっこう疲れました。

最終的な重量は約2,700gと超重量になったMonsGeek M5。これ1台で作業は十分ですが、使ってみると動かすのも一苦労で、デスクの占有面積も広く、ゲームで使うマウスパッドに半分入ってしまっています。予期せぬ事態。


要領の良くない私でも何とか自作キーボードは完成しました。やってみたいこととか欲しい物とかも出てきたので、時間を見つけてもうちょっとこのキーボードで遊んでみたいと思います。

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