FUJIFILM X-S10は風景撮影の写真機としてけっこう優れているのかも。

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APS-Cセンサー搭載のカメラしか持っていない身としては、フルサイズは永遠の憧れです。カメラに精通されている方が、無理にフルサイズにこだわる必要はなくAPS-Cやマイクロフォーサーズでも十分いい写真が撮れる、とおっしゃるのを聞けど欲しいものは欲しい。大きいセンサーだからこそ見える世界に、つい過度な期待をして購入しようか迷っています。

普段は、身近にあるデスク周りのガジェットを物撮りしたり、たまに外出して風景や気になった光景を感覚的に撮ったりする程度。サッカーの試合でゴール脇にいるカメラマンや、野鳥を撮るような写真家が持つ、バズーカのようなレンズを取り付けたカメラを操ったことなどない初心者です。

最近購入したキーボードLofree FLOW100。

ガジェットをきれいに撮りたい、ただそれだけの理由で、2022年に安くて評判のいいカメラを購入しました。APS-CセンサーのFUJIFILM X-S10です。当時の購入価格は、ボディだけで12万円。当初はカメラに十万円もかける人の気持ちが分からず、けっこう勇気のいる買い物でした。今となっては、何も考えずただシャッターを切るだけで撮れる画に魅了され、かなりいい買い物だったと実感しています。

レンズはSIGMA 18-50mm F2.8 DG DN Contemporary

とはいえFUJIFILMのX-S10はエントリー機の位置付けで、私のようなカメラに触れたことのないビギナー向けのようです。短絡的な考えですが、もっといいカメラであれば、さらに高精細な描写が期待できるのでは、と最近もっぱらフルサイズばかりネットで調べ回っています。決してX-S10が悪いと言いたいわけではありません。

調べれば調べるほど、大きいセンサーなら取り込める光量も多い上に、レンズの選択肢も広がるようで、フルサイズカメラの物欲が増すばかり。安価なエントリー機が「いいカメラ」に該当しない、と簡単に優劣はつけられませんが、やっぱりフルサイズが欲しいんです。

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実はX-S10はミドルレンジ?

フルサイズ欲が高まる中、とある風景写真専門のYouTubeでX-S10が推されているのを発見。2021年とけっこう前の動画ではありますが、自分の所有するカメラが推されているとどこか嬉しくなっちゃいます。

長年風景写真に携わっているであろう方は、X-S10をミドルレンジと位置付けていました。エントリー機と思い込んでいた私としては、販売を促すためのポジショントークの類かと疑いましたが、改めて価格のわりに高い性能であることを再認識する機会になりました。

フルサイズじゃなきゃいけない感覚すら持ち始めていたものの、このYouTubeがきっかけでX-S10が風景撮影にも適したカメラである気がしてきました。

X-S10は風景撮影でいいカメラなのかも

ちなみにX-S10のざっくりとした仕様は下記です。

  • 重さ→約465g
  • 大きさ→126.0×85.1×65.4mm
  • 液晶モニター→3.0型 約104万ドット
  • 画素数 約2610万画素
  • ISO感度→ISO160~12800
  • シャッタースピード→1/32000秒~15分
  • 撮影可能枚数目安→約325枚
  • 連写→約30コマ/秒が可能
  • 動画→4K撮影が可能

風景写真を撮る上で無理にフルサイズでなくても、このスペックでもいい気もします。

FUJIFILMの色味がいい

カメラに詳しい方々の作例と、その写真に関する説明内容に目を通す限り、FUJIFILMのカメラで撮った写真は色味に特徴があるようです。

個人的にも、どこか発色が良く鮮やかな印象を持つ写真が多いように思えます。実際の風景が、レンズを通して写し出されると、より自然環境や建物の色が映えるようです。

個人的にも散歩がてら沖縄の青空や海の色を撮りますが、鮮やかに写る景色はけっこう好きです。素人が何となく撮った写真でさえも何かいい。


FUJIFILMのカメラは、肌の色、青、緑の3色に重きが置かれているようです。

また、20種類のフィルムシミュレーションがあることで、色の表現を変更することもできます。私のように現像をほぼやってきていない人間にとって、カメラ内の設定で簡単に色合いを変更できて便利です。より柔らかい写りにしたり、モノクロにしたり、初心者でも風景の雰囲気を自在に変えられる点でもFUJIFILMのX-S10は優秀なのかと思います。

最軽量というわけではないが軽い

465gのボディは、ミラーレス一眼の中で最軽量というわけではありません。例えばSONYのα7CⅡであれば、フルサイズセンサーを搭載しながらボディだけで約429gです。

ただSONYのコンパクトさが際立っていることもあり、大半のフルサイズ機はこれより重く大きい。APS-C搭載カメラは、やはりコンパクトさが魅力です。

X-S10もコンパクトなサイズ感。それいで約2610万画素に加え、FUJIFILMの色味を表現できます。スマホと比べれば携帯性はありませんが、持ち運べないほどでもなく、首からぶら下げておけば気になったらすぐに撮れる。このサイズ感であれば、ハイスペックでデカいカメラより、日常的にカメラを持ち出せて、きれいな風景を写す機会も増えると思います。

そこまでの連写機能は要らない

風景を撮る場合、そこまでの連写機能は使わなくても良いのかもしれません。人や動物などが目まぐるしく動くわけでもなく、高速に動く物体をとらえるわけでもないので。

風に揺れる植物など、連写機能があったらあったで確かに面白そうではありますが、そこまで必要性を感じません。カメラの中にはSONY α9 IIIのように最高で約120コマ/秒のようなバケモンもあるようですが、X-S10の約30コマ/秒で十分だと感じています。

そこまでAFは優れてなくてもいい

これもあったらあったでいいですが、風景撮影にAF(オートフォーカス)はそこまで追い求めなくてもいいのかもしれません。SONY α7RVのように、瞳だけではなく人間の胴体や頭部を認識したり、昆虫や自動車などを認識したり、高精度のAFを搭載したカメラもありますが、今の私にはそこまではこだわらなくていい気がします。

沖縄の日常的な風景をカリッと写し出したい、これが今最もやりたいこと。動いているものを追従して撮影したい欲は、今のところさほどありません。他社と比較して、X-S10のAFが特筆して優れているとは言えませんが、風景撮影においては何ら問題ありません。

ただし、X-S10のバッテリー持ちは宜しくない

風景写真を撮る上で、実はX-S10は価格のわりに適したカメラだと感じ始めていますが、バッテリー持ちはどう考えても良くない。長時間の風景撮影であれば、モバイルバッテリーか予備バッテリーは必須です。

この点は明らかなデメリット。室内で物撮りする分にはいいですが、気合を入れて外で撮影する際は必ずモバイルバッテリーCIO SMARTCOBY TRIO 65W 20000mAhを持ち運んでいます。

このモバイルバッテリーを満充電にして充電すれば、ちょうどX-S10が満充電になります。撮影していて、別の場所に移動する時に、カバンの中でカメラにケーブルを差して充電しておき、次の場所でまた撮影するような感じで使っています。

ただ、X-S10の後継モデルであるFUJIFILM X-S20であれば約2倍の撮影可能枚数になって、バッテリーが大幅に進化しています。価格は高くなりますが、今であれば断然X-S20がいい。


X-S10のバッテリーは本当に困ります。逆に言えばそれ以外は、初心者が困ることは一切なく、高機能のためカメラの性能を生かし切れていません。さらに、写真の撮り方もろくに学ぼうとせず好き勝手に撮っているだけなので、このカメラのことも撮り方ももうちょっと勉強します。

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