2023年12月の沖縄。移住して10年以上が経過、こちらの一年を通しての季節の変化にもだいぶ慣れきて、生活も板についてきました。
気温が急激に上がる前にはクーラー清掃が必要ですが、5月は清掃業者が混雑して予約が取れないとか。案外寒い冬を迎える前に11月後半には冬支度をすべきとか。高温多湿が顕著な時期は食べ物は基本冷蔵庫にぶっこむとか。些細なことです。
沖縄の季節の変化に応じて、日常生活で気を配ってやっておくこととか何となく把握してきました。沖縄で生まれ育った人には、当たり前のことも多いでしょうが、雪が積もる地域に住んでいた私にとって、こちらに来た当初は慣れないことも多くありました。
移住1年目に沖縄の生活に対して感じていた南国イメージは、今ではだいぶ印象が変わったこともあります。これを書いている12月の沖縄の生活で、個人的に気づいたこととか感じたこととかだらだらと書いています。
秋は無いに等しい
毎年10月11月の沖縄は、半袖で過ごせるぐらいの気温。本土では秋と呼べる季節ですが、沖縄ではまだまだ暑くクーラーも必要。11月後半の太陽が出ない雨の日にようやく肌寒さは感じますが、20℃下回る程度。
かといって12月が秋らしい気候になるとも言えません。元気が良すぎるぐらいに生い茂った植物は、しっかりとした緑色で紅葉などこちらに来て見たことありません。
11月~12月あたりになると草刈り作業を行う地域も多いようです。雑草は決して可愛いもんではなく、歩道や車道の通り道を遮るレベルで爆発的成長を遂げます。気温が下がる前のこの時期に、草刈りを見かけることが多い印象です。
12月にもなるのに、近所を歩いていると派手な花も咲いていました。詳しいことはよく分かりませんが、Googleレンズで検索してみるとブッソウゲ?と呼ばれる、いわゆるハイビスカスだと思います。
雪が積もる地域では、秋には植物の色はすっかり変わり、冬になれば葉っぱは全て枯れ落ち、木は裸の状態になる光景が当たり前。沖縄に来たばかりの頃、12月にも関わらず普通に植物が生い茂っていることは非常に新鮮でした。冬は雪かきもなくて楽だなぁと呑気に思っていましたが、放っておくと異常なほど発育する植物は草刈りせねばなりません。地域によってそれぞれの大変さは何かしらあると実感します。
地域の草刈りは年に数回は必須で、草刈りをする業者もけっこうあるほど。本土ほど寒くならないのはいいですが、冬でも植物が際限なく大きくなるのは困りもんです。
12月中の気温と天気は次の画像が参考になるかと思います。
今年と去年のものですが、晴れたり曇ったり、雨が降ったりがそれぞれ3分の1程度といったところ。12月以降はどんよりとした天気も多い印象です。今年はどうなることやら。
12月といえども、晴れの日は25℃を上回る日もあり外に出れば完全に夏です。12月でも半袖で過ごす人もいますが、全く違和感はありません。沖縄のビジネスマンを見てもスーツの背広は着ないで、Yシャツ姿の方もよく見かけます。子供たちは半袖短パンも珍しくありません。
日焼けを気にする人は、この時期でも当然晴れた日の日差しは肌を突き刺すように強いです。日傘や日焼け止めは必須です。
この時期であっても、チョコレートを買って常温で保管しておくと、ものによってはドロドロに溶けます。寒い日が続いていても、突発的に1日気温が上がる日があれば溶けるので、チョコは基本冷蔵庫へ。
12月中旬の沖縄は気温が下がるとはいえ、まだまだ暑い日は暑い。
冬と思えない
とはいえ、真夏を過ぎて気温が下がっていることに違いなく、沖縄が寒波に覆われたときはけっこう寒いです。12月に15℃を下回るような日は、体感で相当寒く感じます。気温の数値の差以上に寒暖差を感じます。
所詮15℃かもしれませんが、沖縄では年中風が吹いているため体感温度はもっと低い。15℃が暖かいと感じるのは、せいぜい移住1~2年程度ではないでしょうか。沖縄暮らしが続くとずっと雪国の生活してた者であっても、しっかり寒さを感じます。
毎年、11月下旬から12月のこの時期にかけて、個人的に冬支度をやるようにしています。
仕事着のかりゆしウェアや薄手の普段着をしまって、Yシャツや厚手のものをクローゼットから引っ張り出して、片っ端から一度洗濯。半年間クローゼットに眠っていた衣類は何となく一度洗いたい性分です。
季節の変わり目のこの時期は、夏物と冬物の衣類が混在し、狭いワンルームアパートの至る所に干される光景が広がっています。出来ればもっと広い部屋に住みたい。。さらに、厚手の掛け布団や毛布を引っ張り出して、天気のいい日に天日干し。
この冬支度をやっておかないと、1月2月の気温10℃ぐらいの極寒の日に、一人虚しく凍えることになるので。10年以上ここにいれば、誰しも気温10℃ぐらいはめっちゃ寒い肌感覚になります。
寒い日は確かに寒いですが、正直なところ12月中旬の沖縄に対して、冬らしさは微塵も感じられず晴れた今日の昼間に上半身裸でこれを書いています。日差しが暖かい。
外の住宅街では、クリスマスに向けてイルミネーションを飾る一軒家も見かけます。あくまで個人の感じ方ですが、どうも雪の降らない地域のクリスマスツリーとか、雪国生まれの人間から見るとどこか不自然さを感じちゃいます。別に飾っていいんですけど、クリスマス感が何かない。。
晴れた日の12月、太陽がガンガン照らされ半袖で過ごす人のかたわらにクリスマスのイルミネーション。むしろ風情を感じます。
寝る時の服装がむずい
未だに慣れないのが、季節の変わり目の寝る時の格好。寝る直前まで、蒸し暑かったかと思えば夜中寒くて目が覚めたり、夜中に寒くなるのを見越して着込んで寝ると、暑くて目が覚めたり。
寒い日と暑い日が入り混じる12月中旬。ロンTの上に少し厚手のスウェットを着て、タオルケット1枚と毛布2枚を掛けて寝ています。掛け布団はまだ要らない感じ。
スウェットを着ずに上はロンT1枚で寝て快適なこともあれば、寒さを感じる日もある。毛布1枚でちょうどいい日もあれば寒い日もあり、この時期の寝る服装とか掛ける布団とかがちょっとむずいんです。
それでも沖縄の真夏の寝苦しさに比べれば、全然快適ではあります。真夏は蒸し暑さとクーラーの寒さ調整は激むずです。涼しいこの時期はけっこう寝やすいので、沖縄で好きな時期。沖縄に移住して、真夏に睡眠が上手くいかない日が続くと、正直ちょっとだけ夏が嫌いになってきます。
日の長さ
夜の7時半ごろでもやや明るさが残る夏と違い、12月は午後6時前には真っ暗です。本土では冬になればもっと早くに日は落ちるでしょうが、沖縄では午後6時に暗くなるは冬に限ってのこと。
日の入りはだいたい朝の7時頃と遅く、7時前は真っ暗なのが当たり前。日の出ていない12月の朝と夜は、やはり気温がぐっと下がります。
沖縄の人でよく目にするのが、やたらと薄着で寒がる人。何か着ればいいじゃんっと突っ込みたくなります。
本土では着込むことが当たり前ですが、沖縄では年間を通して半袖や薄着で過ごすことが多く、咄嗟に着る服が用意できていないのかもしれません。私も急に寒くなった時に、何を着たらいいのか分かんなくなることがあります。中にはクーラーの寒さ対策で、普段から長袖を常備している人は季節の変化への対応も早いようです。
今年の12月中旬の沖縄は、まだまだ日中は暑いです。ありえないぐらい暑い夏が過ぎて、気温が下がってきたこの時期に過ごしやすさを感じる人は多いのではないでしょうか。