ロープロファイルのゲーミングキーボードに惹かれはじめた。ZEMAIMはやはり良き。

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日頃やっているFortniteでは、分不相応ではありますがもっぱらWooting 60HEを使用中。全てのキーにラピッドトリガーを設定し、ほぼ全てのキーをアクチュエーションポイント最短0.15mmに設定。Wキーやスペースキーなどいくつかのキーだけ、ちょっと深めに微調整して使っています。

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ゲーミングデバイスを探しがち。

仕事が休みの日は、普段やらない掃除とか家の事を午前中に済ませ、午後はFortniteをずーっとやっていることが多いです。ただ、ゲームが上手くないアラフォーの私は、なかなかビクロイがとれずついだらだらと過ごしがち。光回線を導入したとはいえ、休日となると回線速度もいまいちで、マッチするまで時間に自然とゲーミングデバイスを調べています。つい新しいデバイスを調べるあまり物欲が高まるばかりで歯止めがききません。

負け続けるFortnite、探し続けるデバイス、高まり続ける物欲。そして気に始めたのがロープロファイルのゲーミングキーボード。

いわゆる背の低い薄型キーボード。キーストロークが短いためキーを押してから戻るまで時間がわずかに短縮できたり、キーボードに添える手の角度が浅くなったりします。もしかしたらロープロファイルが自分に合っていてゲームが急に上手くなるのでは、とありもしない期待を膨らませて調べ始めたのでした。

ロープロファイルの王道キーボードといえば

勝手に王道のロープロファイルを挙げるとズバリLogicoolのG913 TKLかと。

Wooting 60HEの高さは約38mmですが、G913は22mmとかなり薄い。キーストロークは4mmのものが多い中2.7mm。おまけにLogicool独自の技術LIGHTSPEEDで遅延の心配もなくワイヤレスで利用できます。

”Logicool公式サイトより。

ただ正直なところ、2023年11月時点でLogicoolのゲーミングキーボードが最高峰の性能かと問われると疑問を感じる人も少なくないのでは。→『どうしたLogicool、ラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードはいつ?

先ほどのG913 TKLはラピッドトリガーに対応しておらず、アクチュエーションポイントは1.5mmと固定。可変アクチュエーションポイントで最短0.1mmに設定できるRazer Huntsman V3 ProApex Proなどと比べるとどうしても見劣りしていると言わざるを得ません。

そうなってくるのが、最高性能を有するロープロファイルはやはりZENAIMなのかなと。不具合などもあって発売直後の評判からやや落ちているように見えるZENAIMが、ロープロファイルのゲーミングキーボードとして貴重な存在に思えてきました。

現状ZENAIMキーボードは希少な存在

これを書いている現段階で、ロープロファイルでありながら、ラピッドトリガーに対応し、浅いアクチュエーションポイントに調整できるゲーミングキーボードはほぼありません。私の調べる限りZENAIMキーボードのみ。『ラピッドトリガーのゲーミングキーボードをまとめました。』

”ZEMAIM公式サイトより。

ZENAIMキーボード発売後に、いくつかのスタビライザーが組み込まれた大型のキーで、連続して端を押すと、キーキャップが外れる不具合が発生。その後に交換対応があったものの、代替のキーキャップの色味や質感が他と異なり、再び交換対応へ。最初に購入したユーザーにとっては、踏んだり蹴ったりの状況が続いた模様。

ただし、今の不具合が改善されれば、ロープロファイルでありながら最高峰のゲーミングキーボードとして稀有な存在になることは間違いないかと思います。

ZENAIMキーボードの主な仕様は下記です。

ソフトウェア対応OSWindows/macOS
サイズTKLサイズ
キー数(無接点キー数)93キー
キーレイアウト日本語JIS配列
ライティングRGBLED バックライト(1680万色)
スイッチ方式無接点磁気検知方式
キーストローク1.9 mm
アクチュエーションポイント0.3〜1.8mm
リセットポイント0.2~1.7mm
押下圧50g
チルト角0°/4°/8°
N キーロールオーバー対応
アンチゴースト機能搭載
接続方法USB Type-C
通信規格USB2.0 full speed
使用温度範囲0 ~ 40℃
保管温度範囲-20~60℃
寸法139.2mm×380.8mm×24.5 mm
重量約723 g

アクチュエーションポイントは最短0.3mmで0.1mmとはいきませんが、キーストローク1.9mmとかなり短い。これがFPSやTPSなどのゲームにどう影響するのか気になります。

不具合の対応に追われながらもアップデート

2023年11月8日、公式サイトに「新品交換対応に関する重要なお知らせ」が掲載されました。

不具合のあった製品に対して、新品のZENAIMキーボードと交換できるとのこと。ここらへんは良心的な対応に感じますが、推測するに会社内部では大変な対応業務に追われたであろうと想像できます。下記のように不具合の修正のみならず、アップデートも兼ねているとのこと。

  • キーキャップの色味・質感バラつきの低減
  • 製品ごとの外観個体差の低減
  • キー底打ち時の金属音、バネ鳴りの低減
  • 温度補正機能の追加
  • MOTION HACK/BEYOND MODE機能の追加

MOTION HACK機能/BEYOND MODE機能は、いわゆる可変アクチュエーションポイントとラピッドトリガーを実現する機能。

また、磁気検知方式であるZENAIMに温度補正機能を搭載するとのことですが、聞き慣れない機能です。

磁気の強さは温度によって変化するため、磁器検知式キーボードは周囲温度の変化がストローク量の判定に影響を及ぼすようです。周囲温度の情報を用いたストローク量判定のプログラムを実装することで、利用環境に依存しない精密なストロークを実現するとのこと。

”ZENAIM公式サイトより。

調べれば調べるほどメーカーへの興味が高まりZENAIMを欲してしまいます。偉そうですが、この難境を乗り切ってもらいたい。

気になってしまう点

やはり価格と流通量が気になります。公式サイトによると48,180円。

使用する素材や製造工程などの関係で大量生産が難しいのでしょう。また、不具合の対応もあってか公式サイトは私が見るたびに「SOLD OUT」の表記。当面は手にすることは叶わないのかもしれません。嬉しい情報としては、当初JIS配列(日本語配列)のみの販売でしたが、2023年12月にUS配列(英語配列)を発売予定とのこと。

とはいえキー配列は気なります。その均整がとれた外観は美しく惹かれますが、ファンクションキーを一般的な配列にしてもらいのです。US配列の発売を機に、ファンクションキーに従来の隙間をあけてBackspaceキー右端とF12キー右端を揃えていただきたい。

さらにサイズ展開。60%サイズのロープロファイルがこの世に存在することを夢見ています。一般的にTKLの需要は高いのでしょうが、キーボードをオーソドックスに横に置くローセンシにとっては60%キーボードが欠かせないのです。


ロープロファイル、60%サイズ、可変アクチュエーションポイント、ラピッドトリガー、(できれば価格が抑えられた)そんなゲーミングキーボードを欲しております。ZENAIMが実現してくれることを祈っております。

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