【HM66 Aegis】現時点で最高性能ゲーミングキーボードその2

当ページのリンクには広告が含まれています。

2024年9月の時点で、間違いなくMelGeek Cyber01HM66の2つがゲーミングキーボードの最高性能だと思います。アクチュエーションポイントとラピッドトリガーを0.01mm単位で調整できて、現時点で販売されているキーボードの中で最短の設定が可能です。入力遅延を最小限に抑えられるのがこの2つのキーボード。

FPSとTPSでデバイス負けたくない場合は、この2つを選んでおけば間違いないかと。キーボードのサイズとか見た目とか、あるいは打鍵感、キー配列、有線/無線といった絶対に譲れない自分の条件があれば話は変わりますが。

とにかく性能重視でキーボードを選ぶのであれば、MelGeek Cyber01HM66のどちらかでしょう。HM66は以前調べてみましたが、そこまでの販売数量がなさそうです。これを書いている時点でパソコンSHOPアークでは取り扱い終了と表記されていて、販売元のRabbit0でも売り切れの状態。

ただし、HM66の作りをアップグレードさせたHM66 Aegisが近日中に販売される見込みで、予約を受け付けているストアを見かけます。スペックはそのままにデザインやケースの素材などの変更点があるようです。

目次

HM66 Aegisとは

HM66 Aegisのスペックは、2024年6月頃に国内で発売されたHM66と同等のようですが、デザインや筐体の素材など、いくつか変更点があります。HM66 Aegisの主な仕様は下記です。

レイアウトUS配列
サイズ60%(キー数 64)
スイッチKS-20T Jade switch
ポーリングレート8,000Hz対応
ホットスワップ対応
バックライト搭載
キーキャップPBT
プロファイルOEM(1.8mm)
フレームフルアルミケース
ソフトウエアHEMU Driver(日本語対応)
保証1年間

販売価格はストアにより異なりますが、2024年9月時点のパソコンSHOPアークでは39,800円となっています。約4万円となると庶民であればそれ相応の覚悟は要りますね。

搭載するスイッチはHM66と同じKS-20T Jade switch。したがってアクチュエーションポイントとラピッドトリガーの性能も前作と同様です。ともに0.01~4.0mmの範囲で0.01mm単位で調整できます。注意としては「設定の数値によりましては、動作が不安定になる可能性もございます。ご使用者様にて、適切な数値をご設定ください。」と但し書きがあることも前回と同じです。

最短設定の0.01mmにする場合は誤作動が気になりますが、0.02mmなどに微調整すれば問題ないとの声も聞かれます。現行ゲーミングキーボードにおいて、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーを最小設定にできるのがHM66 Aegisの強みです。これだけでも買う価値はあります。

”Rabbit0公式サイトより。

また、Spaceキーを3分割できる点も他にはない利点。3分割するためのSpaceキーセット、スタビライザー2個、KS-20T Jade switch2個が付属して抜かりはありません。Fortniteでは横に長いSpaceキー1つにジャンプを割り当てることがほとんどですが、3分割することでさらに2つのアクションの割り当てが可能になります。FPSやTPSで確実に親指の汎用性が高まります。

逆に一度3分割Spaceキーに手を出したら、元には戻れなそうで怖いではあります。Amazonで検索してみると、分割Spaceキーを採用するゲーミングキーボードはまだまだ珍しい部類。移行する場合はゲーム内の設定を変更することになるので、他のキーボードの選択肢が減るのは頭に入れておきたいところです。今後、左手で扱えるキーが増えるので、分割スペースキーが主流になっていくのではと勝手に予想しています。

”Rabbit0公式サイトより。

キー配列も前回のHM66と同様です。Spaceキー以外で特殊な点としてはキーボードの右下のあたり。

矢印キーがあるのは、タイピングなどの作業で重宝されるのではないでしょうか。個人的にも好印象です。その代わりに、左Shiftキーが異様に小さく、矢印キーの1つである↑キーの右にDeleteキーがあるのが特徴的です。ゲームとは関係ない使用時に確実に違和感はあるでしょう。まぁ多少の特殊配列は慣れの問題で、使っていくうちに指に馴染んでくると思われます。

キーボードの変更点

HM66 AegisとHM66の構造を比較した画像が下記です。いずれもRabbit0公式サイトから引用しています。

まず筐体がプラスチックからアルミニウムに変更されて重厚感が増したようです。正確な重さは不明ですが、重さが増すことで使用時にキーボードがずれにくいといったメリットがある反面、キーボードが取り回しにくいデメリットが考えられます。質感が高くなったことは間違いないでしょう。

また、ガスケット構造が採用されたことで打鍵感も向上したとうたわれています。打鍵感は好みが別れるところですが、一般的にガスケットによって打鍵時の耳障りな衝撃音を和らげるとされています。メーカーによると、アルミフレームとPCBの間の改良を行ったことで、沈み込みが軽減されたとことです。

構造的な変化だけでなく、単純にデザインも好みが別れそうです。下記の画像はいずれもRabbit0公式サイトから引用しています。

個人的にはHM66 Aegisのデザインに強く惹かれるとは思えませんが、ホットスワップ対応なのでキーキャップを変更してもいいかと。キーキャップは前作に比べて厚みが増し1.8mmになりました。キーキャップは、薄いとカチャカチャ、厚いとコトコトした打鍵音になることが多いです。

このキーキャップの変更により打鍵音の変化だけでなく、わずかなキーの高さにも変化があるようです。誤タイピングをしにくくなったとのこと。

MelGeek Cyber01とHM66 Aegisどっちがいいか

冒頭にも述べましたが、現状MelGeek Cyber01HM66 Aegisが最高性能のゲーミングキーボード2強で間違いないでしょう。

正直なところ性能差はほぼないと言っていい。どっちを選択するかは、大雑把ですがデザインと価格、使用するまでの手間で決めればいいかと思います。

まずデザインについては、下記のMelGeek Cyber01のゲーミング感たっぷりの外観が好みかどうか。

”MelGeek公式サイトより。

超コンパクトな60%キーボードより、ファンクションキーなどがあるTKL(テンキーレス)サイズがいい場合は自ずとこちらを選ぶことになります。

ただし、分割Spaceキーにこだわる場合は、HM66 Aegis一択。

次に価格面。

HM66 Aegisは4万円ほど。MelGeek Cyber01は、パソコンSHOPアークで本体価格24,000円。圧倒的に安いですが注意が必要なのがキースイッチ。MelGeek Cyber01を最高性能で使用するためには、Jade KS-20T Switchを別途購入して交換する必要があります。

必要なキーだけ部分的に交換するのもありですが、仮にMelGeek Cyber01の83個のキー全てを購入するとなると、650円(5個入り)×17=11,050円(85個)が追加でかかります。本体価格24,000円に11,050円を加えて、合計35,050円。

これでもまだMelGeek Cyber01の方が安いですが、キースイッチの交換となるとなかなかの手間がかかります。自作キーボード好きには問題ないですが、さっさとキーボードを使いたい人にとっては、HM66 Aegisを買っちゃった方が断然楽。スイッチの交換は、トラブルが起きないとも言い切れないので、作るのが面倒な人や不器用な人は、迷わずHM66 Aegisを買うことをお勧めします。


現時点で、最高性能のゲーミングキーボードを手っ取り早くすぐに使いたい人にとっては、HM66 Aegis一択です。3分割Spaceキーに交換する手間こそありますが、それを除けば完成品のキーボードとしてすぐに使えます。あとは4万円という価格を許容できるか、在庫量が十分なのか、この2点が悩みどころです。

  • URLをコピーしました!
目次