不要になったPC5台を処分してみた【パソコンの処分方法と注意したこと】

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初めて購入したパソコンは今から約20年近く前の大学入学時。そこからデスクトップPCやらノートPCやら計7台購入してきました。

ですが今まで一切パソコンを処分せず、使わなくなったPCは物置の奥底に化石化していたのです。

目次

引っ越しを機に物を減らすことに

以前住んでいたレオパレスに他社の光回線をひくことが出来ないと分かり、数年前に引っ越すことを決め実際に引っ越しました。

引っ越すにあたり可能な限りものを減らそうとしていた中、化石化したPCの処分を迫られたのでした。

当然ゴミ箱にポイっと捨てる訳にはいない代物。今まで処分することを後回しにしていましたが、意を決して処分するために調べることにしました。

パソコンの処分の不安と注意点

処分を後回しにしてきたのは、個人情報を含んだPCの処分が不安だったのが最大の理由です。

ネットでの買い物をする際にカード情報を入力したり、SNSやネット銀行へのログインだったり、他人にはお見せできないお恥ずかしい履歴があったり、個人情報をたんまりと吸い込んだPCを処分するのはかなり抵抗がありました。本当に捨てて大丈夫なのかと。

調べてみると、記憶装置であるハードディスク(HDD)を物理的に破壊するのが安全であるとのこと。

ハードディスクを破壊したり傷をつけたりするようですが、破壊の際に破片が飛び散る危険性やわずかに傷つけるだけで本当に消去されるのか少し不安でした。

そのためハードディスクは取り外し処分せず保管することにしました。ハードディスクなら PC本体と比べて場所もとりませんし。というわけで以下の手順で動き出すことに。

  1. PCのデータ消去
  2. ハードディスクの取り出し
  3. 処分

ちなみに処分するPCは計5台、全てWindows。うち1台は電源すら入らない状態でした。

パソコンのデータ消去(初期化のみにした)

本来PCのデータ消去はDiskRefresher4 SEMiniTool Partition Wizardなど専用のソフトウェアを利用するようです。この2つは無料ですが有料のものも数多くあります。

私の場合は、ハードディスクを取り抜いたPCを処分するので、初期化で十分かと身勝手に判断し初期化することにしました。PCに詳しい人からすれば、初期化するだけでは復元できる可能性もあるとのこと。

計5台のPCの初期化には丸1日かかることになりました。

1台だけでも数時間かかり5台同時並行でやるのはなかなかの待ち時間がありました。処分するPCの中で最も新しいデスクトップPCを初期化する流れをざっくりまとめておきます。

初期化の大まかな流れ

正直、5台の中では最新機種だったためか最もスムーズにことが運びました。古いPCほど時間がかかりました。

ちなみに、PCのデータは大昔に全て外付けHDDに移してあったためすぐに初期化をすることにしました。データ移行をやっていなかった場合は1日では終わらず、面倒すぎて途中放棄していたかもしれません。

処分したPCの1つ。使ってないApex Proを繋いだもののキーボード操作は不要でした。

初期化はまずPC を立ち上げ、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」と進み、「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」を選択。

この後は流れに沿って簡単に進めました。

途中で「アプリとファイルを削除する、ドライブのクリーニングは実行しない」と表示がでました。

「設定の変更」からドライブのクリーニングを実行するに変更し、次へを選択することに。

このPCをリセットする準備ができました」と表示され「リセット」を選択すると初期化が始まりました。

ドスパラで購入したPCなので次のような画面が出現。進捗を表す%の表示はなかなか進みませんでした。

初期化が進行する中で戸惑ったことが1点。上のような黒い画面から次の文字が表示される画面に切り替わりました。

A configuration change was requested to Clear this computer’S TPM (Trusted Platform Module)
WARNING: Clearing erases information stored on the TPM. You will lose all created keys and access to data encrypted by these keys.
Press F12 to clear the TPM
Press ESC to reject this charge request and continue

ろくに文を読まず放置していても画面は変わらなかったので、よく読んでみると操作必要と判明。DeelLに入れると下記のように翻訳してくれました。

このコンピュータのTPM(Trusted Platform Module)をクリアするよう、設定変更が要求されました。
警告:クリアすると、TPMに保存されている情報が消去されます。作成されたすべてのキーと、これらのキーによって暗号化されたデータへのアクセスを失うことになります。
F12キーを押してTPMをクリアする
ESCキーを押して、この充電要求を拒否し、続行する

F12を押すかESCを押すかの2択だったようです。消去して構わないのでF12を押したところ青い画面へ移りました。

下のようなWindowsをインストールする画面に。特にインストールしなくて良かったのですが、どこかで設定を間違えたのかインストールされてしまいました。特段、問題ないのでインストールが完了したら電源を落とすことにしました。

この1台だけで約4時間かかり初期化は無事に終了、この後はハードディスクを取り外す作業へ。

初めてのPC解体作業は大変

そもそもプラスドライバーさえ持っていなかったので、メイクマンに買いに行き自宅に戻りいざ作業へ。

古いデスクトップPCとノートパソコンは何が何だかよく分からず、5台のPC のハードディスクを取り外すだけでもさらに1日を費やすことになりました。

古いPCだったからか、ネットで検索しても該当機種を解体するような記事は出てこず、似たようなPCで解説しているサイトを参考にハードディスクを取り外すことになりました。

長年放置されたPCは埃まみれで所々見えにくく、ネジも無くなっている箇所もあるような状態。

関係のないネジを外してはつけ直すなど、遠回りしながら何とか作業完了。慣れてきて4台目5台目ともなると作業スピードは格段に速く終えることができました。

30半ばになって初めてPCの中を目の当たりにしたことで、今さらですがパソコンの構造に惹かれることになりました。これを機に自作PCに手を出そうかと思い始めている昨今です。

先ほどと同様、参考までに、処分するPCの中で最も新しいデスクトップPCからハードディスクを取り外す流れを簡単にまとめておきます。

ハードディスクの取り出しの大まかな流れ

最後の1台はデスクトップPCで、5台目ということもあり最後はすぐに作業は完了しました。タワー型PCは内部がはっきり見えて素人にも扱いやすい印象を受けました。

最後の1台。

まずネジ2箇所のみでとめられていたサイドパネルをとって中を確認。

埃はついているものの古いPCほどではありませんでした。
逆のサイドパネルも外しました。

ASUSのマザーボードとか、Intel空冷クーラーとか、電源装置とか、何となく見当はつくものの現時点では不勉強で詳細は分かりません。やはり中身を見るとより自作PCの創作意欲が駆り立てられます。

にしても汚い。。

取り出したいのはハードディスクのみ。次の写真で、左側に取り付けてある灰色の上段にあることが分かりました。

ネジ2つで固定されている灰色のケースのようなものを取り外しました。

ハードディスクは灰色のケースにネジ4つで固定されていました。全てネジを外して無事ハードディスクを回収。

取り外したハードディスクは処分せず保管しときますが、いつか物理破壊できればと考えています。目の前で物理破壊してくれるサービスがあるようなので。

ハードディスクを取り外したPCは、リサイクル事業を行うリネットジャパンを利用しました。

【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>

パソコンの処分【リネットジャパンの利用】

最終的にはリネットジャパンを利用しましたが、当初は住んでいる沖縄県内の業者を調べていました。ところが、ネットで調べたパソコン回収可能な業者に連絡したところ現在は対応していないと。

メーカーの回収などもあるようですが、5台とも同じメーカーでもなく一度に処分したいため他の手段を探すことに。そこでネットで最も目についたリネットジャパンを利用することになりました。

どんなに古くても、HDDが入っていなくても、壊れていてもも回収可能というのが明示されていたのが選ぶことになった最大の理由です。

公式サイトより。PC本体だけでなく周辺機器も回収してくれます。

処分した計5台の中には、かなり古いPCと電源の入らないPCも含んでいて、5台すべてHDDは入っていません。まさに自分のために用意されたサービスのように感じました。ありがたい限りです。

さらに、2023年5月末まではパソコン回収は無料というのもこの業者を選んだ理由です。本来は1500円。ただ今後、個人情報を含むPCの処分などは、無料だからといって安易に飛びつくことは慎重にならねばとも思えました。

公式のサイトより。環境省・経済産業省から認定を受けた認定事業者との記載もありました。

下記のようなフォームに情報を入力し回収する内容を選択していくと、簡単に申し込みを終えることができました。ハードディスクのデータ消去サービスもやっていて、消去証明書を発行してくれるようです。

注意点として、段ボールの大きさと重さに制限があり、縦+横+高さの合計が140cm以内かつ、20kg以内となっています。

また、段ボール1箱は無料ですが2箱目以上は有料になります。私の場合は1箱目を送ってから数か月後にもう1箱申し込むと無料で回収してくれました。

回収日を指定、早くて翌日には取りに来てもらえます。翌日、佐川急便の方が来られて段ボールを渡し領収書をもらい、ものの10秒で受け渡しは完了。

下のように、簡単な進捗状況が登録したメールアドレスに届きます。


知識がないため不安が多く、後回しにしていたPC処分を何とか終えました。

ハードディスクの取り出しでPC内部の構造に魅力を感じたことは、行動したことで生まれた心境の変化の1つ。最も新しかった1台は処分せず、内部構造をより詳しくみるための教材として残しておいても良かったと少し後悔しています。

これから使わなくなったPCで構造理解のため解体したり、取り外したハードディスクの再利用をしたり、楽しみが増えればと思っています。

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