これまで不動の最強ゲーミングキーボードだったWooting 60HE。
これを明らかに上回るゲーミングキーボードが誕生。正確には、すでに発売されていたREALFORCE GX1が2023年7月のファームウェアアップデートにより、最強ゲーミングキーボードに到達。間違いなく2023年7月の現段階で最強です。
なぜREALFORCE GX1が最強になったのか
あくまで個人的な意見です。ゲーミングキーボードに求める要素は人それぞれ。特にやっているゲームによっては求めるキーボードの特徴が異なります。
日頃Fortniteをやるアラフォーの私見ということでご了承ください。
Wooting 60HEとREALFORCE GX1を比較してみます。
アクチュエーションポイントの比較
Wooting 60HEは、0.1~4.0mmの範囲で、キーごとに 0.1m単位で設定可能です。
REALFORCE GX1も、0.1~4.0mmの範囲で、キーごとに 0.1m単位で設定可能。同じ。
アクチュエーションポイントを0.1mmで設定できる点で、両者とも現状最強で互角。
ラピッドトリガーの比較
Wooting 60HEは、0.1~2.4mmの範囲で、キーごとに 0.1m単位で設定可能です。
REALFORCE GX1は、Dynamic modeの設定で0.1~2.5mmの範囲で、キーごとに 0.1m単位で設定可能。こちらも互角。
この時点で、私としてはわざわざ海外から輸入してまでWooting 60HEを買う必要性が低くなったと思っています。恐らくWooting 60HEの需要は収まるのでは。
さらに、明らかにREALFORCE GX1が上回った点があります。
現状Wooting 60HEはキーごとにラピッドトリガーの調整はできません。キーごとに有効/無効はできますが。
REALFORCE GX1はキーごとにラピッドトリガーの調整ができるのです。はいっすごい。REALFORCEの勝ち。
Fortniteをやる上でこの2つの点で見るとREALFORCE GX1の方が優れていると判断しました。
私は直感的にこの2つで判断しましたが、当然他にも違いはあるので2つのキーボードのその他の違いもかいつまんで比較してみます。
押下圧の違い
Wooting 60HEは、押し始めが40cN(約40g)で底で60cN(約60g)。キーを底まで押した時に押し返してくれる感覚。
REALFORCE GX1は押下圧が、30gと45gで選択できます。この選択肢があるのも魅力です。いずれの押下圧もWooting 60HEより押し心地は軽いことが想像できます。
30gともなれば、まさにキーを触れたら反応する感覚なのでしょう。
一方で、強めの押し心地やキーからの反発を求める人は、Wooting 60HEの方がまだ良さそうです。
外観の違い
外観の違いは、Wooting 60HEは一般的なデザインですが、REALFORCE GX1はフローティングデザインでキーがキーキャップが少し浮き上がっているような外観。
また、角度調整はWooting 60HEはできませんが、REALFORCE GX1は1段階の調整できます。
ケーブルの違い
ケーブルは、Wooting 60HEはキーボード上の左よりから取り外し可能。REALFORCE GX1はキーボード上の中央に固定され取り外しできません。ただし、左右にケーブルを這わせられるようになっています。
また、REALFORCE GX1のケーブルは若干固めのようで取り回しがやや心配です。
サイズの違い
サイズに関しては、Wooting 60HEが60%キーボード、REALFORCE GX1はTKL(テンキーレス)で80%キーボードです。
サイズに関しては好みが分かれますが、私としては圧倒的に60%が好み。このサイズという意味ではWooting 60HEを使用する意味は大いにあります。
今後REALFORCE GX1が60%キーボードを出すようであれば、Wooting 60HEを使う意味はなくなってしまいそうです。
スイッチの違い
Wooting 60HEは一般的なメカニカルスイッチと異なるアナログスイッチ。Gateron製のLekker Switch。
REALFORCE GX1は、言わずと知れた静電容量無接点方式。HHKBを代表に物理的な接点の無い作りで独特な打ち心地と耐久性があるとされています。キーボード界隈では静電容量無接点方式に一度触れたら他には戻れない魔力がある模様。
打鍵音はかなり静音で指への負担も少ないことが期待されます。
キー配列の違い
Wooting 60HEは日本語配列(JIS配列)がありません。
国産のREALFORCE GX1は日本語配列(JIS配列)だけでなくUS配列もあります。私のようにUS配列を使う人間にも優しい国産キーボード。隙が無い。
その他のゲームに関する機能の比較
Wooting 60HEにはTachyon mode(タキオンモード)と呼ばれる入力遅延を短縮するモードを選択できます。基本はこのモードは有効にしてFortniteをやっています。
REALFORCE GX1に関しては、Kill Switchという機能を搭載。ほぼ同時に2つのキーを押してしまった場合、初めに押したキーがオフになる。ただしAキーとDキーだけの話のようであまりFortniteをやる身としては恩恵は受けにくいかもしれません。
海外キーボードと国産キーボードの違い
購入のしやすさは段違いで国産に軍配が上がります。
Wooting 60HEはとにかく購入するのに難があります。注文時に英語での入力、送られてくるメールも英語。経験上、自動翻訳機能があるとはいえ、住所や電話番号の入力方法の違いなど、少しの手間が積み重なり労力は増えることになりました。Amazonでサクッと購入できる点は本当にでかい。
また、Wooting 60HEは注文から到着までの時間が尋常じゃない。私の場合は注文から約4か月ほどかかりました。
さらに、海外製と国産で大きな違いはソフトフェアです。
WootingのソフトフェアWootilityは翻訳率が約80%で正しく翻訳しきれていません。使えないことはないですが、これも私のような英語のままならない人にとっては労力がかかります。
国産キーボードのソフトウェアであればはそういった心配はなくなるので使い勝手はいいでしょう。
また、万が一初期不良などの不具合に遭遇した場合は、海外へ修理依頼なども一苦労。想像するだけでぞっとします。昭和生まれのアラフォーの私は何かと国産と聞くだけで安心するような単細胞生物なのです。
価格の違い
Wooting 60HEの当時の購入価格は、諸々含めると30,228円でした。
本体価格€179.99に輸送量€12を足して、€191.99。当時のユーロ円で29,028円。さらに着払いで謎の税金1,200円を請求され29,028円+1,200円で30,228円となりました。
一方、REALFORCE GX1はAmazonで33,000円。2023年7月時点で在庫切れで人気沸騰中。
価格差は大きくないため60%キーボードにこだわりがない人は、何の迷いもなくREALFORCE GX1の一択でしょう。
苦労して購入したWooting 60HEを使い続けて1年以上が経過。慣れ始めた矢先にまさかの国産最強ゲーミングキーボードが爆誕。
ただ私としては、乗り換えは今のところ考えていません。理由としては2点。
60%キーボードが良いため。と、ラピッドトリガーをキーごとに設定することに切迫感を感じていないため。
やはり3万円越えで輸入したキーボードには愛着もありますし、大幅な機能の差とは言えないので引き続きWootingでFortniteをやっていこうと思っております。金銭的な余裕があればREALFORCE GX1も試してみたいものです。