Apex Proのラピッドトリガーがアップデート。キーボードの性能は頭打ち?

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2023年11月29日にApex Proが再びアップデート。私の持っているのは旧版のApex Pro TKLですが、SteelSeriesは旧版新版に関わらずアップデートしてくれました。ありがたい限りです。

少しだけ今回のアップデート内容を確認して、性能面で最高水準になったApex Proと、同じ性能のゲーミングキーボードをまとめておきます。

目次

今回のApex Proアップデート内容

SteelSeries GG52.0.0のアップデートで、ラピッドトリガーについて、キー1つ1つのリセットポイントが調整可能になりました。

今までのApex Proは、入力がオフになるリセットポイントを調整することができませんでした。キー1つ1つオン/オフは切り替えられたものの、リセットポイントの距離を設定は出来なかった。

今後は、特定のキーに対して、リセットポイントを短くしたり長くしたりが可能に。私の場合、ほとんど全てのキーを最短0.1mmに設定していましたが、Wキーのみリセットポイントを長く設定していました。FortniteでWキーを押しながら編集などをしていると、ほんのごくわずかでも中指がWキーから浮くと、前進しなくなるためです。強くずっと押し続けなければなりませんでした。

とりあえず、このアップデートでWキーは1.5mmぐらいに設定してやってみることにしています。意図しない場面で前進が中断することは減ったかなと思いますが、正直その違いに大差は感じませんでした。

現段階のApex Proは、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーともに0.1mm~4.0mmで調整可能で、かつリセットポイントをキー1つ1つに調整ができるようになりました。現状これ以上の性能のゲーミングキーボードはないかと思います。

最高峰のゲーミングキーボードは横並び

ゲーミングキーボードの性能の優劣が、何をもって決まるかは、人それぞれの判断によるでしょう。その人のやっているゲームタイトルによっても求める性能が異なったり、操作感の好き嫌いがあったり、一概には決めにくいことかと。

短絡的ではありますがゲーミングキーボードの性能の優劣を、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの2つに絞ると、

  • 2つの機能がともに最短0.1mmに設定できること
  • 2つの機能がキー1つ1つに個別に調整できること

これが現状の最高峰のゲーミングキーボードの性能と言えます。

ラピッドトリガー対応とうたっているキーボードであっても、この2点が満たされていないゲーミングキーボードもあります。アクチュエーションポイントが0.1mmまで浅く設定できなかったり、ラピッドトリガーが微調整できなかったり。

現時点で、この2点を満たす最高峰のゲーミングキーボードは、Apex Pro以外では次の4つです。

けっこうあります。ラピッドトリガーが珍しかった時代は一瞬で過ぎ去り、もはや選択肢も増えています。現状ゲーミングキーボードは、頭1つ抜きんでているものは無く、性能面では横並びな印象を受けます。ただ、それぞれのラピッドトリガー対応キーボードにも特徴や選ぶ際の注意点もありますので、下記にざっくりまとめておきます。

REALFORCE GX1

”公式サイトより

REALFORCE GX1の特徴は、静電容量無接点方式のスイッチです。

スコスコとした打鍵音とメカニカルキーボードには再現が難しい打鍵感は、GX1の最大の魅力。逆に言えば、打鍵感に物足りなさを感じる方もいるかもしれないので注意です。ボイスチャットする際に、キーボードの音を拾いにくいため、キーボードの打鍵音の大きさが気になる人は使ってみてもいいかもです。

多くのゲーミングキーボードは、キーを押し込むと、底に行くにつれて徐々に重くなり、キーから軽く反発を感じます。GX1は、指がスムーズに下に落ちる感じで跳ね返りは少ない口コミが多いです。

さらに、押下圧が45gと30gの2つから選べるのも特徴。30gはかなり軽く感じるでしょう。日本のメーカーですが、JIS配列(日本語)だけではなく、US配列(英語配列)もあるのが嬉しい。TKLサイズだけしかないのは注意です。

ELECOM VK600A

”公式サイトより。

REALFORCE GX1の特徴は、最高性能でありながら22,980円(2023年12月時点)という価格設定です。今回挙げた5つの製品の中で最安値ですが、ラピッドトリガー対応キーボードの中でも安い部類。

とにかく出費を抑えて最高性能のゲーミングキーボードを手にしたい人は真っ先に勧められます。

個人的な残念ポイントは、JIS配列(日本語配列)しかない点です。普段から日本語配列を使用している人には全く問題ないですが。

もう1つは、キーボード本体の質感にこだわる人には、物足りなさを感じるかもしれません。価格はかなり抑えられているため、ケースは当然プラスチックですので、普段アルミニウム合金ケースのキーボードを使っている方には寂しいかもしれません。サイズも65%サイズのみ。

下記のECサイトには在庫がないことが多いため、ELECO公式ストアから購入するのが無難です。国内産というのは何かと安心できます。

Razer Huntsman V3 Pro

”公式サイトより。

Razer Huntsman V3 Proの特徴は、Razer独自光学式キースイッチ搭載していることです。多くのラピッドトリガー対応キーボードは磁気スイッチを採用。光学式キースイッチは、搭温度や磁気干渉による影響を受けることなく、信頼性の高い高速入力が可能とのこと。

また、サイズ展開はApex Proと同様に豊富です。60%(Mini)サイズTKL(80%)サイズフルサイズと万人向け。迷ったらこれ買っとけば間違いないレベルです。Apex ProとRazerとの決めては、ワイヤレスかどうか。Razerは有線ですが、Apex Pro TKL WL (2023)はワイヤレス接続です。

ネックは価格の高さ。中国メーカーで1万円を切るラピッドトリガー対応キーボードがある中で、最高峰の性能とはいえけっこうなお値段です。

ZENAIM

”公式サイトより。

ZENAIMの特徴は、何といっても唯一無二の外観。

これまで挙げてきた最高性能のキーボードの中で、似た製品はありません。真っ黒いいわゆる”ゲーミング”っぽさはなく、いろんなデスク周りに馴染むデザインは個人的にかなり好きです。

また、ラピッドトリガー対応キーボードの中では珍しくロープロファイルでかなり薄いキーボード。多くのゲーミングキーボードのキーストロークは4.0mmですが、ZENAIMは1.9 mm。キーが底打ちするのが速い分、ゲームプレイに大きく影響するでしょう。

発売からこれまで期間、メーカーは不具合の対応に追われてきたでしょうが、アップデートや交換対応などでだいぶ落ち着き始めました。この魅力が再確認されているように感じます。

ただ、48,180円(2023年12月時点)という富豪に向けた価格設定はどうにかならんのか、と嘆きたい。あとは公式サイトを見るたびに「SOLD OUT」で在庫切れが目立ちます。


ここに挙げた5製品以外でも同性能のゲーミングキーボードがあるのかもです。個人的にもう少し調べてみます。

また、ゲーミングキーボードの性能が頭打ちになってる感が否めません。アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの次なる技術革新が楽しみです。

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