ゲーミングキーボードにラピッドトリガーなる機能を世に広めたWooting。
ラピッドトリガーは、キーを下に押し込んだ後に、キーが上に戻り入力が無効になるまでの距離を調整できる機能。0.1mmに設定すると、キーを押し込んだ後、少しでもキーを上に上げると入力が無効になります。つまり、同じキーを連打するときに有利。わずかに上に上げたら、すぐ次の入力ができる。
この機能を求めて私はWooting 60HEに飛びついたわけですが、今となってはあらゆるメーカーから類似機能を搭載したキーボードが発売されています。
これを書いている2023年12月ではゲーミングキーボードの機能面の大差はなくなり、打鍵感や外観・質感といったところで差別化されているのを見かけます。高級品として売り出すメーカーや、徹底的にコスパ重視のメーカーも。
最近は、機能も質感も申し分ない上に、価格がかなり抑えられた中国メーカーのゲーミングキーボードの勢いを感じます。今回調べてみるラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードの名はLooting。まさかのWootingと一文字違い。
単なる模倣品なんでしょうか。
Latenpow Lootingの仕様
まずLatenpowというメーカーの詳細を調べましたが、、現段階ではよく分からず。
とりあえず、製品の仕様を下記にまとめることにします。Lootingは、60%キーボードと65%キーボードのサイズが2展開です。
レイアウト | US配列 |
ポーリングレート | 8,000Hz |
サイズ | 65%/60% |
キー数 | 68/61 |
スイッチ | 禾金磁軸 |
ホットスワップ | 対応 |
RGB | 対応 |
ラピッドトリガー | 0.1mm~4.0mm |
ソフトウェア | Latenpow |
フレーム素材 | アルミニウム合金 |
プレート素材 | 陽極酸化アルミ合金 |
接続 | 有線接続 Type-C (USB-C to A) |
対応OS | Windows / MacOS |
保証 | 1年 |

上の画像は65%サイズで60%サイズより、右端に1列多くなっているサイズ感。見る限りは一般的なキー配列のようです。
カラー展開は2色で、表記上はブラウンとホワイト。ただ配色は、キーキャップによって色が異なっているようで、画像手前のブラウンは個人的にけっこう好きです。大き目のアルファベットも悪くない印象。
当然JIS配列(日本語配列)はなくUS配列のみ。次の画像は60%キーボードの方ですが、配色はほぼ同じです。

こちらも特殊配列とかではなく一般的な配列で、おかしな部分は無いように見えます。少しでも小さい方が好みの人はこちらがいいでしょうが、個人的には右下に矢印キーが無いので65%サイズの方がいいかと。
Latenpow Lootingの購入先
国内からだとGHNB GEARと呼ばれる、愛知県にあるゲーミングデバイス販売代理店から注文できるようです。
公式サイトの製品一覧ページを見ると中国メーカーのものが多いようです。こちらから購入したことはないので、製品の品質や梱包の状態などはよく分かりません。
GHNB GEARでの販売価格はLooting60もLooting68も16,000円。(※2023年12月22日に13,000円に変更されたようです。今後も何かしら変更はあるかと。)
予約販売のようで、1月下旬~2月上旬に届けられるとのこと。また、選べるカラーはブラウンのみ。

こちらのサイト以外での購入先としては、中国のECサイトであるAliExpressにも出品されていることが確認できています。ただ、私の調べる限り65%サイズのLooting68のみしか見当たりませんでした。
AliExpressでの表示価格は、私が確認した時点では13,109円と表記されており、セール価格らしいですが今後も価格の変動はありそうです。
ただ、AliExpressでの注文した場合、国内の物流と異なり予定通り届かないことは日常茶飯事。最近AliExpressでMonsGeek M5を注文しましたが、予定日より1週間ほど遅れました。しかも箱の角が潰れている状態で到着。配送の品質はあまり期待しない方が良さそうです。

気になる性能面
気になるのは性能面。
まずラピッドトリガーは、公称通りであれば最高レベルの性能と言っていいでしょう。0.1mm~4.0mmの範囲で、0.1mm刻みで調整可能であれば、大手メーカーが発売するRazer Huntsman V3 Pro MiniやSteelSeries Apex Pro Miniと同等です。
60%サイズのこの2つのラピッドトリガー対応キーボードと、同じ調整ができて価格は半額ほど。中国メーカーは、既存の機能を後追いで搭載し、低価格で販売する強みがあるように感じます。
個人的につい疑いの目を向けてしまうのが、公称値と実測値との差。果たして0.1mm~4.0mmの、0.1mm刻みで調整が高精度で出来るのか。中国メーカーの場合、公表している情報が少ないか、日本人である私がその情報にたどり着けないかで、不明確な点が多いです。
購入はばくち的な感覚を持ってしまいます。もし良品であれば格安で高性能なガジェットを触れることができますが、単なる劣化した模倣品であればお金を捨てるようなもんです。
Lootingと命名したメーカーの遊び心と見るか、Wootingを模したコピーと見るとか、買ってみなければ分かりません。お金と時間に余裕のある方はぜひ検証していただきたい。

ラピッドトリガーが最高峰なだけでなく、ポーリングレートも目を見張る数値です。8,000Hzともなると大手メーカーでは、Corsair K70 MAXがラピッドトリガー対応のキーボードとして挙げられます。
さらに、キーボード内部も公表している画像では、下記のような構造となっていて、打鍵感への配慮が見られます。
- アルミ合金製ベースプレート
- サンドイッチ型のシリコンパッド
- PCB
- 底面吸音材
- 絶縁パッド
- アルミ合金製キーボードフレーム
一般的にシリコンパッドや吸音材によって、打鍵時の耳障りな機械音が低減されると言われています。実際のところは、打鍵音を確認する術がないため何とも言えませんが。
フレームもアルミニウム合金であるため質感も期待できますし、これより高いプラスチックケースのラピッドトリガー対応キーボードをわざわざ選ぶ必要もない気がしています。

搭載されるスイッチは「禾金磁軸」と掲載されています。…ナニコレ?
磁気スイッチで間違いないですが、どこぞのメーカーか中国語に疎い私には謎。
圧倒的に心配な点はソフトウェアの扱い。有名どころを除いて、海外メーカーのソフトウェアは、日本語に対応していないことが珍しくありません。
ラピッドトリガーの調整をしようにも、ソフトウェアが分かりにくく操作しにくいと小さなストレスの原因に。販売サイトには、日本語への対応に言及していないのを考えると、あまり期待しない方が良さそうです。ソフトウェア名はLatenpowとのこと。
今ラピッドトリガー対応キーボードを持っていれば、わざわざ買う必要もないのかな、と直感的には思います。目を引くようなデザインと低価格な点は魅力。公称通りのスペックであれば最強でしょう。ただ不確かなことが多すぎます。お金に余裕のある富豪レビュアーの方や、怖いもの見たさで購入したい方はぜひ。