ELECOM(エレコム)のゲーミングキーボードVK600Aが2023年10月に発売予定でしたが、何やら人気のあまり予約販売が殺到し在庫切れとのこと。約1年前に苦労して購入したWooting 60HEを使ってFortniteをやっていますが、Wooting 60HEに匹敵するような性能のゲーミングキーボードらしいので調べてみることにしました。
ELECOMって…
ELECOMと聞くと、比較的スペックの高くないありとあらゆるPC周辺機器を、大量にそして安価に販売しているようなイメージがありました。というか今でもそんな印象。すいません。
このメーカーから販売されるデバイスは、本格的にFPS・TPSで使える代物ではないだろうと想定。恐らくそこそこの性能で結構安く買えるのだろうと勝手に想像していました。
私のこの思い込みが変わるきっかけは、“ELECOM GAMING Vcustom”シリーズからゲーミングマウスが発売したことでした。

2022年9月にゲーミングマウスVM600PEを発売。
エルゴノミクス形状で75gのワイヤレスマウスは、PAW3395DM+Dsensorを搭載し1万円前後で購入できる代物でした。他の有名メーカーに引けを取らないほどのスペックに、ELECOMの見方が変わりました。
安価な低スペックのPC周辺機器を販売するメーカーという先入観を捨てて、ELECOMから発売したVK600A調べてみることにしました。
ELECOM VK600Aの仕様
早速公式サイトを見ると、フルサイズに比べて65%サイズのコンパクトキーボード。

公式からは下記のような仕様が示されています。
コネクター形状 | USB-A プラグ |
接続方式 | USB有線 |
対応機種 | Windows 11/10 |
キー配列 | 日本語配列 |
キー数 | 71キー |
キーピッチ | 19.0mm(JIS規格準拠) |
キータイプ | 磁気式アナログ検出スイッチ |
キーストローク | 4.0mm |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~3.8mm |
動作圧 | 30g~60g |
レポートレート | 最大1000Hz |
バックライト | 1677万色RGB |
USBポート数 | 1ポート |
電源 | USBバスパワー |
ケーブル長 | 約2.0m |
サイズ | 65%サイズ |
外形寸法 | 約322.4mm×約124.7mm×約36.2mm |
重量 | 約662g |
VCCI | 電気用品安全法に適合 |
カラー | 白/黒 |
保証期間 | 2年間 |
内容物は、VK600A本体×1台、パラコードケーブル×1個、交換用キーキャップ×6個、キーキャップリリース×1個、V customロゴステッカー×1枚。

2023年10月時点で、公式サイトに記載されている価格は22,980円。
決して安くはないですが、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの設定が可能のようです。驚きです。
この2点の設定があるかないかでは、FPS・TPSにおいて雲泥の差。アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの設定できるゲーミングキーボードの中では、コスパが高いと言っていいでと言えば
国産メーカーのゲーミングキーボードといえば、ZENAIMキーボードですが5万円前後もする代物です。外観や質感という面では、ZENAIMが他のゲーミングキーボードを圧倒しているように感じます。
ただZENAIMの半額ほどで細かい設定ができるVK600Aは、出費を抑えつつ最新性能を備えたデバイスを手にしたい人には、かなりいい選択肢になりそうです。コスパ重視のゲーミングキーボードであれば、DrunkDeerがライバルになるかと。
では気なっている点を1つ1つ見ていきます。
アクチュエーションポイントとラピッドトリガー

まず、アクチュエーションポイントは、キーオン感度の設定で最短0.1mmを実現。キーを軽く触れただけで反応するのどの数値。素晴らしいの一言。0.1mm~3.8mmで調整可能です。
Wooting、Apex Pro、REALFORCE GX1といった名立たるゲーミングキーボードに並んだ形になりました。申し分なし。
続いてラピッドトリガーですが、キーオフ感度の設定で最短0.1mmが可能。こちらも0.1mm~3.8mmで調整可能。
キーを下に押し込んでから、キーが上に戻り入力がリセットされる距離を0.1mmにした場合、キーを押してわずかに上に上がった瞬間に、入力がリセットされます。Fortniteでは細かく連打する際に威力を発揮します。
アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの2つに絞ってみると、プロゲーマーが使用しているWooting 60HEなどと全く大差がないと言えます。

このキーオン/オフ感度は、キーを一括して調整でき、特定のキーを個別に調整もできます。
現時点でWooting 60HEは、ラピッドトリガーの設定に関して、特定のキーを個別に調整することはできません。オン/オフは個別にできますが、1つ1つのキーの距離の調整ができないのです。つまり、この点だけに限っては、ELECOM VK600Aの方が優れていると言えるでしょう。恐れ入りました。。
キーの押下圧とスイッチ
一般的に、キーの押し心地はスイッチにより異なり、大雑把に分類すると下記の3種類になります。
- リニア→キーを下に押すほど徐々に重くなる
- タクタイル→クリック感があるものの比較的静音
- クリッキー→クリック感とカチカチ音がする
VK600Aは、キーの押し始めの押下圧が30g、底打ちで60gのリニア。押し始めは比較的軽く、底ではしっかり指を押し返してくれる感覚が得られるでしょう。
また、磁気スイッチには、あらかじめ潤滑剤が塗られているため、摩擦が抑えらたなめらかな打鍵感も期待できます。

国内メーカーである利点
ゲーミングキーボードにおける海外メーカーと国内メーカーとの大きな違いがあります。ソフトウェアです。
海外メーカーの場合、ソフトウェアが外国語のみの対応であったり、日本語に対応していても表記が日本人には分かりにくかったりするのは珍しくありません。技術の進歩に伴い、新しい用語たえず登場するデバイス。海外で登場した言葉が、よく分からん訳され方をして、謎の日本語に遭遇することもしょっちゅう。

その点ビック企業である国内メーカーのELECOMということもあって、ソフトウェアが完全に日本語。私のような英語の能力が乏しいアラフォーには助かります。
さらに、国内メーカーが販売することもあり、流通量も十分になることが予想され、圧倒的に手にしやすいでしょう。発売直後の現時点では、人気過ぎて在庫がないようですが。
キー配列
気になるはキー配列です。

65%キーボードですから、ファンクションキーやテンキーが無いのは当然。ただ、上の画像で最下段がおかしなことになっています。
私が最初に買ったコンパクトなゲーミングキーボードDucky One 2 Miniは下の画像。

VK600Aは最下段のスペースバーが短く、左側のWindowsキーが小さい。
さらにスペースバーの右側に、英字入力と日本語入力を切り替える謎の「E/J」キーが登場。
そのため「E/J」キー右側のキーのサイズも配列も一般的なキーボードと大きく異なります。
正直こういうのやめてほしい。
個人的な感想ですが、こういった特殊配列は好きではありません。経験上タイプミスが誘発し小さなストレスになるんです。
タイピングは、子供の頃から手指に染み込んでいるので、慣れ親しんだごく一般的なキー配列が良い。
なおかつ、発売時点でUS配列がないというのもマイナスポイント。キーキャップの交換などカスタマイズの面では、JIS配列だと制約が多くなるのでUS配列を切に希望いたします。
VK600Aはアクチュエーションポイントとラピッドトリガーに関しては、完全に最高峰と言わざるを得ません。この2点の性能だけを見てもFPSガチ勢でも十分ではないでしょうか。
個人的には、65%というサイズ感はかなり好きですが、キー配列と外観という面で気になったぐらいです。4~5万円するゲーミングキーボードがあることを考えれば、2万円前後でこの性能は十分すぎます。