Wooting 60HEを約1年前に購入。
注文しから到着まで4ヶ月を要したこと、ヨーロッパからの送られることによる高い配送料、英語で注文するなど海外からの購入することの不安。注文から届くまでにWooting 60HEを購入するのは何かと不安がありました。
Amazonなどですんなり買えるようになればいいのですが、2023年6月時点でも公式ホームページからのみ購入できる現状。
最近になって他社のキーボードの新製品や機能面のアップデートを耳にするようになりました。商品が問題無く届くか神経を擦り減らしながら待つより、Amazonなどで購入できる商品で十分ではないかと思い始めています。
きっかけになったZENAIMキーボード
細かい点をあまり気にしない私のような人間は、Wooting 60 HEに最も求めた点はラピッドトリガーです。むしろこの1点のみが購入理由と言ってもいいくらい。
ラピッドトリガーは、キーを下に押し込んだ後に、キーが上に戻り入力が無効になるまでの距離を調整できる機能です。0.1~2.4mmの範囲でキーごとに 0.1m単位で設定可能です。
0.1mmに設定すると、キーを押し込んだ後、少しでもキーを上に上げると入力が無効になります。つまり、同じキーを連打するときに有利。わずかに上に上げたら、すぐ次の入力ができる。
これこそWooting 60HEの最大の利点と感じています。
ただ、2023年月に東海理化が発売したZENAIMキーボードは、アクチュエーションポイントを0.3~1.8mmで設定できるだけでなく、リセットポイントも0.2~1.7mmで設定できます。
Wooting 60HEのラピッドトリガーと似た機能が搭載されるということになります。
これを耳にして、日本国内から容易に買えるのであれば、わざわざ海外から輸入しなくても良かったかなぁ…と思い始めたのです。これでいいじゃん。
とはいえ難点もある
あくまで私個人の好みの問題ですが、ZENAIMキーボードの仕様などを見ると気になる点がいつくかありました。
サイズ
ZENAIMキーボードは80%キーボード。一般にテンキーレス(TKL)キーボードと呼ばれ、私の好みの60%キーボードではありません。
Fortniteでとっさマウスを大きく振るときに、キーボードにぶつかるのが怖いので少しでも小さい方が良い。
日本語JIS配列のみ→2023年12月にUS配列モデル発売
現時点でUS配列がありません。日本製ならではと感じます。
キーキャップなどのカスタマイズ性を考えるとUS配列の方が選択肢が広がるため、ずっとUS配列を使用しています。US配列も出してくだされ。
※後日追記、2023年12月にUS配列モデルが発売とのことです。
キーレイアウト
普段は、FortniteではWooting 60HEを、作業などではKeychron Q3を使用しています。
WindowsのキーレイアウトはQWERTY配列と呼ばれるものが一般的です。製品よっては異なる配列も多数ありますが、同じキーレイアウトであれば作業効率も高くなると考え、同じ配列のキーボードを使うようにしています。
ZENAIMキーボードの配列は次の画像のようになります。
ファンクションキーの列が隙間なく詰まっていて一般的な配列でない点が私的にはNGです。ゲームするだけならいいですが。
価格
ZENAIMキーボードは、現時点で48,180円。
私がWooting 60HEを購入した時は送料や税金込みで30,228円。為替レートなどの影響で価格は日々変動します。
にしても高い。確かにWooting 60HEは見た目が安っぽく感じる一方で、ZENAIMのアルミ合金のフレームの美しさは魅力的。無接点磁気検知方式のスイッチの打鍵感も気になります。
不具合?
2023年5月、Enter、Space、左Shiftキーにおいて、連続かつ端を押すような動作を行なうとSpaceキーが外れてしまう動作不良が発生とのこと。
今後改善されるのでしょうが現在発売を延期中。
以上、気になった点は5つ。
買って使ってもいないのに、自分がZENAIMよりWooting60 HEを買ったことを正当化するために目に付く所ばかり挙げてしまいました。それにしても新製品が出るされるたびに目移りする現象をどうにしかせねば。
この時点では、Wooting 60HEを買っといて良かったかなと思っていました。が、先日Razer がラピッドトリガー機能を搭載するとの情報を目しました。
RazerがRapid Trigger Modeを追加
Razerが提供するソフトウェア「Razer Synapse」のアップデートで無償で提供されるも模様です。次の2製品でラピッドトリガーが実装されることが確定しました。
- Razer Huntsman V2 Analog
- Razer Huntsman Mini Analog
ついに大手メーカーでもラピッドトリガーが搭載されることに。これを目にした瞬間に、今後Razerの新製品にも搭載され、大手メーカーゆえにAmazonなどで容易にラピッドトリガー実装機を手にできるのでと勘繰りました。
もしラピッドトリガー実装機が増えれば、ゲーミングキーボードのシェアはRazerが広がっていくのではと勝手に予想しています。
既に発表された2製品のうち、特に気になったのは、60%キーボードであるRazer Huntsman Mini Analog。少し調べてみることにしました。
ラピッドトリガー搭載のRazer Huntsman Mini Analog
調べると、ZENAIMキーボードで気になっていた点がほぼ解消されています。
- 60%キーボード
- US配列あり
- 一般的なキーレイアウト
- 公式サイトで19,880円
素晴らしい。ラピッドトリガーを搭載した最強キーボードではありませんか。しかも現時点での価格を比較するとWooting 60HEより1万円ほど安い。
もはやWootingは不要、、と思いきや1点大きく劣る点があるとすぐに判明。
アクチュエーションポイントが、1.5mm~3.6mmでしか調整できない点です。Wooting 60HEは0.1mmに設定もできます。
これを見る限り現時点ではRazer Huntsman Mini Analogは無しと結論づけました。
ただし、今後Razerのキーボードでアクチュエーションポイントの改善されれば、私的には申し分ない性能になるのでRazerの動向に注視したいです。もし改善されれば、Wooting 60HEの需要は少なくなりRazerの人気が高まるのではないでしょうか。あくまで個人的な意見ですが。
大手である以上、技術さえ向上されればAmazonでも店頭でも容易に購入でき、Wootingのように輸入する手間や不安は一気に解消されるでしょう。
現状のその他の製品と今後の動向
現状、ZENAIMとRazer以外で国内から購入できるラピッドトリガーと似た機能を搭載するキーボードは存在します。
1つは、REALFORCE GX1。
Dual-APCという機能で、アクチュエーションポイントの変更だけでなく、言わば「疑似ラピッドトリガー」が可能。Wootingのような細かい調整はできないものの、同じキーを連打するときに、ラピッドトリガー非搭載のキーボードよりは有利になります。
US配列もあり、REALFORCE特有の静電容量無接点方式の打鍵感も惹かれます。60%キーボードでなくテンキーレスキーボードである点はマイナスポイント。
2つ目は、DrunkDeer A75。
こちらも0.4mmから3.6mmまでアクチュエーションポイントを調整でき、NEVER MISSという機能で「疑似ラピッドトリガー」が可能です。
75%キーボードでキーレイアウトが独特な点が気になりますが、現時点での価格が2万円以下で購入できるのは嬉しい点。
現状この2つの製品はいずれもAmazonで購入できWooting 60HEより手に入れやすいので、輸入が心配な人や数か月も待てない人は検討していいかと思います。
今後、Wootingの製品が日本で購入しやすくなれば話は早いのでしょうが。
今後Wootingがより買いやすくなるか
日本からの注文が多ければ、Wooting側にも利益となるはずです。
市場を拡大するために正規品を日本国内で購入できるようにするのではと推測しています。
公式ホームページが日本語に対応したり、注文から商品到着までの期間が短縮されたり、日本代理店ができたり、といった可能性があるのではないでしょうか。
心配な点は、Wootingの製品は生産終了となっているものもあり、Wooting 60 HEもいずれ生産を終えるのではないかという点です。日本向けの販売ルートを構築する前に販売終了という懸念もあります。
ZEMAIMやRazerをはじめ、国内から購入できるキーボードもWootingに追いついてくる気配がします。やはり国内から購入しやすい製品は国内メーカーでしょう。ぜひとも国内メーカーに海外メーカーに負けない、これ以上ない機能を搭載したキーボードを開発していただきたいと願うばかりです。