ほぼフルサイズのラピッドトリガー対応キーボードKeydous NJ98-CP

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Keydousというキーボードメーカーからラピッドトリガー対応のキーボードが登場。他のゲーミングキーボードにはなかなか見ない試みをしているようです。

目次

Keydousとは

2019年に設立されたキーボートを販売する中国メーカーです。

「New Journey」の頭文字をとった製品「NJシリーズ」を展開しています。2023年12月時点で以下の種類があり、数字はキー数を表しています。

  • NJ98
  • NJ81
  • NJ80
  • NJ68
”Keydousより。NJ80。

公式サイトを見る限り質感は良さそうな印象を受けました。上のNJ80の画像は、75%キーボードのサイズ感で、カラーは「Black Samurai」と表記されていることから日本を意識しているのかもしれません。内部の構造にポロンフォームを搭載していたり、プレートがアルミ/真鍮/鋼から選べたり、かなり凝っています。

さらにスイッチも、アクチュエーションポイントや打鍵音・打鍵感の異なる6種類から選べ、ホットスワップにも対応。デバイス全般を取り扱うメーカーの場合、ここまで細かい選択肢はないことが大半です。キーボート専用メーカーといった感じで、キーボート好きにはたまりません。

右上のアルミニウム合金のノブや、他の製品についている小さなディスプレイも特徴的です。

日本からでもKeydousの公式サイトMechkeysから購入可能です。

Keydous NJ98-CPとは

Keydous NJ98-CPは、メカニカルキーボードNJ98の磁気スイッチを搭載したバージョンです。主な仕様は下記です。

対応OS(有線)Windows/Mac/Linux
対応OS(無線)Windows/IOS/Mac/Android
サイズほぼフルサイズ
寸法403×138×40mm
重量約1.4kg
スイッチkailh製 磁気スイッチ
作動範囲0.2mm~3.8mm
ラピッドトリガー対応
初期押下圧30±10gf
キーストローク3.8±0.4mm
キーキャップPBT
バッテリー8000mAhリチウム電池
持続時間(RGBオン)29時間
持続時間(省電力モード)800時間
接続2.4GHz/Bluetooth/有線
ポーリングレート1,000Hz(2.4GHz/有線)
”公式サイトより

中国メーカーには、デバイスの仕様を細かく公表していない、あるいは見つけられないケースがけっこうあります。その点Keydousは比較的キーボートのスペックが掲載してあったので良心的に感じます。実測値との整合性は定かではありませんが。

まず個人的には外観がいい感じ。カラー展開は次の5つ。いずれも公式サイトより引用したものです。

これら5つから選択すると自動的にキーキャップを含めたキーボート全体の配色が決まります。ケースやノブの色、右上の小さなディスプレイの配色が若干異なります。また、ShadowとBlack SamuraiのみMac用のキーキャップは付属しないとのこと。キーキャップは、Cherryプロファイルですが、Shadowのみ少し背の高いOEMプロファイルになります。

構造面の特徴と価格

Keydous NJ98-CPは、構造面でラピッドトリガー対応のゲーミングキーボートにはあまり見ない特徴があります。

先ほどにも少し触れましたが内部のプレートです。プレートはキースイッチを固定し安定させるためのパーツ。NJ98-CPはこのプレートが選べることになっています。自作キーボードでは、こういったカスタマイズはよくあることですが、ラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードではなかなか見ない試みです。

現時点でアルミニウムと真鍮から選択できます。

”公式サイトより

アルミニウムプレートは、ゲーミングキーボードにも搭載している製品がありますが、真鍮は個人的に聞いたことがありません。一度真鍮の打鍵感を味わってみたいものです。ちなみに真鍮の方がちょっとお値段が高い。

  • NJ98-CP(アルミプレート)→139.99ドル(約2万円ぐらい)
  • NJ98-CP(真鍮プレート)→154.99ドル(約2万3千円ぐらい)

ラピッドトリガー対応の定番キーボードHuntsman V3 ProREALFORCE GX1と比べるとだいぶ安く感じます。サイズ展開の面では、98キーのフルサイズしかないので、使う人を選びそうではあります。真鍮の打鍵感目当てに購入する価値はありそうです。

ちなみに公式サイトでは、アルミがより明るい打鍵音で、真鍮がより深みのある打鍵音とのことです。

構造面での特徴としてもう1点は右上のディスプレイ。

”公式サイトより

最大8枚の画像(gif3枚/画像5枚)をアップロードして切り替えが可能です。デフォルトでは、時刻やバッテリー残量を確認できます。Apex Proにも同等の機能はついていますね。ちなみにNJ98-CPは上のように電卓として使えるようです。要るかなぁ…と思ったり思わなかったり。

性能面

何といっても2.4Ghzワイヤレス接続という点はかなり魅力を感じます。

ラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードで、遅延の少ない2.4Ghzワイヤレス接続ができるものはそう多くはありません。個人的に聞いたことがあるのは、Apex Pro TKL WLAkko MOD007B-HEぐらい。希少な存在です。

5 つのデバイスで接続が可能とのことで、ゲーム以外の作業用としても使い勝手が良さそうです。フルサイズですし。

FPSやTPSのようなゲームで重要なアクチュエーションポイントに関しては、0.2mm~3.8mmで0.1mm単位で調節できるとのこと。

”公式サイトより

上の専用ソフトウェアの画像を見る限り、「Press」「Up」という表記があるので、ここで調整できるようです。「Press」を最短0.2mm、「Up」を0.3mmと設定すれば、ラピッドトリガーの最短設定となるかと思います。ただ、実際にソフトウェアを使っていないので不確かではあります。

また、キー1つ1つに個別に設定できるかは、公式サイトでは確認できませんでした。アクチュエーションポイントがキー1つ1つに調整できないというのは、考えにくいので大丈夫かと思います。

アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの設定においては、次3つのモードのプリセットが用意されています。

  • Comfort モード
  • Sensitive モード
  • Game モード

公式サイトによると、Comfortモードは一般的なリニアスイッチと同等、Sensitiveモードはアクチュエーションポイントが0.5mmに設定、Game モードは全てのキーでラピッドトリガーが有効になると説明されています。

設定を面倒に感じる人には、便利な機能でしょうが、個人的には自分自身で調整したい派なのであまり要らないかと。

これ以外には、Wootingにあるようなダイナミックキーストローク(DKS)もサポートされているとのことです。


調べる限り比較的安価でありながら、質感の良さそうなラピッドトリガー対応キーボードに感じました。ラピッドトリガー対応の2.4Ghzワイヤレス接続では、私の見てきた限り最安の部類でしょう。内部構造から打鍵感・打鍵音へのこだわりも感じます。もし、マウスを大きく振る必要がないハイセンシのゲーマーであれば、ほぼフルサイズのKeydous NJ98-CPを検討してもいいのではないでしょうか。

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