ゲーミングキーボードにおいて、ラピッドトリガーと浅いアクチュエーションポイントは珍しいものでもなくなってきました。
キーの連打やストッピングで有効なラピッドトリガー、キーに軽く触れただけで反応する浅いアクチュエーションポイント。
この2つを実現するキーボードにまた1つ加わりました。Corsair(コルセア)のK70 MAXです。
Corsairのゲーミングキーボード
Corsairは、メモリをはじめとする自作PCパーツを製造販売を中心の企業ですが、キーボードのようなPC周辺機器も販売するアメリカの企業です。
Corsairのゲーミングキーボードは、サイズやスイッチの違いなどで多種多用で選ぶのが困るほど。代表的なキーボードをあえて3つ挙げると以下のようなものがあります。

Cherry MX Speed RGBキースイッチを搭載し、アクチュエーションポイントは1.2mm。画像はUS配列ですが日本語配列もあり、万人受けの良いモデルといったところ。

上記と同じくスピード軸を採用し、US配列も日本語配列もある60%サイズのコンパクトキーボード。8,000Hzのポーリングレートを実現。

2023年10月時点でCorsairキーボードのフラグシップモデル。性能やデザイン性、耐久性、カスタマイズ性、すべてが詰まったゲーミングキーボード。
Corsairは海外メーカーですが、これら3つはどれもAmazonなどのECサイトで購入でき、個人輸入するなどの必要がないためWooting 60HEより遥かに手に入りやすい製品です。
とはいえ、Corsairのキーボードは、いままでラピッドトリガーを設定できないことから、私的には機能面で最高峰のゲーミングキーボードとは言い難かったのです。
そして、ここにきてついにWooting 60HEのラピッドトリガーと同等の機能を搭載する製品がCorsairから登場しました。
Corsair K70 MAXの仕様
Corsair K70 MAXの仕様は下記です。
キースイッチ | MGX スイッチ |
押下圧 | 約45g |
キーストローク | 約4mm |
アクチュエーション | 0.4~3.6mm |
キーキャップ | PBTダブルショット |
キーボードサイズ | フルサイズ |
ポーリングレート | 8,000Hz |
サイズ | 442×166×39.2 mm |
重量 | 約1.39kg |
ケーブル長 | 1.8m |
接続方式 | USB-C |
バックライト | 1680万色 |
ホットスワップ | 対応 |
マクロ機能 | 対応 |
メディアコントロール | 対応 |
リストレスト | 付属 |
保障 | 2年 |
その他 | アンチゴースト機能付きNキーロールオーバー |

これを書いている時点の価格はAmazonで33,000円。英語配列(US配列)と日本語配列(JIS配列)の両方あるのはありがたい。
Corsair初の磁気ホール式センサーのキースイッチを搭載したことで、アクチュエーションポイントは最短で0.4mmを実現。
これに加えて2023年9月のファームフェアアップデートによりラピッドトリガーも実装されました。2つの機能が加わったことで、WootingやApex Pro、REALFORCE GX1といった現状の最高峰のキーボードに仲間入りしたのかなと。
キーストロークは約4mm、押下圧は約45gで、押し始めが少し軽く底にいくほど徐々に重くなるリニア。数値だけ見ると特別目立った特徴はなさそうです。
私が普段使っているWooting 60HEと比べてどのような違いがあるか、ざっくり比較したいと思います。
アクチュエーションポイントの違い
Wooting 60HEは最短0.15mm。
Corsair K70 MAXは最短0.4mm。

わずかにWootingが勝り、Corsairはアップデート以前のApex Proと同じ数値の0.4mmです。
私の体感として、アクチュエーションポイントが1.2mmのDucky One 2 Miniから、最短0.4mmだった頃のApex Proに変えた時の衝撃は本当に大きかったです。全くの別物に感じました。
その後Apex ProからWootingに変えた時は、僅かに反応が速いと体感できる程度。衝撃度は思ったほど大きくはありませんでした。
それを考えると、0.4mm−0.15mm=0.25mmの差は、そこまで大差はなく重要ではないかと考えています。あくまでFortniteのランクでダイヤ帯が精一杯のアロフォーの感想なので、猛者の方々は違った感じ方なのかもしれません。
ポーリングレートの違い
レポートレートともいいますが、キーボードやマウスからPCに信号を送る頻度を表しています。例えば、1,000Hzなら1秒間に1,000回送信する頻度。
数値が高い方が、より速くキーが反応すると言われています。この数値を比較すると、
Wooting 60HEは1,000Hz。
Corsair K70 MAXは8,000Hz。
このように8倍の差があり、この点はCorsair K70 MAXが圧勝しています。Corsair独自のCORSAIR AXON Hyper-Processing Technology(AXON)と呼ばれる技術で8,000Hzを実現。

これを書いている現時点で、ここまでの高ポーリングレートを実現しているキーボードは多くはなく、Corsairキーボードの強みと言えるかもしれません。他社ではBlackWidow V4 Proが8,000Hzに対応するなどRazer製品に見られます。

ただし、このポーリングレートは1,000Hz以上であればその差は実感しにくいとも言われているので、カジュアルゲーマー体感できるほど差はないのでは思っています。
「撃ち負けたのをデバイスのせい」と疑う余地を無くす意味では、最高スペックのデバイスは小さなストレスを軽減させてくれるかもしれません。また、コンマ数秒の差で勝敗が変わるトップゲーマーはこだわるべき要素でしょう。
サイズの違い
Wooting 60HEは60%サイズ。
Corsair K70 MAXはフルサイズ。
決定的な違いがあります。
Corsair K70 MAXはフルサイズのため、テンキーやファンクションキーなどがあるため、ゲーム以外のあらゆる作業に困ることはないでしょう。

一方で、デカいので、FPS・TPSでマウスを激しく動かす場合、キーボードにマウスをぶつける恐れがあります。場合によってはマウスが壊れる原因になったりします。
特にローセンシであれば、自然とマウスの動きが大きくなるため、フルサイズはお勧めできません。私の場合、普段のFortniteでは、マウスをDPI800、XYともに6%で、60%サイズのWooting 60HEを使用しています。以前、80%サイズ(TKLサイズ)のApex Proを使っていた頃でさえ、しょちゅうぶつけていました。
ということで、Corsair K70 MAXのようなフルサイズキーボードは、マウスを大きく動かさないハイセンシ向け、とありきたりな意見を述べておきます。
仮に、マウスを縦置きにする方で問題なければ、特段サイズにこだわる必要はなさそうです。モニターに対してキーボードを垂直の置くスタイル。やったことがないのであまり意見できませんが。
60%キーボードの最大のデメリットとしては、ゲーム以外の操作がやりずらいことがあります。単純にキーが少ないので、ショートカットを駆使しなければなりません。大きさと操作性はトレードオフかもしれません。
浅いアクチュエーションポイントとラピッドトリガーを実装したことで、機能面でも十分なCorsair K70 MAX。もしかしたらCorsairの魅力は機能面以上に、ライティングといった見た目の面なのかもしれません。

CORSAIR iCUEといったソフトウェアによって、キーボードの発光を調節できるだけでなくい、Corsairの周辺機器やPCの冷却装置・ファンなど、システム全体でライティングを同期できます。
PCパーツや周辺機器をCorsairに統一することで、デスク周り全体を自分の好みにデザインできる。機能よりデザインを重視する人にとっては導入に踏み切ってもよさそうです。