ラピッドトリガー搭載コンパクトなキーボードが登場【Wooting 60HEを超えるか】

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ゲーミングデバイス専門店ふもっふのおみせからYuki Aimのゲーミングキーボードが数量限定で販売されました。

聞き馴染みのないメーカーだったので調べてみたところ、何やらかなり良さげなゲーミングキーボードではないですか。思わず物欲に火がついてしまい次の予約販売でポチりそう。

目次

Wooting 60HE越えのキーボードか

どうやらラピッドトリガーも搭載する代物で、Wooting 60HEを彷彿とさせる良品のようです。

その名はYuki Aim Polar 65 Keyboard(Katana Edition)。

”公式サイトより。

残念ながら2023年10月の予約販売は終了しており売り切れ状態。今後12月以降の入荷予定のようですが、現時点では手にしにくい商品のようです。ふもっふのおみせで、連絡先メールアドレスを登録することで購入可能になった場合に通知を受け取れます。

Yuki Aim Polar 65 Keyboardの主な仕様は以下です。

スイッチホールエフェクト・マグネティック
打鍵感リニア
初期押下圧30g
総合押下圧50g
作動範囲0.1~3.8mm
ストローク4.0mm
耐久性1億回以上
ホットスワップ対応あり
レイアウトANSI (US) 配列
サイズ65% (キー数 68)
接続着脱式有線 USB-C to A
対応OSWindows OS
USBUSB 2.0
材質CNCアルミニウム+ABS
サイズ315×109×40mm
重量1050g(キーボードのみ)
RGB16モード

まずスイッチは、Gateron製の磁気スイッチを採用し、打鍵感は底に行くほど徐々に重くなる性質のリニアとなっているようです。「磁気」と聞くと無接点磁気検知方式のZENAIMキーボードとかApex Proとかを彷彿させます。

出荷時には潤滑剤がスイッチとスタビライザーに塗られ、ルブされているため摩擦が抑えられ、なめらかな打鍵感であることも想像できます。

キーキャップはPBT。一般にABSよりも高価で耐久性に優れ摩耗しにくい素材です。

”公式サイトより。

いわゆるホットスワップ可能のキーボードでスイッチも交換可能です。

CNCアルミニウム使用とあって重さは1050gと重めで質感も良さそうです。私が普段使っているWooting 60HEは605gで見た目はちょっと安っぽい印象がありますが、Yuki Aimはデザイン性も質感も期待できそうです。

65%キーボードとあって、60%キーボードの右に一列追加されたサイズ感。コンパクトに変わりなく、キー配列も一般的なUS配列と大幅な違いはないので違和感はないかと思います。右端の一列はアクチュエーションポイントの変更の際にも利用します。

注意したいのは日本語配列がないこと。私の場合は常にUS配列なので関係ないですが。

ソフトウェアレスのキーボード

FPS・TPS界隈で人気の高いWootingやApex Proなどは、専用のソフトウェア上でアクチュエーションポイントの調整やラピッドトリガーの設定をします。WootingはWootility、Apex ProはSteelSeries GGです。多くのゲーミングキーボードやマウスはソフトウェアが当たり前になりつつあります。

一方でYuki Aimは、ソフトウェアが不要でショートカットキーを駆使することで、設定の変更ができるようです。例えば、アクチュエーションポイントの変更は、下記のようにショートカットキーを使って順を追って設定できます。

  1. Fn+TABキーを押して設定モードにする
  2. 右1列で感度を調整
  3. Fnキーを押して設定モードを終了

詳細は以下のような日本語マニュアルもあるため、操作に迷うことはなさそうです。

”公式サイトより抜粋。

アクチュエーションポイントは、キーごとにも調整でき、RGBの明暗によって判別できるようになってるようです。

Yuki Aimとは

恥ずかしながらYuki Aimというメーカーは初めて耳にしました。

公式サイトを見ると、e-Sports選手などでで構成されている組織のようで、キーボード、マウスとマウスパッドを販売していることが分かりました。製品は大手メーカーのように多種多様でもなければ、在庫切れのものがほとんど。少数のゲーマーに刺さるような事業展開をされているのかもしれません。

マウスパッドには独特なキャラクターが描かれ、正直なところ私には縁遠いかなと。。

ここからは、Yuki Aim Polar 65 Keyboardの気になる点を3つ挙げて、2023年10月時点で最高峰であろう3つのキーボードとざっくり比較してみます。3つのキーボードは、Wooting 60HEApex ProREALFORCE GX1です。

アクチュエーションポイントについて

先ほどショートカットを使って設定できると触れましたが、キーボードを駆使して20段階に設定できます。日本語マニュアルには「インスタントトリガー」という表記になっています。

Yuki Aim Polar 65 Keyboardで最も浅い設定は、0.1mm。

Wooting 60HEREALFORCE GX1ともに0.1mm、Apex Proは0.2mmに設定できるので、ほぼ横並びといったところです。

Yuki Aimはソフトウェアをわざわざ開く必要がなく設定できる反面、ショートカットを駆使する必要もあるため、使い勝手に関しては好みが別れそうです。

ラピッドトリガーについて

Yuki Aim Polar 65 Keyboardはラピッドトリガーは標準装備となっています。常にオンの状態。

”Yuki Aim公式サイトより抜粋。

Wooting 60HEは、キーごとにラピッドトリガーのオン/オフが調整可能。オンにしたキー全ての距離を一度に変更することができます。

Apex Proは、現段階ではキーごとにラピッドトリガーのオン/オフのみできます。

REALFORCE GX1は、キーごとにラピッドトリガーのオン/オフだけでなく、キーごとに距離を微調整できます。

ラピッドトリガーを細かく調整できる点ではREALFORCE GX1が頭一つ抜きん出ている状況。

今回のYuki Aim Polar 65 Keyboardは、ラピッドトリガーをオフに出来ず、キーごとの細かい設定も出来ないようなので、やや他の製品と比べ劣ると言わざるを得ません。

スイッチの違い

  • Yuki Aim Polar 65 Keyboard→Gateron製の磁気スイッチ
  • Wooting 60HE→Gateron製のLekkerスイッチ
  • Apex Pro→OmniPointスイッチ
  • REALFORCE GX1→静電容量無接点方式のスイッチ

Yuki Aim、Wooting、Apex Proは押し込むと徐々に重くなるような押し心地。

一方REALFORCE GX1は、押し始めから底打ちまで大きな違いはなく一定の押し心地です。さらに押下圧を45gと30gの2種類あり、30gともなると最も軽く感じることでしょう。

とにかく軽い押し心地を求めるならREALFORCE GX1の押下圧30g。押したときに軽い跳ね返りを求めるのであれば、他の3製品の方が良さそうです。


結論を申しますと私は今回は購入を見送ろうかと思っています。見た目の面でもソフトウェアなしに使える面でも面白いかとも思いましたが、いくつか気になる点もありました。

価格が29,980円で、ラピッドトリガーの距離を細かく変えられない点です。何より手元にWooting 60HEがあるので十分かと。

ソフトウェアレスで使用可能なのは、FPSゲーマー御用達のゲーミングマウスNP-01などにもあり、いざ使い始めれば慣れるのだろうと予想できます。以前はこのマウスを愛用していて、余計な設定をすることなくすぐに使え便利な印象が残っています。まだWootingもApex ProもREALFORCE GX1も持っておらず、他人と一味違うゲーミングキーボードを求めている人にはいいかもしれません。

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