FujifilmのX-S10片手に散歩する機会が増えました。徒歩圏内に海があり今更ながら沖縄の海の良さを実感しています。
散歩のたびに気になるがX-S10のバッテリー。けっこうな速さで無くなる感覚で、そろそろバッテリーが切れるから帰るか、と帰宅することも度々。
そこでミラーレスカメラのX-S10を外出先でも充電できるモバイルバッテリーを探すことに。すぐにAmazonでCIO SMARTCOBY TRIOを発見、しかもセール中だっため購入しました。
購入前後に考えたことだったり使用感だったり正直に書いてみます。
主な仕様【CIO SMARTCOBY TRIO】
まずは主な仕様をまとめておきます。ちなみに購入価格はAmazonブラックフライデーのセールで6,980円でした。
型番 | CIO-MB65W2C1A-20000 |
サイズ | 約150.5×72.5×26mm |
重量 | 約410g |
バッテリー容量 | 20000mAh |
ポート構成 | USB-C×2・USB-A×1 |
急速充電規格 | PD3.0 |
パススルー機能 | 急速パススルー対応 |
その他機能 | ドットLEDによる残量表示機能 |
カラーはブラックを購入。ホワイトもあります。
電池残量の表示は、X-S10を充電中にも確認できて、徐々に数値が減っていくことが分かり便利便利でした。
入出力に関する仕様は以下。ですが、商品購入を検討している人以外は読み飛ばしてください。
USB-C1入力 | 5V=3A 9V=3A 12V=3A 15V=3A 20V=3.25A (Max 65W) |
USB-C1出力 | 5V=3A 9V=3A 12V=3A 15V=3A 20V=3.25A (65W Max) PPS(3.3-6.0V=3A 3.3-11V=5A) |
USB-C2出力 | 5V=3A 9V=3A 12V=3A 15V=3A 20V=3.25A (65W Max) PPS(3.3-21V=3.25A) |
USB-A出力 | 5V=2.4A(12W Max) |
USB-C1 + USB-C2出力 | 30W+65W(Total Max 95W) |
USB-C1 + USB-A出力 | 65W+12W(Total Max 77W) |
USB-C2 + USB-A出力 | 65W+12W(Total Max 77W) |
USB-C1 + USB-C2+USB-A出力 | 18W+65W+12W(Total Max 95W) |
3つのポートがあって同時使用時に合計95Wの出力、Type-C1つで最大65W出力、約1.6時間で満充電が可能とのこと。
また、モバイルバッテリーを充電しながら給電できる急速パススルーに対応しています。
富士フイルムのカメラに使えるのか不安
購入目的はFujifilmのX-S10を外出先で充電するため。ただ、本当に使えるか心配でした。
富士のホームページによると、以下のようにUSB充電は可能と記載はありました。
「USB充電時の電力」に「5V 1.5A」、CIO SMARTCOBY TRIOには「5V 3A」、一致していないけど大丈夫かと不安でした。最終的には3A以下だから充電可能と自分勝手に判断して購入することにはしましたが、カメラが壊れないか心配でたまりませんでした。知識不足の自分が恥ずかしい。。
モバイルバッテリーをX-S10に使うことに不安を感じながら、富士のホームページを見ていると「動作確認済モバイルバッテリー」があることを知りました。
モバイルバッテリーのど定番であるAnker(アンカー)でした。詳細は以下の製品。
- PowerCore Speed 20000 PD
- PowerCore+26800 PD
- PowerCore III Elite 25600 87W
Amazonで調べると当時の価格でどれも1万円越え。またしても貧乏性ゆえに購入を躊躇することに。他にリーズナブルな製品はないか調べたところ、発見したのがCIO SMARTCOBY TRIOだったのでした。
さっそく使ってみると…トラブル?
X-S10の付属品のケーブルを経由してCIO SMARTCOBY TRIOを使って充電しようとしました。
ところが接続したところ、充電時にいつもは点灯するはずのカメラのランプがつきません。充電もされていないようでした。
自宅に帰り、X-S10の電源をON/OFFを切り替えたりコードを抜き差したり、色々と試していると、X-S10の画面にコンセントのマークが。いつもの充電ランプもつき無事に充電できていました。
何が原因だったのでしょうか。その後問題なくCIO SMARTCOBY TRIOは使えています。次に散歩に行くときにも持ち出して検証してみます。
※後日確認したところ、CIO SMARTCOBY TRIOの側面のボタンを押すと充電が始まるようです。
充電できる回数
X-S10の電池の表示が残り電池1の状態で、満タン状態のCIO SMARTCOBY TRIOを使って充電すると、約2時間で完全に満タンになりました。CIO SMARTCOBY TRIOは100%から2%の状態に。
つまりCIO SMARTCOBY TRIOでX-S10への充電は1回のみということが分かりました。
充電の速さについて
分かったこととして、CIO SMARTCOBYを使ってX-S10を充電すると充電時間を短縮できることです。
X-S10の充電時間は、説明書によるとパソコンと接続して約5時間となっています。が、CIO SMARTCOBY TRIOを使用して充電すると約2時間。圧倒的に速く充電できます。
現在はX-S10は常にデスクトップPCに繋いでありますが、CIO SMARTCOBY TRIOを経由して充電した方が速いため、自宅でのカメラの充電方法を変えていこうと目論んでおります。
明確になったX-S10の問題点
X-S10で多くの方が指摘していたバッテリー問題。バッテリーの持ちが良くないことは、カメラ初心者の私でも実感しました。
散歩しながら写真を撮っていると2時間ほどで電池マークが残り1に。バッテリーのことを頭の片隅に置きながらの撮影は、心配性の私には何か落ち着きません。電池切れのことなど一切気にせず撮影したいのです。
動画撮影ともなればバッテリーの減りは顕著で、あっという間に減る感覚です。数時間にわたって使用するのはまず無理でしょう。
ちなみにX-S10のバッテリーはNP-W126S。メーカーの希望小売価格は9,900円、通常はAmazonなどで7,000円前後となっています。主な仕様は以下。
容量 | 1260mAh |
電圧 | 7.2V |
重さ | 47g |
寸法 | 3.64×4.71×1.57cm |
発売日 | 2016年09月 |
X-S10の静止画の撮影可能枚数は約300枚弱。同じAPS-Cセンサーのカメラは下記のようになっていました。
- RICOH PENTAX KF:約460枚
- Canon EOS R10:約430枚
- Sony α6400:約410枚
- Nikon Z fc:約360枚
撮影モードや取り付けるレンズなど諸条件によって厳密な比較は難しいですが、X-S10のバッテリーの持ちの悪さは明らかではないでしょうか。
ただ、富士フイルムは2022年11月にX-T5を発売、X-T5であればエコノミーモード時の撮影可能枚数約740枚と、バッテリーの持続性はかなり優れた製品もあるようです。ボディのみで20万円超えでX-S10の約2倍はしますが。
X-S20に期待
富士フイルムから年に新製品が出るとされています。富士フイルムのXシステムのカメラには、X-Proシリーズ、X-Hシリーズ、X-Tシリーズ、X-Eシリーズなどあります。これを書いている2023年4月時点ではX-T5が最新。最近目にするのがX-S20が発売されるのでは、といった予測です。
もし発売されるとしたら、願わくば似たような写真を何度も撮り直すカメラ初心者のためにバッテリー問題を解決していただきたいです。
ただ、仮に発売されたら買うかどうかはよく吟味したいです。というのも他メーカーのフルサイズのカメラにも目移り中なのです。Xマウントのレンズもいくつか買ったため、これから他のメーカーに手を出すとなるとカメラのボディにレンズに大出費は免れません。。
いずれにせよ、新製品にはCIO SMARTCOBY TRIOのようなポータブル充電器がいらないくらいバッテリー持ちが良いカメラであることを期待したいです。
CIO SMARTCOBY TRIOを購入して良かったこと
モバイルバッテリーの当初の利用目的は、バッテリー消耗の速いX-S10を充電するためでした。
カメラの充電以外にも他の用途に使えるかと思い始めています。
X-S10を持って散歩に出掛けたことがきっかけで、外に出て何かすることが思いのほか気持ち良いことが分かりました。外から自宅に帰った後の作業もはかどり一日充実した気分になれます。
出不精の私ですが、いざ外に出てみると、いつかやろうと思っていたことを行動に移せたり、気分が晴れたりする。
であれば、持っているMacbook AirとかiPad Airとか持ち出して外出先で作業すればよりはかどるかなと。そんなときにモバイルバッテリーがあれば電源の心配も薄れる。作業もはかどる。ものが増えるのはあまり好きではないですが、モバイルバッテリー1台で生活もいい変化を生みそうです。
バッテリー持ちのいいカメラを買えば済む話なんです。貧乏性の私はケチって物を増やし結局上位モデルを買う羽目になり、さらに出費する。何回も同じ失敗を繰り返さない日はいつ来るのか…
モバイルバッテリーは外出する機会を増やしてくれる物と、今回は前向きな出費だったと捉えようと思います。