NZXT H7を購入しました。この前の続きです→『BTOパソコンのPCケースを卒業して別のPCケースを購入しました』
PCの衣替え作業をやることにしました。新しい空冷CPUクーラーAK400がケースに入らないので、FRONTIERのBTOパソコンの内部をNZXT H7へ移行します。
FRONTIERのゲーミングPCから全て取り出す
まず、FRONTIERで17万円で購入したゲーミングPCから、あらゆる内部パーツを外していきました。ちなみにFRONTIERのGAシリーズです。
サイドパネルを開けて1つ1つ外していきました。
マザボ、電源、グラボ、CPUクーラー、HDDを新しいPCケースに取り付けていきます。SSDとメモリは既にマザボに付けてあり、CPUは後ほど交換します。
マザーボードを装着
マザボは、BTOパソコンについていたものではなく、新しいMPG B550 GAMING PLUSを装着します。
以前はBTOパソコンにはASRock製B450チップセットがついていましたが、PC内部を掃除するためCPUクーラーを取り外そうとしたら、CPUソケットを壊し修復困難になりました。いわゆる「すっぽん」してしまい、AMD Ryzen 3700Xのピンが曲がり起動不能になるとともに、ソケット部分が破損しまったのです。
マザボは、8つの付属のネジで固定するのみで非常に楽でした。
メモリは、以前使用していたCrucial DDR4-2666の16GB×2枚をそのまま差し込んでいます。メモリはカチッとなるまで押し込む必要があり挿入には注意が必要でした。しっかり奥まで差し込まれてないと起動しません。
SSDとHDDの装着
BTOパソコンに入っていたSSD 1TBとHDD 2TBは1つずつ、それぞれ装着していきます。
SSDはマザボにドライバーではめるだけで、特段難しいことはありません。
続いてHDD。HDDを収納するHDDトレイを取り出します。
ネジを緩めて横に引き抜きます。ネジは完全に取り外せず、あくまで緩めるだけでした。
当初、ネジが取れるものかと思って悪戦苦闘。HDDトレイもどう抜き取るかまったく検討つかず、手前に引いたり奥に押したり指が痛くなるほど苦労しました。
ネジを緩め、HDDトレイを横にスライドさせることで外せるようになっています。
トレイにHDDを挿入しネジ6本で固定します。あと1台HDDを収納できるようで、今後増設にも挑戦したいものです。
PCケースにトレイを戻すと時には先ほどと逆で、PCケース下部の穴にトレイの突起部分を差し込み横にスライドさせ、ネジで固定します。
とりあえず配線は後回し。
電源の装着
BTOパソコンに入っていた電源は、850W ATX電源 80PLUS GOLD。
ここで戸惑ったのは電源の裏表。ファンがついている方が上か下か、初心者にはよく分かりませんでした。
調べてみると、ケース下に電源を取り付ける場合、ケース下の方に通気口の穴があれば、ファンを下に向けるべきとの情報を見つけたので、そのように取り付けました。
BTOパソコンの電源を収納してあった部分には、電源のための通気口がなかったため、ケース上部にファンが下を向くように設置してありました。つまりファンの面がケースの内部に向くように設置してあったのです。通気口がない場合はこれが正しいようです。
向きが決まったら、あとは4本のネジで固定。
ここで、配線地獄に出くわすことになりました。
BTOパソコンに入っていた電源は、BTOパソコンのケースに合わせるように、折り畳まれ結束バンドで固定されていました。線の塊となっていて、このままだとNZXT H7のケースに収まらないため、結束バンドを切って線をある程度伸ばしていきました。
配線はケースファンの配線も整理してから行うことに。
ケースファンの増設
NZXT H7には前後に2つのケースファンが付属していました。ただフロント部分にあと2つ設置できるので、BTOパソコンに付属していたケースファン2つを取り付けることにしました。
真ん中にNZXTのファン、その上下にFRONTIERのBTOパソコンに付属していたファンを取り付けました。
この際に、ファンを固定するフロントクーラーブラケットを取り外せることを知らずに、下にファンを取り付け作業がめちゃめちゃ苦労することになりました。
狭いスペースにドライバーが入らずネジが止められない。そこで、特殊なドライバーをわざわざ購入。こちら。
お値段1,180円。ヘッド部分が16mmで狭い場所にも入りネジを固定できる特殊ドライバーです。
ブラケットを外せばよかったものの、知らずにまた特殊工具を買ってしまい余計な出費が発生。ただこの時は、手の届かなかった箇所のネジがきっちり締まっていく達成感を味わっていたのでした。
こうしてフロントのファンを3つ並べ配線に挑むことになりました。
配線(地獄の)
大変でした。
マザボのピンの位置を確認しながら、これはこっちに、あれはあっちにとイメージしながら、ケースの下から線を出していきました。
電源のケーブルが固くて思った形に曲がってくれずなかなか差し込めず。何とか差し込んだ後は、余ったケーブルをケース下のケーブルスペースに収めるのも一苦労でした。
他にも、HDDとマザボをつなぐSATAケーブルが折れ曲がっている形状で、マザボの差込口にはかなり窮屈な状態で差し込まざるを得ない状況に。
背面の状態は、マジックテープで線を固定していったものの決して美しいとは言えない有様に。
最終的にはCPUクーラーやグラボを取り付けながら何とか配線をやり終えました。
CPUとCPUクーラーの装着
以前使っていたAMD Ryzen 3700Xは、ピン1本がくの字に曲がり、ピンセットでもカッターの刃を駆使しても、どうしても真っ直ぐにできず、修復できませんでした。
今回の入れ替え作業の前に、一度はBTOパソコンに装着しPCの起動を試みましたが、モニターには何も映らず諦めました。ファンとCPUクーラーは回りRGBも点灯はしましたが、CPUのエラーランプがついた状態でした。
そこで購入したのがAMD Ryzen 5700X。3700Xと性能に大差はないようですが、ベンチマークをやられている方の数値を確認すると、わずかながらグレードアップしたと言っていいのかもしれません。実店舗に3700Xがなく急遽5700Xにしました。
ソケットレバーを押して横にずらして上げ、5700Xをソケットに置いてレバーを下ろして固定しました。
空冷CPUクーラーの取り付けです。取り付けるのは2023年9月時点コスパ最強のDeepCool AK400。大きさ的にBTOパソコンに入らないと判明し、今回のNZXT H7を買うきっかけになった代物。
CPUクーラーとCPUの接触部分には、グリスを塗る必要があります。AK400には購入した時点でグリスが塗られているので便利です。
ただ、PCに詳しいYouTuberの方々の中には、CPUクーラーに事前に塗られてあるグリスはあまりお勧めできないとの意見も耳にします。触ってみるとかなり硬めのグリスで、粘土グリスとも言われているようです。経年によりCPUとクーラーが固まる恐れもあるとのこと。
すっぽん恐怖症の私は、塗られているグリスをウェットティッシュで拭き取り、購入してあったMX4を塗り直すことにしました。光り輝く購入ほやほやのCPUにグリスを塗るをためらってしまうのは私だけでしょうか。CPUクーラーを取り付ける直前に恐る恐るグリスを5700Xに落としヘラで伸ばしていきました。
いよいよ400AKの装着。
AMD純正のCPUクーラーは驚くほど取り付けにくく、またいつすっぽんするか気が気でなく、AK400に変える決断をしました。装着のしやすさが気になります。
まずマザーボード取り付けてあるブラケット2つを外して、穴4か所にオレンジ色のスペーサーを設置し、シルバーのリテンションを固定します。
少し戸惑ったのは、元々マザーボードについていたブラケットを外すと、マザーボードの背面に固定されていたバックプレートも外れることです。バックプレートなるものがあるとは知りませんでした。AMD用のCPUソケットにAK400を固定するには、このバックプレートがないとネジで固定できません。
バックプレートをマザーボードの背面にくっつけながらネジを固定するのは、初心者には少し難しかったです。下から順番に、バックプレート、マザボ、オレンジ色のスペーサー、シルバーのリテンション、と重ねていきネジで4か所止める必要があります。
リテンションが固定されたら、ヒートシンク部分を2本のネジで固定するだけ。めっちゃ楽です。
AMD純正クーラーの取り付けの苦労がなんだったのかと思うほど、あっけなく完了。あとはファンを引っ掛けてお終い。
CPUクーラーのケーブルを差し込み、あと残すはグラボの装着のみ。
グラボの装着
BTOパソコンに付属していたグラボは、NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB。
取り付けはいたって簡単。PCケースの背面に見える拡張スロットカバーを2スロット分外します。
グラボの端子とスロットを合わせ、ツメを下してロックがかかるまで奥まで差し込みます。
ネジで固定して、ケーブルを繋いで完了です。
電源オン!
スイッチを入れるとファンが回り始め正常に作動してくれました。大成功。
AK400は思った以上に静かです。
パネルをはめて入れ替え作業は終了。
人生で初めてのPCケースの衣替えは無事終えることができました。空冷CPUクーラーとCPU、マザボは新調することになりましたが、グラボとメモリ、SSDは以前のBTOパソコンのものを再利用。ゆくゆくはグラボのグレードを上げたり、SSD・HDDを増設したり挑戦しようと思います。