やらかした。。
人生で初めて購入したゲーミングPCを掃除しようと、PC内部を少しずつ解体。
その過程で、CPUのピンが曲がり、CPUソケットが盛大に破損。
今まで元気に動いていたゲーミングPCが起動不可能に。。悲しくて、虚しくて、何も手につきません、、、
起動できなくなったPC
やらかしたPCは、約3年前にFRONTIERで購入したBTOパソコン。主なスペックは下記です。
OS | Windows(R) 10 Home 64bit版 [正規版] |
CPU(AMD) | AMD Ryzen 7 3700X プロセッサー 3.60GHz [最大4.40GHz] 8コア16スレッド 32MB L3キャッシュ TDP 65W |
CPUクーラー | 空冷CPUクーラー |
メモリ | 32GB(16GB×2) PC4-21300(DDR4-2666) DDR4 SDRAM |
NVMe SSD | 1TB Intel SSD |
ハードディスク | 2TB SATA |
グラフィック | MSI製 NVIDIA(R) GeForce(R) RTX 2070 SUPER(TM) 8GB |
電源ユニット | 850W ATX電源 80PLUS GOLD |
マザーボード | ASRock製AMD B450 チップセット |
人生で初めて購入に踏み切ったゲーミングPCであり、当時はゲームのために17万円もの大金をはたくのは相当な覚悟が入りました。その分、思入れもあり出来る限り長く使いたかったものの大失敗。
今回のCPUが、AMD Ryzenであったことも、壊れた要因の1つになっています。このPCが壊れることの経緯をまとめます。
ことの経緯
このゲーミングPCは購入して3年が経過したものの、一度も掃除をしたことがなく明らかに埃が溜まっている状況でした。このまま放置し続けるわけにもいかず、意を決して綺麗にしよう試みたのでした。
意気込んでお掃除グッツも購入。エアダスター3本セットと、ハンディクリーナー。ただ、ハンディクリーナーは、吸引力が弱すげて使い物にならず。結果的に、掃除にはエアダスターと布巾を多用することになりました。PCの掃除の過程は、別でまとめておきます。
パーツを外しては埃を取り除く、これを繰り返していきました。
PCの表面の埃を払うことから始め、前面のカバー、ケースファン、グラボと順調に取り外すことに成功。その都度、エアダスターで各部品の埃を除去しながら作業を進めました。
そして、事件の発端になるCPUクーラーの取り外しに差し掛かります。
まず、悪戦苦闘したのがCPUクーラーの取り外し。保持クリップが全く上に上がらないのです。
指が壊れるんじゃないかと思えるぐらい、上に上げようとして、なかなか上に上がらず。終いには保持クリップが折れるんじゃないかと思えるほど固い。
どうやら、クリップと金属の間に埃が詰まって固まって、うまく回転しないようなのです。保持クリップと金属の間を爪楊枝で引っかいて、気持ちばかりの埃を取り除き、気合いを入れて保持クリップに力を加えました。
真夏の沖縄で埃を逃がすため、窓を開けてクーラーをつけずに作業しているので、汗が止まりません。四苦八苦すること30分以上。ようやく保持クリップが勢いよく上に跳ね上がり、完全にクリップは上がった状態に。
やっとの思いでロック解除に成功。
これで、金属部分を外しCPUクーラーを取り抜ける。ようやくCPUとご対面です。
が、なかなかCPUクーラーが取り抜けない。しっかりと貼りついていて取れません。
ねじろうにも動かない。
8月猛暑の沖縄とあって汗だくに。初めてのPC掃除でここまで体力も削られ、気力も失われつつありました。
早まる気持ちを抑えられず、慎重さ欠き、メリメリとやや強引に音を上げながら引っこ抜くと…
んっ…!?
クーラーの根元に何かの破片がついている。しかも金色に輝くトゲトゲもくっついている。
下のマザーボード側を見ると、、、
はぃっ…?
CPUソケットがちぎれてる。。。
ただ見間違えているだけなのか、よーく見てみると、やはり割れてる。何度見ても破壊されている。。絶望。
アラフォーでありながら、冷静にはいられませんでした。
CPUクーラーにCPUがくっつき、CPUソケットの一部分も引きちぎってくっついた状態で、取り外してしまったようです。
噓でしょ、、絶望に打ちひしがれながら、破片をかき集めることに。
絶望の後に、圧倒的な虚無感。しばらく動けませんでした。
パーツが外れたものかと淡い期待をしたものの、しっかり引きちぎれていて私のようなビギナーには修復できそうになさそうです。
調べてみると、CPUソケットのみを交換する強者もいらっしゃるようです。CPUソケットの替えだけでなく、はんだ付けやはんだを溶かすヒーティングガンなるものを駆使していました。到底できそうなことではなく、残念ですがマザーボードを交換するしかないようです。
先ほど、取り外したCPUクーラーにはCPUをしっかりとくっついていました。
CPUクーラーとCPUの間に塗られたグリスが固まっていて、手ではビクともしません。グリスは1~2年程度で塗り直すのが一般的なようで、放置したのが良くなかったみたいです。知らないことが多く勉強になりました。
くっついたCPUを引き離した方法としては、細めのマイナスドライバーでてこの原理を利用した方法です。
最初はクーラーとCPUの間にマイナスドライバーをねじ込もうと思いましたが、入る隙間すらなく断念。
CPUは、角の鋭い正方形の部分と、角が丸い銀色の部分の二層に分かれていました。角のその層の境目にマイナスドライバーを引っかけて、ドライバーを下に軽く押すと、パカッとすんなり外れました。
完全に固まったグリスがへばりついていました。
とりあえず、ウェットティッシュでグリスを削るように吹きとっていくことに。
跡はわずかに残りましたが、できる限り綺麗な状態にしました。
CPU自体にもグリスがびっしりこびりついており、できる限り拭き取りました。
ちなみに、グリスは無水エタノールを染み込ませたティッシュで落としたり、エレクトロニッククリーナーを使用するのがいいようです。
CPUは、金色の面にはたくさんの細いピンがついており、このピンが曲がってしまうと使用できなくなるようです。拭き取った後、恐る恐る見てみると、
画像では見にくいかもしれませんが、角の数本のピンが明らかに曲がっていることが見て取れました。
ピンが曲がったままだと起動しなかったり、不具合を起こしたりが考えられ、使用を勧めない意見があります。
一方、曲がったCPUのピンは、薄いカッターなどの刃やピンセット、待ち針で修復できる情報も目にします。
この絶望状態では、ピンを真っ直ぐに修復する気力もないので、落ち着いてからピンをまっすぐに直すことはやってみたいと思います。
とりあえず、マザーボードを買い替えと念のためCPUも買って、このゲーミングPCを復活させたいと思っています。
AMD Ryzen CPUで起きる「すっぽん」とは
そもそも、CPUクーラーを取り出す際に、CPUも一緒にくっついて取れる現象は、よく見られることのようです。通称「すっぽん」。
この「すっぽん」現象は、IntelのCPUは、周囲を金属で固定されているため起きにくく、AMDのCPUは細い金具1本でCPUを抑えているため、起きやすいとのことです。
回避する方法としては、
- CPUを温めた上で取り外す
- 上に引き抜かず、何度か回し横にずらしてから取り外す
- すっぽん防止ブラケットを取り付ける
などがあるようです。
CPUを温めるのは、ベンチマークを繰り返しPCに負荷かけたり、ドライヤーを使ったりが考えられます。
温めた上で、CPUクーラーを上方向には力を入れずに、グリグリ回したり左右にずらしてから引き抜くと回避できるとのこと。
また、すっぽんを防ぐためのブラケットをあらかじめつけておくと良いとのことです。
私の場合、変にこなれてくると、予期せぬ所の落とし穴にはまるのでしょう。
今回の失敗を教訓に、面倒くさがらず調べることと、慎重に挑戦することを肝に銘じたいと思います。
今後は、少しだけグレードアップする程度に代わりのマザーボードだったりCPUを探しにネットを見回ろう企んでおります。