毎年夏になると、仕事の拘束時間が長くなる。7月下旬から8月中旬あたりまでの3〜4週間ほどの期間、ほぼ1日中職場にいることになる。自分のことに時間を使えない地獄期間だ。
あと約10日後にその期間が始まる。こうやって好き勝手に書く時間も限られ、Fortniteをやるには睡眠時間を削るしかない。Amazonで次に買うガジェットをゆっくり吟味することも、ここ沖縄らしい夏の風景をカメラに収めるなんてこともまず不可能。
朝起きて身支度を整え家を出る。朝コンビニに寄って、食べたくもない出来るだけ安い弁当を買って出社。そこから13時間以上、他者のために動き続ける。退社して狭いワンルームアパートに戻って、夜に洗濯をしながら簡単に夕食の準備。あとは風呂に入って寝るだけ。これを毎日繰り返すのみ。
この地獄が始まると思うと憂鬱すぎる。ここらで愚痴を吐くことにします。ただあいにく、言葉巧みに愚痴を吐くセンスなどあるわけなく、だらだらと書き綴るだけです。
考えることをやめて、ただ呼吸しているだけ
職場にいる時間は死んだ顔でいることが多い。
毎日どうでもいい課題に励む同僚が視界に入ると、不思議な人間たちに見える。成果を上げるために、わざわざ遠回りをしたい彼らは、たぶん自分たちの労力と時間を切り売りする100年前から来た人間だ。
彼らは、同じ作業をせっせと繰り返し、機械で行う10倍以上の時間をかけて、機械の10分の1以下の精度で、必要かどうかも分からない何かを作っている。新しいことを取り入れることを拒み、昨日と同じように、1年前、10年前と同じように動いている。
10年以上前に私もこの集団に入り、月20万程度の手取りのために思考を停止してただ身体を動かし、毎日ひたすら時間が過ぎるのだけを待っている。非合理的な行為と分かりながらも、電話でやり取りし、FAXで発注作業をして、紙に書かれた数字をエクセルに打ち込み、申請した内容を入力した後に同じ文面を手書きで別の用紙に書いている。
こうやって人は腐っていくのか、と分かっていながら明日も1年後もこの職場に来るか。ここを脱するには、会社の給料に頼らず、個人での収入を得るしかない。だけど、そのための行動はいつも不十分だ。
ここ脱するための行動も不十分
地獄期間の除けば、出社前に自分の時間は十分にある。ただ、目の前の小さい快楽を満たすだけで、無意に過ごしてばかりだ。こんな自分をどうにかしたい。
おかしな職場にいる期間が長すぎて、現状を良くするための最適な手段や、その合理的なプロセスを考えることは自然と諦めるようになった。いくら同僚に考えを示したところで、動物たちに向かって語り続けても話は通じるわけもなく、無意味に吠えられるか首を傾げられるだけだ。
こうして、思考を諦めて周囲に呆れ果て、ただ傍観する人間になっている。この人間のまま自宅に戻り、思考停止のままPCモニターに座り、モニター画面に映し出されるYouTubeが自分の瞳に映る日常。一度見たかもしれない動画を惰性で見続け、行動せねばと自分に発破をかけるも、思考が止まった状態で質の悪い行動をするだけ。
コミュニケーション不能の同僚
10年以上も勤めていれば、1つのイベントなりを運営する立場になってくる。そうなれば、必然的に他人に指示を出す必要がある。同僚の中には、いわゆる年上部下のような、社歴が短い年長者もいれば、仕事経験の少ない経営者の親族もいる。中には面倒なやつがいる。
社歴の短い年長者は、事前のシミュレーションをせずに、その場で起きたこと1つ1つに質問しにくる。なぜ1日中この人間に張り付いて、世話係をやらねばならないのか。おまけに、その聞き方は、あたかも、こちらの段取り不足や仕組みの欠陥があるとでも言いたげに偉そうだ。全体の流れを考慮せず、その場の都合だけで判断し、素っ頓狂な提案までしてくる。バイトの方がまだマシだ。
経験の少ない経営者の娘がいる。日頃から好き勝手に働くことが職場で暗黙の了解となっている。複数人が関わる業務を遂行するため、当然、業務フローは統一している。共通理解の元で各々が動くはずが、経営者の娘一人が身勝手な判断をすることで度々混乱が起きている。
統一してあった業務フローが崩れ、書類の不備や不正確なデータファイルが作成されるなどが発生。指摘して改善を求めるも、ミスをしていない物の言い方で、常に反省や謝罪はない。彼女に明らかな非があり間違いを正すと、私は分かっています、と謎の返答。
最悪なのが、この経営者の娘は、自分のミスを一時的に隠す。業務がさらに混乱する。経営者の娘であるため、管理職も含めて誰も指摘できない。この業務を取り仕切る私が言わざるを得ないが、会話にならない。
対処法は、なるべくこの者を私が担当する業務から遠ざけることだ。ただ、これが難しい。現場の責任者は、経営者の娘と関わりたくないため、経営者の娘と私を同じ業務に割り当てる。責任者が、経営者の娘を遠ざけた先に私がいる形だ。
あらゆる業務で経営者の娘と私がセットになっている悪夢。交代で入る休日出勤の日や対応する業務、経営者の娘と共同で仕事をさせられている。彼女は仕事をやらないため、実質一人で業務を行い、彼女のミスの原因を私が問われ、彼女が自分勝手に動いた仕事の状況を私が説明する、という意味の分からん事態になっている。
自分勝手に動き、コミュニケーションが不能で、自分のミスを隠し、必要な仕事をやらない、経営者の娘。そして、これを放置する現場の責任者と同僚。こんな職場にうんざりしている。
自分の身を守るためには、経営者の娘とは接点を持たないことに全力を尽くすしかない。社長の息子が一番えらい、とこの歳になってようやく理解した。経営者の娘に対して、変に指摘や指導したところで、こちらに何のプラスはない。逃げるが勝ち。徹底的に無視。この会社を良くしよう、なんて思っていた自分がどうかしていた。
自称意識高い系の大学生アルバイト
自分が出来ると思っているバイトほど、事務作業さえもまともに出来ないため、ミスありきで業務計画を組む必要がある。どうやら自分が間違いを犯さない人間だと思っているらしく、自分のやった事務作業に間違いがないか確認をやろうとしない。
これまで修正を重ねてきた業務フローにケチをつけ、自分の考えを披露し始める。こちらがその問題点を示しても耳を貸さず、最終的にへそを曲げる。そしてまともに働かなくなり、勤務態度が悪くなる。どうしたものか。
その大学生バイトは、自分のことを頑なな性格と自負しているようだ。元々自分を曲げられないので、と言われても間違いは間違いですよ。毎年一人は問題の大学生アルバイトが入ってくる。大学に合格したことを誇りに思っているのか、自分が出来る人間だと思っているのか、このご時世でバカ相手は難しい。徹底して距離を取るしかない。
経営者気どりの現場の責任者
最近、現場の責任者の勤務状況は最悪だ。決まって週2日以上は何かと理由をつけて早退する。さらに遅刻と休みも多い。あらかじめ計画段階で、自分に割り振る業務を調整することで、早退や休みを取りやすくしている。現場の責任者であるため、好き放題やっている感じだ。
この人間はプライドが高いだけでなく、自分自身が頭のいい人間であると信じてやまない。自分のミスを他人に擦り付け、心の底から自分が悪いと思っていない。尊敬できるところは何一つない。
まともに仕事をやらない経営者の娘の陰口を言うわりに、彼女を目の前にすると、ご丁寧にお褒めの言葉をおっしゃられる。マネジメントなどやるつもりもないらしい。
まともな精神状態を保つには、関わらないのが基本スタンスでいいはず。ただ、不条理なことが身に降りかかるのであれば、叩き落すしかない。