芸術品のような音質特化ヘッドホンをゲーム目的で買ってみた【GRADO SR225x】

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1953年に設立されたヘッドフォンなどを製造するGRADO。「GRADOサウンド」と称されている音質を体験するためにPrestigeシリーズSR225xを購入しました。

購入に至った経緯とかレビューとかまとめてみます。

目次

GRADOのヘッドホン

音響素人の私は「GRADO」と言葉を知りませんでしたが、オーディオ品質にこだわったものづくりをしているブランドとのことです。

ネットで注文して届いた箱です。

2023年5月時点での有線ヘッドホンの製品をまとめたものは以下のものがあります。この他にも生産終了した限定モデルやアメリカで購入可能なモデルなど多数あるようです。かなり高級品といった印象を受けました。

Prestigeシリーズ

モデル希望小売価格
SR325x43,780円
SR225x33,880円
SR125x25,080円
SR80x18,480円
SR60x16,280円

Referenceシリーズ

モデル希望小売価格
RS1x109,780円
RS1x Balanced131,890円
RS2x82,390円
RS2x Balanced106,920円

Statementシリーズ

モデル希望小売価格
GS3000x306,900円
GS3000x-Balanced333,300円
GS1000x184,030円
GS1000x-Balanced210,100円
GS3000e218,900円
GS3000e-Balanced242,000円

恐らく国内で購入できる有線ヘッドホンは以上でないかと思います。この他にワイヤレスのモデルやイヤホンの製品もあります。

購入したヘッドホンの主な仕様

上記の有線ヘッドホンの詳細は、KNICOM Co.,Ltd.GRADO製品比較表(有線)から確認できます。

今回私が購入したモデルは、PrestigeシリーズSR225xで、購入価格33,880円でした。以下が主な仕様です。

チャンバー無共振ポリカーボネート
ダイアフラム口径44mm
周波数特性20-22,000Hz
チャンネルバランス0.05dB
インピーダンス38Ω
感度99.8dB
接続コード8芯スーパーアニール処理OFCケーブル
接続コード長約1.7m
重さ約280g
入力端子3.5mmステレオミニ
付属品1/4インチ標準プラグ アダプター
イヤーパッドF
箱の側面にもヘッドホンの簡単な仕様の記載があります。

GRADO SR225xを購入した経緯

Fortniteで使うヘッドホンを探していたわけなんですが、ゲームを始めてからRazerBlackShark V2を2年以上使い続けています。

Fortniteを始めて間もなくヘッドセットを探していて、ちょうど新製品がRazerからリリースされたため最新のものに飛びついて購入。思いの外長く使うことになっています。詳細は以前記載しています→Razer BlackShark V2は2023年でも使えるヘッドセット

当時の購入額は12,980円。近所の家電量販店で買った千円程度のヘッドホンとの違いが明確に分かりました。ただ使っているともう少し価格の高いヘッドホンであれば、さらに良い音で聴きやすくなるのでは、と安易に考えて他のヘッドホンを探すことになりました。

まず、購入するヘッドホンの条件を整理することに。買う条件を整理せず延々と探し続けることがよくあるため、先延ばしならないように簡単でもいいので条件を列挙してみました。

ヘッドホンに求めたことは3つ。

  • 開放型(オープンエア型)
  • デザイン性
  • 良い音を聴きやすく

密閉型Razer BlackShark V2を使用してFortniteをしていると、外音が聞き取りにくいことが気になることがありました。

密閉型のヘッドホンはゲームに没頭する点では良いですが、独身30半ばのおじさんはゲーム以外にも些細なやることがあるのです。洗濯が終わった音に気づかず放置していたり、インターホンに気づかずAmazonに再配達をさせてしまったり。

そこで調べてみると「開放型(オープンエア)」ヘッドホンがあるとのことで、購入するのは開放型に絞ることにしました。

また、いかにも「ゲーミング」っぽいデザインはあまり好みではありません。目の保養になるようなデザインのヘッドホンで所有欲を満たしたいのです。ヘッドホンをつけることで、日頃の仕事の憂鬱さを少しでも晴らしてくれる代物を探し求める決心をしたのでした。

この2つの条件を満たしつつ音が良いことも外せません。何をもって良い音かを判別できるほどの専門性は私にはないので、口コミや評判を参考にする程度にしました。まず安すぎるものでなければ問題はないだろうと。

この3つの条件で調べた結果、目をつけたのがGRADOでした。

芸術品のようないでたち。中身は非常にシンプルでした。

BlackShark V2との違い

スペック上の数値の比較だと、重さはGRADO SR225xの方が約20g重く、ケーブルが約10cm短く、周波数特性は狭い、といったところ。音響ど素人が特に気になった点は以下の点です。

音がかなり良い

間抜けな感想ですが、ゲーミングヘッドホンでないためか、忠実に音を流してくれる印象です。個人的には、BlackShark V2より断然好きです。

音楽の楽器の音がリアルで、すぐそこで演奏しているように聴こえ、音が前に出てくる感じ。鮮明。

音の違いなんてたかが知れてれ、音が良い、なんてことは意識したことはありませんでした。今まで聴いていた同じ曲から、聴こえていなかった音がくっきりと耳に届いてきました。

音が大きい

間抜けな感想その2ですが、音量そのものを大きく聴くことができるのです。

BlackShark V2を使用していたパソコンの音量設定のまま、GRADO SR225xに変えてみると、つけていられないほどの大音量が聴こえます。BlackShark V2使用時より、大幅に音を下げて使用することになりました。

やはり開放型が好み

一人暮らしで周囲に人がいない私にとって、やはり開放型は好きになりました。

ゲームをしながらでも、周囲の音が聴こえるため、来客や物が落ちた時、雨風が急に強くなった時など気づくことができます。沖縄は急な天気の変化で、窓を開けていると雨が吹き込むことも多いのです。

また、自分のキーボードの打鍵音が聴こえることが何とも心地いい。今のところWooting 60HEを使っていて、その打鍵音が耳に入りゲームにいいリズムを与えてくれます。

逆を言うと、完全に自分の世界に入りたい人は開放型は避けるべき。

GRADOは完全に耳を覆っていないため、周囲の音が耳に入ります。近くが工事中とか大歓声をともなうゲームの大会での使用は難しいでしょう。

また、音漏れもあるため周りに人がいる環境で大音量は迷惑がかかる点も注意です。

コードが大きく異なる

GRADO SR225xはコードがかなり太く硬い印象を受けました。スーパーアニール処理OFCケーブルを使用しているとのこと。

酸化物を含まない99.96%以上の高純度銅「OFC(無酸素銅)」を、熱を加える処理(アニール処理)をしている模様。

これにより残留応力呼ばれるものを除去して機械的ストレスを抑制、伝送時のストレスの低減による高純度伝送を実現しているとのこと。

左がBlackShark V2、右がSR225xのコードです。

また、多くのヘッドホンと同様にBlackShark V2は左のハウジングにコードが繋がっていますが、GRADO SR225xは左右両方のハウジングにコードが繋がっています。

左右のハウジングから約30㎝離れた部分で1本のコードになります。

この2つに分かれた太くて硬いコードは好みが分かれるところかなと。個人的にやや取り扱いにくさを感じます。

着け心地がいまいち。長時間使用には向かない。

私に限ったことですが、2時間ほど連続して装着し続けると耳が痛くなりました。

左がBlackShark V2、右がSR225xのイヤーパッドです。

イヤーパッドの部分が、耳全体を覆うほどの大きさがなく耳の上にイヤーパッドを重ねている状態。SR225xのイヤーパッドは円形で直径で約7.9㎝ほど。側圧を強烈には感じませんが、やや締め付けている感覚があります。

さらにイヤーパッドの素材が密度の高めのスポンジのような素材。BlackShark V2の耳に優しくかなりソフトな素材とは大きく異なります。

イヤーパッドは薄い印象。取り外しは容易にできます。

着け心地では明確にBlackShark V2の方が好みです。GRADOがゲームで長時間使用する目的で作られたヘッドホンでないのが要因なのでしょうか。

また、普段は眼鏡をつけてFortniteをやるため、なおのこと耳が痛くなります。

イヤーパッドは取り外せるため、GRADOに対応する別売りのイヤーパッドがあるのか気になっています。


残念ながら長時間Fortniteをやる時にはGRADO SR225xは使っていおらず、RazerのBlackShark V2を引き続き使用しています。耳が痛くなる。。

正直、3万円越えのヘッドホンは私にとって高価な買い物だったので、Fortniteで使いずらいと判明したことはショックです。本来ヘッドホンは、実際に店舗で試しに装着してから購入するのが一般的なのでしょう。勉強になりました。

今までにない音質を体験できることに違いはないため、気分転換にGRADOを使ってゲームや音楽を聴くような使い方になりそうです。

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