購入した好きな雑貨とかガジェットとかを、狭い自宅アパートで写真を撮ってこのブログに載せることがあります。これまではFUJIFILM X-S10で撮って、ひと段落したらPCにケーブルでつなぎ転送。物撮りはRAWで保存することもなく、JPG形式のみで保存しPCモニターで写真を簡単に確認する程度。エントリーモデルのカメラであっても、そこまで手間をかけずとも、一眼ミラーレスカメラで撮れた画はけっこう好きで、自己満足で続けています。
写真の撮り方もRAW現像のやり方も心得ていない素人ではありますが、天気のいい日はこのカメラを持ち出し沖縄を散策することもあります。購入前は、カメラに10万円以上かけるのは気が引けていましたが、今となっては本当に買って良かったガジェットの1つになりました。
外の風景を撮る時はRAW形式でも保存しているので、日々の勤労生活で時間を見つけて現像とやらに挑戦したいです。とはいえ自宅での物撮り程度なら今後もJPG撮って出しで十分。時間をかけずに楽しみます。より合理的に物撮りをするために新たに富士フイルムのカメラで「テザー撮影」が出来るように設定してみました。素人にはけっこう大変でした。
テザー撮影とは
そもそもこの言葉さえ分かっていませんでした。テザー撮影は、撮った写真をカメラからPCなどのデバイスに送り、リアルタイムに表示させながら撮影することです。撮ったらすぐにPCに転送される感じです。以前、テレビかYouTubeでモデルさんを撮るような場面があり、撮った写真をMacですぐに確認している様子を見たことがありました。
これをやりたい。すぐにPCに撮った写真を表示させなくてもいいので、自動でPCに転送するように設定したい。しかもワイヤレスで。どうやら、カメラとPCを有線ケーブルでつながなくても、ワイヤレスでデータ転送できるようです。
今まで、物撮りなど一通り終えてから、ケーブルでPCにつなぎ一気に転送。いちいちケーブルでつなぐ必要があるので、撮影した写真を確認してやり直そうとした場合、またケーブルをつないで転送して…とけっこう面倒なので撮り直しませんでした。もっとこう撮りたいとか、この写真が足りないとか、逐次写真を見ながら撮れたら楽に対応できそうです。
FUJIFILM X-S10でテザー撮影に挑戦
以前、1度挑戦したことはありましたが、最初の段階で上手くいかず諦めたことがありました。今回はソフトウェアをダウンロードする前に、ブラウザのキャッシュを削除したのが良かったのかもしれません。無関係だったかもしれませんが、結果的に富士フイルムのカメラで撮った写真が、ワイヤレスで自動的にWindowsPCに転送されるようになりました。
この後紹介する、1つ目のFUJIFILM PC AutoSaveというソフトウェアでは上手くいかず、2つ目のFUJIFILM X Acquireというソフトウェアを実行したところ、無線かつ自動で撮影した写真がPCに送られました。両方必要だったのか、後者だけで良かったのかよく分かっていません。
FUJIFILM PC AutoSaveをやってみるも失敗
まずFUJIFILM PC AutoSaveをダウンロードし実行します。以前はなぜか404 Not Found.と表示されましたが、無事ダウンロードできました。
「FUJIFILM」というフォルダに「FUJIFILM PC AutoSaveを待機する」と「PC保存先設定を開く」2つが入っていました。
「PC保存先設定を開く」を選択すると、PC保存初期設定に移ります。
私の場合、ルーターはWPSボタンのあるAtermのWG2600HS2を使っているので、「簡単設定(WPS)」で続けました。
続いて、カメラX-S10とルーターを操作します。
カメラのMENUボタンを押して、「保存設定」→「PC保存」→「PC保存先設定」→「簡単設定」と進みます。すると次の画像のように表示されます。
即座にルーターの側面下側にあったWPSボタンを、ルーター最も上の緑色の点灯が点滅するまで長押し。すると次のように、WindowsPCの名前、ルーター名、カメラ名が表示されました。
OKを選択して登録は完了。カメラには保存先のPCを最大6台まで登録できるとのこと。
また、PC側も次の画面に切り替わりました。
ちなみに、写真の保存先は、容量が大きくなることを見越して、最終的にDドライブに保存するように設定しました。
次に、カメラのMENUボタンを押して、「接続設定」→「接続モード」と進み「ワイヤレステザー撮影 固定」を選択しました。
これで転送できると期待した私は、意気揚々と写真を数枚撮ってみましたが、一向にPCに自動転送されません。ここまででも、調べながらやっとこすっとこだったのでけっこうな疲労感。
いろいろ調べた結果、カメラ左上の再生ボタンを押し、再生モードでMENUボタンを押して「PC保存」を選択すると、自分のWindowsPC名が表示され、手動で転送することに成功。
ワイヤレスでPCに4枚の写真を送ることは出来たものの、いちいち操作するのは面倒です。写真を撮るごとにワイヤレスかつ自動で転送してほしい。
粘り強く調べ続けると、別のソフトウェア「FUJIFILM X Acquire」があることが分かりました。
FUJIFILM X Acquireをダウンロードして実行
FUJIFILM X Acquireは、カメラとPCを接続し撮影した画像をPCに自動転送、指定したフォルダに保存する事ができるソフトウェア。先ほどのFUJIFILM PC AutoSaveが必要だったのかよく分かりませんが、ダウンロードして実行しました。ダウンロードして実行するまでは特段難しいことはなく、指示通り進めました。
すると、Windowsのタスクバー右側に、FUJIFILM X Acquireのアイコンが出現。
FUJIFILM X Acquireのアイコンを選択すると、次のような選択肢が出ます。
一番上の「保存先フォルダの指定」を選択し、転送した写真を保存したい場所を指定しました。私の場合はDドライブ。
この状態でカメラX-S10で一度写真を撮ってみましたが、やはり自動転送されません。
粘り強く調べてみると、先ほど、アイコンを選択して出た選択肢の上から3番目「設定」を変える必要があるようです。
「設定」→「カメラサーチ」のタブへと進み、カメラ接続を検出するインターフェースでネットワークにチェックを入れます。さらに「同一ネットワーク内で検索」にチェックを入れて「OK」。
その後、カメラX-S10で写真を撮ってみると、見事に転送されました。感動。
写真を撮る度に、自分のWindowsPCの指定したフォルダへ自動的に送られています。しかもワイヤレス。めっちゃ便利です。
カメラ内のデータを見てみると、PCに送られた写真がそのままカメラのSDカードにも保存されていました。カメラの容量がいっぱいになるので、PCに転送したデータはカメラ内には無くてもいい。そこで、先ほどの「設定」から「ファイル形式」のタブを選択し、下側にある「カメラに挿入したメモリカードに記録する画像ファイル形式を指定してください。」のJPEGもRAWの2つともチェックを外しました。
再度、カメラで試し撮りをすると自動的に転送され、カメラのSDカードにはデータは残りませんでした。
これにて完了です。
ちなみに、カメラ本体の右上のランプで、カメラの状態が下記のように分かるようになっています。
- 赤色が短く点滅→アクセスポイントを探している状態
- 橙色が短く点滅→ソフトウェアとの接続が切れた状態
- 緑色が短く点滅→テザー撮影が可能
- 緑色点灯→ピントが合った状態
- 赤色点灯→転送されていない画像がある状態
- 赤と緑が交互に点滅→転送中
詳しくは、FUJIFILMの「Wi-Fi経由で接続してテザー撮影する」に掲載されています。
カメラで撮った写真を、PCにワイヤレス自動転送できるのはなかなか嬉しい機能です。
疑問が残るのが、最初にダウンロードしたFUJIFILM PC AutoSaveは何だったのか。このソフトウェアとFUJIFILM X Acquireの違いがよく分からずじまいです。FUJIFILM PC AutoSaveを起動せずFUJIFILM X Acquireのみでも自動的に転送されます。今後FUJIFILM PC AutoSaveはアンインストールしてもいいかもしれません。